「無難にまとまっていた一作」時々、私は考える yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
無難にまとまっていた一作
今年283本目(合計1,375本目/今月(2024年8月度)8本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
(前の作品 「ぼくの家族と祖国の戦争」(オンライン試写会)→この作品「時々、私は考える」→次の作品「」)
いろいろ不器用な女性が、恋愛や仕事仲間と一緒にいろいろと交流していく中で精神的に成長していくお話です。
女性側にはいわゆる自死願望があったことは示唆されますが、それに対応する恋愛や仕事仲間がそれについて肯定も否定もせず(否定するシーンありましたっけ?)一緒にゲームをしたり(この点後述)といろいろな交流を持った主人公の考え方が変わっていくというストーリーですね。
(※) 日本では「ゲームしようよ」というと、普通はビデオゲーム(今ならスイッチとかで複数人対戦ゲームとか)を想定しますが、映画内では人狼ゲームかマーダーミステリーか何かが想定されているようです(ゲームの名前までは特定できない)。少なくとも日本では「ゲームしようよ」だと通常は「電源ありゲーム」であるのに対して海外ではそうではない点は異なります。
ある人が一時的に落ち込むこともあれば、性格などで引っ込み思案なんていうことはよくあることで、それに対して本人がヘルプを求める限り、友人や同僚ほかがそれに応じるというのはそれはそれで助け合いの精神であり、また本当に深刻な悩みであるなら行政側にもヘルプデスクはあります(日本でいえば、いわゆる「命の電話」があたる)。こうした「行政側」の話はほぼ出てきませんが(ちらっとでてたような)、個人間での助け合いはもちろんのこと、「困ったときこそ同僚や友達、恋人に」ということはどこの国でも同じであり、そのことが暖かく描写されていた本映画はとても良かったです。
しかし描き方にとても既視感があってよい映画だなと思ったのだけど、過去に見た作品がある監督さんなのかな…。
採点に関しては特段気になる点までないのでフルスコアです。