お母さんが一緒のレビュー・感想・評価
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お母さんを想うが故の…
旅館をけなすことから始まって、お母さんでなければ、姉妹の中の誰か一人を終始けなしまくる会話劇。
皆さん演技が達者で、それぞれのキャラも立ってて、本日ココロに余裕のあった私は楽しんで見れました。
酒屋のお兄ちゃんのボケ加減も緩衝材になっててよかった。
仕事終わりの疲れた状態や、テンション低めの時に見ると、イラッとさせられたり余計疲れそうな内容かも。
ほっこりしたい時にまた観たい
核心をついた言い合いを散々しても次の日には温泉に一緒に入る。 三姉妹の飛び出す本音が何だかリアルでそれをさらけ出せるのもやはり、姉妹であり、家族だからなのでしょうかね^ ^ あんな言い合いがこれからもこの家族は続くのだなと想像しました。 タカヒロも良いこと言うし、朝の温泉の清々しさが伝わってきて、最終的にはほっこり。 観ている側としては心地よい骨肉の争いでした笑。
個性派女優3人による3姉妹の競演を楽しめる。それだけで成立してしまう。ミニドラマシリーズの映画化編集版と聞くと少し残念。
3姉妹が誕生日のお祝いに母親を温泉旅行に連れて来た。
旅館に着くなり揉めだす3人だったが、案の定その夜の誕生会のパーティでもひと騒動起きてしまう。
特に江口のりこの大暴走、長女を観るだけで母親が想像できる。
さらに、この3人と母親から、本作では全く、本当に全く語られない父親もなんとなくわかるのが面白い。
この家族の喧騒の中で育った三女が、少し抜けたところがあって朴訥な(無神経なところが少し頭にくる)彼氏を選んだのも良く分かる。ほっとする、安心できるよね。二人だけの時の古川琴音の雰囲気が最高です。
このタイトルの文字選びのセンスもまた絶妙で、今日はお母さんが一緒だという意味と、お母さんが同じ三姉妹、似ている性格だからいろいろあるよね、などという意味にも取れたりして、さすが上手い。
最後に、個人的に、本作がミニドラマシリーズの映画化編集版というのがちょっと残念。
映画のためだけに作られたものではないところが気になる。
そう言われてしまうと、微妙にエピソードのバランスが悪いような気がする。言われなければわからなかったかもしれないが、そう聞いてしまうと気になるのでした。
おほほほ、今流行りの舞台演劇原作の映画ですか?
ものは試しと行って見ますよ。行きましょう!ドドリアさん、ザーボンさん!と呟きつつ観客が私達しか居なかった劇場に行きましたわよ。
お母さんを労う為に、顔が全く似ていない三姉妹がおりなす口喧嘩の恐ろしい事と言ったらもう例えるならば山本KIDの飛び蹴りくらいキレッキレだったわ。
一重瞼がコンプレックスでキャリアウーマンの長女、男にはモテるけど振られてばかりの次女( 二重瞼) 、おぼこい末っ子( 二重瞼) がしつこいようだけど、似てない姉妹で、長女が二人に放った一言
「あんたら二人が二重瞼なのは先に生まれた私があまりにも不細工だから、親が神様に祈って美しい子が生まれるように貴女達の名前に美という字をつけたのよー!だから私に感謝しなさい!」
って言われたら、どう返していいのやら。この後にも次女が口撃して、それもいいパンチだったんだけど長女の一言があまりにも強烈で霞んでしまい、ここで長い戦いが終わるかと思いきや、最後の最後で末っ子が家族に紹介しようとした彼氏が子持ちバツイチだった事で姉妹に反対されて、プッツンして
「 何で子どもなんかいるのよ?いなかったら、うまく行っていたのに!」
と彼氏に言い放つ。もう取り返しのつかない一言を聞いて彼氏は遁走。泣き喚く末っ子、慰めるお姉ちゃん達。まるで惑星ベジータを破壊した時のように悲惨だったわ。
シーンは変わって朝になると、昨日の事が何も無かったように仲良しの姉妹。人類のメスの心情は全く理解できませんわね。
と、そこにバツイチ子持ちの彼氏が末っ子を訪ねに旅館の部屋に来る。あれだけの事を言われて、どうやって元さやに戻るのか?末っ子が彼氏に向かって
「 あの、昨日私が言った事覚えてる?」
と、言った時に彼氏が言った一言は!?
この続きは映画を見てからのお楽しみと言う事で!
しっつれいしましたー!!
お母さんが発祥
笑えるところはありつつも、それ以上に笑えない作品。
三姉妹それぞれ、身内にも自分にも抱えてる不満があり、何気ない会話からそれが噴出してゆく。
こんな場所で、こんな歳の大人が、こんな言い方で…
そういった面を取り除けば、逆に家族だからこそ言ってしまう、言えてしまう内容ばかり。
でもだからこそ、コメディとして笑い飛ばしきれない。
今月40になる身としては、弥生の「今から出会って、付き合って、結婚して…」は共感度が高すぎる。
かといってホームドラマ的に泣けるわけでもなく。
普段から啀み合ってたならただの日常だし、そうでないならあんな朝を迎えられるレベルの衝突ではない。
何も好転してないのに、「家族だから」という雰囲気で一晩寝たらスッキリ…?
個人的には納得出来る流れではなかったかな。
コメディエンヌとして一番上手かったのは江口のりこで、動き、表情、声のトーンなど安定の芝居。
「大声出さないで」とか、完全にお婆ちゃんだよね。
内田慈は歌とブチギレ演技はよかった。
古川琴音は、キャラもあるけど爆発したときの声量が足りなさすぎてコメディとしては失格。
(ただ、『言えない秘密』よりかわいく撮れてます)
青山フォール勝ちは人柄一本勝負で、阿呆キャラなのであれでいいが、真面目な台詞ほど棒が目立った。
嫌いじゃないしツマらないとも言わないが、全方向に中途半端なのが残念。
ラーメン屋のシーンは丸々要らないし、折り鶴の意味もよく分からないし、シーンの繋ぎに違和感がある。
と思ったら、ドラマの再編集なの見逃してた…
あ、タカヒロ分の追加料金はちゃんと払ってね。
ストーリーはどうでもよくて
ハリウッド映画にありがちな、「血を分けた家族なんだから」というだけで全てを投げ打つというくだらん展開とは一線を画し、血縁というものに注ぐ制作者のちょっと悪意ある視線が面白い。 三姉妹の芸達者ぶりを堪能させてもらったわけだが、特に「めんどくさい女」を演じるときの江口のりこには圧倒された。
温泉行きたくなってきた
むかーしむかし、ビートたけしさんが 普段から悪い態度を見せているとちょっとした良い態度がその人をより良い人っぽく見える、そんなことを言ってましたね 喧嘩をすると何故だろう、思ってもいない言葉の暴力を投げつけてしまうのは 相手を、より怒らせるようなことをしたり言ったりしてしまう 後悔しても仕切れないような 人はみんなそうなのだろうか? そんな事ないと思いたい、でも怒りが大きくなればなるほど理性はどこかへ押しやられてしまう 理性や感情って人間だけにあるのだろうか? いやいや違うだろう、きっと昆虫や魚や動物全般にあるのじゃないか、もしかしたら植物や物や場所にも…… 八百万の神が宿る、そんな世界に私は生きているし生かされている そんな思いまでしてしまうとても良い作品でした のっけから「私は何を見せられているのだろう?」 しかし、最後まで見て考えるのはそれからだ だから映画はやめられない 現実も、どこか落ちどころを作らなきゃ、その役目を誰もが出来るタイミングや力があるはずと思いたい。
アイデアと演技力の勝利 スタッフロールがあっという間に終わる映画
出演したキャスト15人 メインの役者は4人のみ タイトルには出てくる「お母さん」さえ 一瞬しか出てきません^_^ これまで観た映画の中で 一番スタッフロールが短かかったのではないか と思うぐらいに関係するキャストスタッフ等が 少ない映画でした しかしながら ストーリーは秀逸 四人の演技はとてもナチュラルで 映画として存分に楽しめました 先日観たキングダムのように 壮大なスケールの邦画もありですが この映画のようなこじんまりとした邦画も 大好きです! まさに アイデアと演技力が織りなす 名作でした
ホームドラマって最高だなー
むちゃくちゃ面白かったー! 声出して笑っちゃったー!! 三姉妹と末娘の彼氏とで、登場人物4人、温泉旅館でのほぼ密室劇なのだけど、 飽きない飽きない、ずーっと笑いっぱなし。 江口のりこさん(長女 弥生), 内田慈さん(次女 愛美), 古川琴音さん(三女 清美)が、もう、本当にお上手! ホンマに喧嘩しているみたいなのだけど、ちゃんとオモシロ要素も入れいてるから、笑えるの!! 自分は二人姉妹だけど、もうねぇ、ケンカのシーンとか、判りすぎるぐらい判って、昔を思い出して苦笑いよ。 三人三様なのだけど、気持ちもだし、動きもだし、それぞれ共感する部分ありありで、 例えば、弥生が愛美の手を振り払うところとか、お姉ちゃんに、私やられてたしー。 愛美が弥生に、口じゃ負けるから、わぁ~って泣き出すところとか、自分も感情昂ぶって我慢できなくて泣き叫んでたし、 愛美と清美が最終的に、殴り合いみたいになるのも、リアル〜。 スゴいねぇ、女優さんって! といっても、自分の場合、一緒に暮らしていた10代の頃のお話しで、 さすがに20代になって離れて暮らし出してからは、ケンカもしなくなったけどね…。 この三姉妹は、お母さんに甘えているのかな…でも、お母さんの性格も、三姉妹の口から聞く限りは、ちょっと難ありね。 でも、根っこの部分は、みんな大好きなんだね。 彼氏役の青山フォール勝ちさん、良い味出していました。 男子が女子の喧嘩みたら、あーなるよね…笑 清美は、本当に良い男と出会えたよー。 清美がヒドイこと言ったのを次の日忘れてあげるところ、キュンッとしました。 はぁ〜、本当に面白くて、少しホロリとして、最後にはホッコリする、 ホームドラマって最高だなー。 舞台でも観たいかも〜。
思ったとおりの4人のドタバタコメディーでしたが😌
お母さんと3人の娘のドタバタコメディーを予想していたら、まさかの彼氏と3人の娘のドタバタコメディーという😂 失礼ながら、ネルソンズと言ったら和田まんじゅうしか思い浮かばない事もあり、本作品でヌボーっと数十倍の存在感を発揮していた青山フォール勝ちはお笑いよりもこっちの方が向いていたりして(笑)
期待した作品ではなかった
オールタイムベストの一本「ぐるりのこと。」、そして「恋人たち」の橋口亮輔監督作。 多くの映画好きが今年の日本映画のベストワンを期待して臨んだと思うけど、そういう類いの作品ではなかった。 これはザ・ホームドラマ。 母親を温泉旅行に連れてきた江口のりこさん、内田慈さん、古川琴音さん演じる三姉妹。お互いに対する積年の思いが爆発して修羅場へと。 自分的には得るものが無かったのが残念😢
会話劇を存分に楽しむ
長女江口のりこ、三女古川琴音を特に観に行った作品。次女の内田慈もこれまでは余り意識していなかったが今作の会話劇での存在感が半端なく、今後他作品も注目してゆきたい。 三人の「お母さん」がいつどのように登場するのかを楽しみにしていたが、最後まで顔出し無し。各人の発言だけで想像させる秀逸な展開で、画の迫力で魅せるのとは正反対の、何気ない一言・仕草や、各人のぶっちゃけトークの被せ合いに、時に笑わされ、時にしんみりさせられた。 三女の恋人が、いい感じでとぼけた発言、そして、愛のある発言で色を添える。 何だかんだ言って家族は良いものだなと感じることができた。
オモロイけど
99本目。 古川琴音、これにも出てるのね。 髪の長さで言ったら、こっちが後か。 シチュエーションから、舞台モノだろう。 セリフの間、展開が如何にもって感じ。 まあオモロイし、周りからも笑い声。 でも、正直うるさい。 夜に旅館であんなん、クレームレベル、帰って下さいと言われてもおかしくない。 そんなん事、考えるなよとは思うんだけど。 仕事が夜勤だから、ついねと言った所。
江口のりこがお母さんかと思った…。
いろいろなお母さん像や家族の繋がりがあるよなー、と改めて実感。結局、3人とも頑固で言いたい放題な家族だけどラストのひと行動で全部許し合えるのが家族。なんか…良かった。
やっぱり◯が好き
3姉妹と男性1人の4人しか登場しない元が舞台劇の映像作品で楽しめました。 冒頭から3人のおしゃべりが止まりません。 端で聞いている分には可笑しくて可笑しくて。 中盤で「まぁしつこいわ、くどい、もうわかったって」となりますが三姉妹のそれぞれの言い分は分かります。 長女なりの親からの期待と応えようとする頑張り、次女の気楽さと姉と比較される理不尽さ、末っ子ならではの姉への遠慮、きっと世間に良くあるあるな家族なんでしょうね。 3人年齢設定は40歳35歳29歳なんでしょ。 人生はまだまだ続くよ。10年後、20年後の姿を観たいです。 88年〜91年のテレビドラマ「やっぱり猫が好き」を思い出しました。
自分ファーストか〜い
父親母親三姉妹人それぞれ様々ですが結局は人の話を聞かないし何かにつけて人のせいにするしブチ切れるし似たもの親子で似たもの姉妹のDNA 最後の締めがチョット物足りなさを覚えた感じと江口のりこのお勉強頑張って学校会社いいトコ行って性格ブスの役どころが「あまろっく」と被ったのがチョット残念
恐らくコメディと思うが、他人事として笑えない(長文)
演出、設定、シナリオ、俳優さんの演技・・・どれもがなかなか秀逸で高純度の作品と思いました。演劇ベースのものを実写映画化したということで、リアル感がかなりアップしてますよね。 ただ正直言って、あまりにリアルを正確に投影しすぎてコメディなのに笑えません! 私は中高年の男性ですが、自分の半生と照らし合わせても思い当たる節が多すぎて、これらを受け入れば自虐的になるしかありません。終始笑いどころと思われるところを他の観客のタイミングに合わせ、顔を引き攣らせながら苦笑するのがやっとでした。 この作品を腹の底から笑えるのは、幼少期から家庭環境に恵まれて両親は健在、兄弟は居ない、または居ても仲良しさんで争いごとなんて皆無。ついでに言うと適齢期に順当に結婚し子宝にも恵まれ、その子供も経済的に独立して人生順風満帆な方じゃないでしょうか。後ろの席の同世代の中年夫婦がまさにそんな感じですよ(苦笑) ・・・なんて、まるで劇中の長女みたいな嫌味をいってしまい見ず知らずのご夫妻様に対しても偏見の目で見てしまい申し訳ないのですが、こんな気持ちになってしまう理由を整理してみました。 まず思ったことは姉妹3人(+婿候補)のキャラ設定に奇抜さがあまりなく、経歴、姿形、思考回路を含めて「善良で常識的な日本人の範疇」に余裕を持って当てはまってしまう、というところです。 つまり人として笑いどころである「ダメなところ」がまるで誇張されてないので逆に一人の苦労してきた人間として深い共感、シンパシーを感じざるをえません。そしてそれらが姉妹の喧嘩の中で「相互に否定されてしまうこと」を他人事として笑い飛ばすことができなくなります。 逆にこの人物の姿形、エピソード、演技などを極端に誇張、デフォルメし「他人事として笑わせること」に成功してるのが、「吉本新喜劇」だったり「サンドウィッチマンのコント」だったりします。 また誇張されたキャラや大胆な行動(新喜劇の人物なんてすべてこれ)に対してそれらを批評する辛辣な毒舌があったとしても、もはや、「言われても仕方ないやろ、こんなでは」と市民権を得ていて全く嫌味に聞こえません。サンドの伊達さんの毒舌で傷つく人、ゼロ%理論をここに提唱したいくらいです(笑)。 その点、この作品は俳優さんの能力が高く外見も演技も自然で違和感が皆無。しかも純粋な笑いに必要な演劇的なオーバーアクションは撮影の際、狭い室内メインだから大幅にスポイルされます。 その結果、現実度が増し共感は誘うが笑いにつながらず、口喧嘩の際の毒舌は時に関係ない観客に対しても牙を剥いてしまうことにもなるのです。 何作か演劇ベースの実写映画を観てきましたが、正直、評価は佳作止まりです。ことコメディ作品においては演劇→実写の変換作業において演劇独自の雰囲気を壊さないのは非常に困難なんだろうな、というのが実感です。 長文失礼いたしました。
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