チャーリーのレビュー・感想・評価
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犬の「演技」が最高!
とにかく元気いっぱいの愛くるしいチャーリーの演技ぶりが見事。中に人が入っているかと思うくらい芸が細かく、仕草が可愛いいのです。
本作は孤独な男とやんちゃなラブラドール犬が南インドからヒマラヤを目指して旅に出る姿を描くロードムービー。
5年以上の歳月をかけて撮影され映画大国インドで「サンダルウッド」と呼ばれるカンナダ語映画として歴代5位の興行収入を記録しました。主演のラクシット・シェッティとしては歴代最高額の興行収入を記録した作品です。
歌って踊り、観客を楽しませ、感情にも訴える、そんな大ヒットが記憶に新しい「RRR」のように近年、日本に紹介されるインド映画には娯楽大作のイメージがついて回ります。けれども、違った形の良作もあるりです。この作品は、BGMとして歌は流れますが、踊りなしの王道のロードムービーです。とりわけ犬が好きな人は、涙なしには見られないででしょう。
●ストーリー
南インド・マイスールで暮らす男ダルマ(ラクシット・シェッテイ)は、職場でも自宅の近所でも偏屈者と言われていました。彼は過去の悲劇がきっかけで周囲との関わりを避けていたのです。
毎日イトゥリ(発酵蒸しパン)ばかり食べ、酒と煙草とチャップリンの映画だけが日々の楽しみに生きる孤独な日々を過ごしていました。
ある日、ダルマは野外パーティの騒音に苛立ち、ステージに乱入して強引にパーティをぶち壊します。
そんな彼の元に、ある日悪徳ブリーダーのもとから逃げ出してきた一匹のラブラドールの子犬が、放浪の末にダルマの住む街へやってきます。このワンちゃんも、あのお祭りの夜、爆音のステージに悩まされるのですが、ダルマがステージをぶち壊したことでダルマを気に入り、彼の家の前に住み着こうとするようになるのです。
犬嫌いのダルマは追い払うとしますが、ある事故がきっかけてこの犬と心を通わせるようになるのです。そして、子犬に「チャーリー」と名付けて迎え入れます。やんちゃでイタズラ好きのチャーリーに振り回されながらも楽しい毎日を送っていたある日、チャーリーが血管肉腫で余命わずかであることが判明。ダルマは雪が好きなチャーリーに本物の雪景色を見せるため、お手製のサイドカーにチャーリーを乗せて、インド縦断となるヒマラヤを目指す旅に出ます。
●解説
とにかく元気いっぱいの愛くるしいチャーリーの演技ぶりが見事。中に人が入っているかと思うくらい芸が細かく、仕草が可愛いいのです。そして心からダルマを頼り、愛し、時に心配する心情が伝わってきます。チャーリーを演じたラブラドール・レトリーバーの感情豊かな名演が本作の最大の見所です。
ほかにも見所がたっぷりで、ダルマが愛して止まないチャップリン映画へのオマージュの数々も面白いところ。ヒマラヤ山脈を目指す旅路では、南インドの緑あふれる町並みから、青い海が広がる海岸線、地平線の先まで続く荒野、そしてヒマラヤといったインド各地の多様な景色も物語を鮮やかに彩っていて、地理的な豊かさが感じられる映像も堪能できます。
道中、色々とあって迎える結末に驚きはしませんでした。但し、悪徳ブリーダーによる劣悪な飼育環境や近親交尾による子犬の増産によって、難病やガンにかかる飼育犬が増えている問題など、痛烈なメッセージを目の当たりにし、ハツとさせられます。感動だけでは終わらせない、世代問わず心に響くであろう一本です。
犬嫌いのダルマと、人間不信になりかねない虐待を受けたチャーリー。本来なら絶対に交わることなんてあり得ないひとりと1匹が反発しあいながら互いに愛情を育み、ともに生きる喜びを取り戻し、灰色だった世界が輝きだしていく姿に感動できました。
犬ロス復活
ザ•インド映画感があって号泣しちゃう系です。
変わり者で偏屈なダルマと迷い犬チャーリーとの友情物語。
冒頭、チャーリーが悪徳ブリーダーから逃げ出して、1人ぼっちで街をさまよってるシーンからウルウル。偏屈なダルマと出会って、距離が縮まっていく過程はニヤけてきて、余命宣告を受けたチャーリーのために旅に出てからは、2人が愛おしくてずっと泣けてきました。
インド映画らしく時々ツッコミを入れたり、唐突に始まる歌で状況確認したり、展開も早いし全く飽きずに3時間あっという間でした。
去年、病気で亡くなった愛犬との思い出が甦って、悲しすぎてもう飼わないと思ってたのに、犬との生活ってやっぱりいいなーなんて今は思ってます。
チャーリーの可愛さ最高でした!
ベタ、クドい、やり過ぎ、だがそれがいい
ロードムービーに入るまでが長すぎ…
インドの青年。塞ぎ込んで変わり映え無い生活。 事故で家族を亡くし、...
インドの青年。塞ぎ込んで変わり映え無い生活。
事故で家族を亡くし、周囲とは決して打ち解けず、
仕事、酒と煙草、ばかりの生活だったものが。
街に迷い込んできた迷い犬、街の催事での出来事で、この青年を気に入ったようで
家の前にずっと居座り、徐々に入り込んできて。
しまいには、情が移り、一緒に暮らし、
かけがえのない相棒になる様子。
お犬のチャーリーさん(女の子です)が、
まっすぐで、一途で、愛らしくて…
青年に懐く、何があってもそばに居ようとするところ。
周囲のほかのお犬さんや、近所のお子さんらと、お犬と戯れる場面など、
素敵な目の保養。
お犬さんは、情に厚い、忠誠心、とはよくいいますが
日本でもインドでも同じなのですね。
お犬さんの最後の願い…雪とたわむれること…を、
青年は全力で叶えて。
とても可愛らしい物語でした。
まさかのインド映画
新体験の犬の映画
ラブラドール犬の熱演に拍手!
犬と人間の絆を描いたよくありそうなストーリーだが感動できるかなと思い、また今まで一度もインド映画を見たことがなかったのでこの機会にと鑑賞してみました。
正直、少し長く感じました。とにかく音楽でつなぐんですね、インド映画って。歌の歌詞で説明したり。そんなに騒々しくしなくても、と思うのですが。あと、犬の悪徳ブリーダーを懲らしめるシーン、首だけ出して生き埋めにするんですね。ストーリーでいうと犬の競技会に出場するシーンはカットしてもいいように思いました。詰め込みすぎ感がありました。
と文句ばかり書いてきましたが、犬と一緒にパラグライダーで空を飛ぶシーンは良かったです。チャーリーが残してくれた黒の仔犬もチャーリーに負けず劣らずやんちゃでしつけはどうなってんのと言いたいくらいでした(苦笑)。近所の犬好きの女の子はかわいいし、動物保護協会の女性も美人だし途中一緒に旅するし、まあサービス精神旺盛というか、いろいろてんこ盛りでお腹いっぱいです。もう少ししんみりしてもいいかなと思いましたがインドはしんみりがお嫌いなのかな?泣けるストーリーのはずなのに泣けませんでした。。。
犬を飼っているなら観て‼️
犬の演技賞があれば間違いなく彼女!
去年見たパリタクシーという映画を思い出した。行き詰まった男がひょん...
去年見たパリタクシーという映画を思い出した。行き詰まった男がひょんな出会いを経て変わっていく話なんだがこの作品も同じだと思った。多分ダルマは元々優しい人なんだけど色んなことが積み重なってそれが隠れてしまっている人間なんだろうなぁ思った。
ここ数年で映画を観るようになったのでインド映画はRRR、エンドロールのつづき、K.G.Fくらいしか見たことがなくそれ以前のインド映画へのイメージは歌って踊ってとにかく長いくらいのイメージしかなかったのだけれど、インド映画において音楽というか歌の力は大きいように感じる。
この作品においてはテクノロジーを駆使してようやっとわかる犬の気持ちだとかどう考えても自分の気持ちなんて話してくれなさそうな人間の気持ちだとかを歌できちんと表してくれているように思う。
歌って踊ってド派手なインド映画が好きな人には物足りないかもしれないけれど、インド映画初心者な私には十分楽しめたしこれからインド映画観てみたいって人にも観てほしい。いい塩梅の映画だと思う。
このシーンいるかな?みたいなシーンもまぁあるのだけれど後から考えればダルマの心が如何に変わったか表すピースとして必要…なのかな?くらいには納得できる。
あとわんこかわいい。チャーリーかわいい。大型犬だいすきなので見ててほわほわした気分になったししんどくもなった。人間の勝手な都合で振り回される動物という構図は世界共通なのだなと思った。最後のメッセージにこの映画の伝えたいことがぎゅぎゅっと詰められていた。ように思う。
インド映画と言っても比較的見やすい映画だと思う。愛犬家の方々には是非軽率に観に行ってついでにインド映画の魅力の片鱗に触れてほしい作品
。
犬好きが見れば絶対・・・ずるい作品。けどかなりの質
展開や演出があまりにも分かり易すぎて、しかも、犬好きが見ればそりゃどこかしらで泣かされるだろうし、見るでしょうと思うぐらいのあざとさで、非常にずるい作品なんですけど、なんかアクションでもないのにかなりの質で作り込まれていたので、分かっちゃいるけど笑いながら泣いちゃいました。
それにしても長い。インターバルを入れることが当たり前のような感じで作られていて、それ故に映像も音響も意味不明の音楽も相当なもので、ちゃんとエンターテインメントを創り上げようとしているなぁと感嘆しつつも、実に都合のよい内容、新しいものなんて全く見出せず…。とはいえ、かなり楽しむことはできました。
大まかな流れは単純だったとはいえ、犬に関する描写や演出が非常にリアルで、あるある満載だったので、少しでも犬と共に過ごした経験がある人ならば感情移入は半端ないと思います。
やっぱインド映画はまだまだ熱い!とは思うんですが、もうちょっと短くしてもらえないものでしょうか・・・
インド映画なので長い
2024年劇場鑑賞160本目。
犬との感動もの。もうちょっと削れるところあったんじゃないかなとは思います。
歌のシーンがとにかく多くて、でも珍しくダンスがないので(一つもないの初めてかも)歌のところで毎回睡魔と戦うはめに。
途中動物愛護の偉い人が主人公をめちゃくちゃなじるシーンがあるのですが、ああいうこと過去に何度か起こり得ただろうし、あそこまで人間にひどいことを言う人が動物に優しくできるのか疑問です。
最後のエプローグがこれまで散々尺使っていたのに急にあっさりだったのも違和感でした。
良かったところはあれだけ懐かれたらそりゃかわいいだろうな(その割に全然言う事聞かないけど)というところと、近所の少女の顔のインパクトがすごいところですね。今後も活躍するのではないでしょうか。
わんこの演技がすばらしく。
無味乾燥な人生を送っていた主人公が迷い犬とのふれあいから心を開いていき、かけがえのない存在となった相棒に贈る長い旅へ、変化に彩り満ちた日々。先は程々読めるしこのシーンなくてもと思うのはまぁあったが、わんこのいたずら放題っぷり、懐き具合と表情と抱きしめたさいっぱい加減と保護犬推しという、手持ちのハンカチを濡らしインドの大自然過ぎる風景と愛情に心掴まれる164分だった。
先が読めても泣ける
犬を連れてのロードムービー。しかも犬の余命が短いってことならもう泣かせてくる映画であることは予想がつく。しかも偏屈だった男がその犬によってかわっていくんだから大筋は読めたも同然。あぁ、これがクライマックスの泣きどころになるんだねってこともわかる。でも、わかっていたからどうだというのか。ほら、やっぱり!これが来るよね!なんて思いながら泣いてしまった。先が読めたからといっても泣けるものは泣けるってことだ。
細かいところではちょっとした違和感やモヤモヤが残ったのも正直なところ。もう少ししつけられるだろうよとか、ドッグショーは何を競うものなのかとか、旅の準備があまりにお粗末で最後にあそこまでギリギリの状態になる?とか、あの電話した相手は誰だったのか?とか(あのお店の老夫婦?)。でも、それを許せるくらいにチャーリーが可愛かった。あんな愛情表現されたらそりゃメロメロになって人が変わってしまう。チャーリーにあの演技をさせた人たちがすごい。
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