「まさにドントブリーズの監督によるエイリアン」エイリアン ロムルス iroiromanさんの映画レビュー(感想・評価)
まさにドントブリーズの監督によるエイリアン
考えてみれば、ストーリーはまんま"ドントブリーズin宇宙"という感じ。
生活に困った若者たちが、今の環境から脱出すべく、楽勝でしょ?って乗り込んだ空間で、ヤバいやつに襲われ、身籠らされたり、殺されそうになったりする。というお話。
でも、それでいい。それがいい。
久々に真っ当なtheエイリアン作品が見れた。
(プロメテウスも好きだけど)
明らかにヤバそうなシチュエーションに足を踏み入れる無知な登場人物。
異星人の無敵感。
忍び寄る脅威の緊張感。
でも最もサプライズだったのは、レインとアンディの兄弟愛。
心持ってかれた。
俳優さんは2人とも存じ上げなかったが、とても良きです。
型落ちアンドロイドのアンディの健気で無垢で愛すべきキャラから、アップデートしてからのシニスター感というか無敵感というか、無慈悲なキャラ変に萌えてしまう。
1ロボットなのか、今は亡き両親との唯一の繋がりなのか。そこに苦悩するレインと吹っ切れた後の強さが美しい。
レインが守りたかったのはアンディというアンドロイドではなく、アンディが携える大切な人との記憶、絆だったんだろうな。
アクションシーンはツッコミどころ満載だけど、「こんなことしたらクールじやね?」と聞こえてきそうな遊び心があって好き。
ガンガン音立ててるけどフェイスハガー襲わないの?とか。
無重力で浮いた血がなぜか船壁に付かないマジック。てか、ゼノモーフの死体どこいった?とか。
あとはラストのあれね。。
トラウマ級のハイブリッド。
絶望感がヤバい。。
悍ましいエイリアンベビー身籠るという展開に、製作者の性格の悪さを感じた。
が、効果は抜群だ。(褒めてます)
1作目はもはやあまり覚えてないが、ファンサービスも程よくあって嬉しい。
続くドラマシリーズと続編にも期待したい。