アビゲイルのレビュー・感想・評価
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真夏の休日には吸血鬼ホラーだよねと「アビゲイル」ゴシックホラーかな...
腹の据え方と、ま、いっか的なグルーブ感。
「なめてた相手が実は…」的ホラー映画として、怖がらせるというよりは楽しませる(ギャグという意味でなく)ことに注力した一作
相手を見くびっていた犯罪者グループが返り討ちに遭う、という物語は、勧善懲悪ものの変形としておなじみのテーマですが、か弱い令嬢と思ったら吸血鬼を誘拐しちゃった、という本作はまさにこうした、「なめてた相手が実は」的映画(そういうジャンルがあるとすれば)の典型です。
「狩る」側と「狩られる」側の立場がたびたび引っくり返る展開の面白さは、本作の肝だけに見ごたえ十分。それに加えてアビゲイルに扮するアリーシャ・ウィアーは、バレエの動きを取り入れたワイヤーアクションも果敢にこなす熱演で、ちゃんと狡猾さと恐ろしさを醸し出していました。
さらに、誘拐のために一時的に集ったはずの面々には実は共通した背後関係があった、といった設定を入れ込んでいたり、何気ない言動で人物像を掘り下げてみせるなど、あらすじだけ聞いたら企画勝負の作品のようでいて、実はしっかり観客の注意力を保つための配慮が行き届いた作品なのでした。
全体的にはおおよそ予期できてしまう範囲での展開となるため、奇想天外などんでん返しの連続!を期待するよりも、登場人物同士の掛け合いや吸血鬼と戦う際の創意工夫を楽しむ見方がおすすめかも。
結末でちゃんとゴシックホラー的要素を入れ込んでくれたところはちょっと嬉しかったです!
予告編がネタバレしすぎ
父娘×母息子
実にくだらない
少女か誘拐犯かどちらを応援しようか悩む
アイデアはユニークだが企画倒れ
吸血鬼や狼男、ゾンビ等はホラーの古典で、いくつもいくつも繰り返し映画化されてきた。その過程で本来のストーリーにさまざまな変更が加えられてきており、本作もその一つ。
小学生程度の女の子を誘拐してみたら、実はその子が吸血鬼で、誘拐犯たちは一人また一人と殺されていく…というのは、アイデアとしてはかなりユニークである。
ところが、その殺され方にあまり芸がないw
安心しきっている犯人に密かに忍び寄って、甘えるフリをしながら突然牙をむく…本来なら、そんな展開を期待するところなのだが、本作では突如、アタマがちょん切られてしまう。その後もじっくり仕込んで怖がらせるのではなく、完全なスプラッター映画と化し、あれよあれよと人々がバタバタ殺され、あるいは吸血鬼にされていく。
そこに犯人たちの人物像とか、少女の父吸血鬼が暗黒街最大のボスだとかの話を織り込んでも、特に面白くなるわけもなく、やはり企画倒れの感は否めないのであった。
ホラーはやっぱり怖い
ホラーが苦手なので怖かった~
でも結構なドタバタ劇で、シリアスではなくアビゲイルのゲームとして物語が進行している。
それはそれで絶望的ではあるが、エイリアンのような雰囲気が幾分緩和される。
さて、
ヴァンパイアというジャンルは、やっぱり面白い。
フランシスココッポラ監督の描いたドラキュラは愛の裏返しだったことが素晴らしかった。
この作品のアビゲイルは人間だったことで、愛というものが残っている。
ジョーイが息子を想う気持ちに寄り添うことができる。
ジョーイはフランクに噛まれたにもかかわらずヴァンパイアにならなかったのは、嚙んだ本人が死ぬことでリセットされるのだろうか?
それともアビゲイルが何かしたのだろうか?
この解釈を視聴者に委ねているのが面白いポイントでもある。
そもそもニンニクも十字架も効かない。
しかし木の杭と太陽光は弱点だ。
アビゲイルが言ったように、本当のヴァンパイアになるには時間や経験が必要になるのだろう。
急に変身した者は弱点の攻撃によって爆発するように砕け散ってしまう。
脆い。
しかし怖い。
アビゲイルのゲーム 「食べ物で遊ぶ」こと。
600年も生きているとそうなってしまうのだろうか?
そして、
ヴァンパイアを乗っ取ってしまう計画
この作品の伏線 「計画」
最初からずっと何らかの計画によって物語が進む。
ボスと名乗るランバードの計画がヴァンパイアを倒して自分が頂点に立つことだった。
「父」のラザールは人間の考えなど疾うに知っているのだろう。
だからヴァンパイアを量産しないのだろう。
しかし娘のアビゲイルをヴァンパイアにしたのは、やはり一人では寂しいからだろうか?
アビゲイルの遊びを擁護しながらも端然と自分の管理できる範囲の中で遊ばせている。
まさに悪魔の頂点的存在。
今まで見たことのなかったアビゲイルの行為に、迷いながらもジョーイをリリーズした。
その際した手の甲へのキスという紳士的な行為が、ジョーイが人間だったからかもしれない。
あの瞬間ラザールはジョーイの匂いを嗅いでいた。
ラザールは登場したときに牙を出していたが、あれこそヴァンパイアの攻撃的になる時の変身。
そして、アビゲイルとジョーイが共同でフランツを倒した瞬間、すでにアビゲイルには攻撃的な牙はなかった。
フランツに傷つけられたジョーイの肩もそのままだった。
フランツは単に嚙めばヴァンパイアになると思っていたのかもしれない。
実際にはもう一つしなければならないことがあるのだろう。
ラザールはジョーイがまだ人間だったことに驚いたのかもしれない。
変化しないはずのアビゲイルの変化にも少し驚いたのだろうか?
「帰ることだ。そろそろ時間だからな、ディナーの」
人間の女性の匂いが、ラザールの空腹感を呼び起こしたのだろう。
最後にジョーイが「何なの、これ」と言いながら去るシーンは、視聴者の声の代弁だろう。
もう一つ何か起きそうな外の雰囲気
なくなったと思っていたキャンディがもう一本あったのは何故だろう?
非常に意図的で意味深だが、答えが描かれていない。
薬物依存症だったジョーイの慰めが飴であることが描かれている。
でも途中でなくなってしまったにも拘らず、もう一本あった。
ジョーイに残したミステリーは、次回作を匂わせているのかもしれない。
また、
アビゲイルはまた新しい遊びという「計画」を立てるかもしれないし、ラザールの秘密にも興味が尽きない。
ヴァンパイア作品はかなりの数があると思われるが、これもまた面白かった。
個人的にはコッポラ監督の「ドラキュラ」がNo,1
「インタヴューウィズヴァンパイア」がNo,2
以下甲乙は付け難いが、この「アビゲイル」「トワイライトシリーズ」もよかったし、「ヴァンヘルシング」もいい。
とにかくヴァンパイアと聞けば見てしまう。
隠れた佳作
踊るバンパイア
誘拐した少女がバンパイアだった!
面白い発想で、暴れっぷりも爽快だった。
アビゲイルを主人公として観たら愉快で面白かったけど、
人間たちが愚かすぎた。
あんな恐ろしい屋敷で別々に行動するなんて
どうかしてるぜ!言わんこっちゃない!!
自分から死にに行ってるみたいな展開は
リアリティーがなく、そうはならんだろう!と
思わず突っ込んでしまいました。
同情を誘う過去を喋らせても、アビゲイルを主人公として
観たら、死のフラグが立ったな、笑っちゃうぜ!と
言う感じでした。
陽を浴びたら爆破したり、
バンパイア化する時に大量に血を吐いたり
迫力がありました。
ラスト付近の展開は続編を意識したのでしょうか?
突然のキャラ変や新キャラ当時で驚きました。
バレーを踊るバンパイア
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