夏目アラタの結婚のレビュー・感想・評価
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漫画原作だからか、の作品
見応えのある映画
オマエは人殺しだ、無罪だと思った事は一度も無い!
割と評価が高くて驚き。。。
2024年に実写化された『夏目アラタの結婚』は、同名のベストセラー...
2024年に実写化された『夏目アラタの結婚』は、同名のベストセラーコミックを原作とする作品である。
死刑囚との結婚という衝撃的な設定を通じて、人間の本心、制度の意味、そして「結婚」という行為の本質を問いかけてくる。
物語の中心にいるのは、死刑囚・品川真珠と児童相談員・夏目アラタ。
真珠は、母の死に様を通して「金も夢も希望もない毎日」を生きる意味のないものとして認識する。
母の「楽になりたい」という言葉だけが、彼女の心の中で唯一の意味として残り、それが彼女の価値観を形成していく。
真珠の行動は、一般的な倫理観からは大きく逸脱している。
だがその根底には、幼少期の虐待や義父の脅しによって歪められた心の構造がある。
彼女が犯した殺人は、ある意味で「クソみたいな毎日」に疲れ切った人々を救うための行為だったとされる。
囚人という状況下で、彼女に残された唯一の行動は「待つ」ことだった。
この「待つ」という行為は、少女が白馬の王子様を待つ夢にも似ている。
現代社会では「待つだけじゃ何も起きない」と切り捨てられるが、真珠は幼い頃に嗅いだ「ニオイ」を手がかりに、希望の糸を手繰り寄せようとする。
人間にとってニオイとは、見えない記憶の線を手繰るようなもの。
真珠にとってそれは、唯一の希望だった。
一方、夏目アラタは児童養護施設で育ち、児童相談所で働く中で「可哀そうな子供を救いたい」と語る。
しかしその言葉の裏には、自分自身の過去との折り合いをつけるための慰めがある。
彼は「それよりはマシ」と思うことで安心感を得ていた。
真珠との関係の中で、アラタは自分の本心に気づいていく。
「真珠を大切に思っていた」という感情が、彼の中に芽生えていたのだ。
人間の心には、表面上の理由と本心が同居している。
しかもその本心さえも、コインの裏表のように二面性を持つ。
『夏目アラタの結婚』は、この複雑な心の構造を「結婚」という制度に落とし込んで描いている。
子供が不幸になる原因は、間違いなく両親にある。
2025年現在、日本には約5万人の子供が児童養護施設で生活している。
結婚という制度が生み出す「かたち」が、そこにある。
児童養護施設で育った子供たちは、結婚の重さを実感として体験しているのだ。
アラタは、山下タクトとの約束で「結婚」を口走る。
真珠はその言葉に希望を見出すが、同時に彼女はその嘘を見抜いていた。
4人を殺した真珠は、絶望の中で希望の糸を見つけた。
黙秘を一転させたのは、その糸を手繰り寄せるためだった。
初めての面会で、アラタの手のニオイに記憶が呼び起こされる。
真珠の唯一の希望が眼前に現れた瞬間だった。
絶望の淵で見つけた最後の希望──それが夏目アラタだった。
アラタは、自分のことを棚に上げ、他人の「可哀そう」を見て自分の立ち位置を確認するように生きていた。
だが、アパートの前で蹲る少女にお情けをかけたその出来事が、真珠の伏線となり、実際に救われたのはアラタ自身だったのかもしれない。
死刑囚との婚姻という絶対無理な状況下で、自分自身を再発見する。
結婚も離婚も制度上は簡単だが、子供ができれば「責任」という重みが加わる。
少子高齢化と結婚しない若者たちが増える中、この作品は「結婚までの覚悟」を明確にしなさいと静かに語りかけている。
『夏目アラタの結婚』は、痛みと希望を抱えた人間が、制度の中でどう生きるかを描いた物語である。
そしてその核心には、「本心に気づくことの困難さ」と「それでも手繰り寄せる希望」がある。
端折りすぎ感
主演の二人がいい仕事してます
両親に恵まれなかった子供の悲劇
ゾクゾクするあらすじですね
意外とおもしろかった
柳楽優弥くんにひかれて視聴
黒島結菜ちゃんのキャラが魅力的
漫画原作だと知り納得のお話
後半部分のとあるシーンは長くちょっとシラケた
けど
あらすじからのホラーでなく
そこに落ち着くのね…とちょっとホッコリ
中川大志くん、コントのイメージが強くてなんか心がモゾモゾしてしまう なんかごめん
30分で脱落
あー、ダメだ。ありえない設定で白ける。「品川ピエロ」とか、もう名前聞いただけで白ける。アホくさ。あと、演出も3流テレビドラマっぽい感じで、ちゃちい。監督見たら、堤監督かー、あー、なるほどねえ。。。そりゃチープだわ。テレビドラマだけやってりゃいいのに。あんた、トリックだけやってればいいよ。くだらなくて見ないけど。
で、何これ。羊たちの沈黙のパクリ?あと、色々パクってきたの、ツギハギしてるでしょ。すごい既視感。
一番萎えるのは、柳楽優弥の心の声をナレーションに出し過ぎ。これやられると、駄々滑りするんだよねえ。。もっと画で見せろよ、工夫しろよ。演技もクソ下手に見える。何だこりゃ、脚本のせい?
それとやっぱりヒロインの歯が汚いと、見る気がしない。アップがきつい。演技もひどい。「ボク」って一人称、浮きまくっているじゃん。もう自分、頑張って演技しています!って感ありありじゃん。
ちゃちいし、汚いし、つまらないし、最悪。
それと最後に佐藤次郎が出ると、一気にチープになるな。。すげえ萎える。あんた、どこに出ても佐藤次郎なんだよ。
上訴権放棄
東京拘置所の上空からの映像がなんだか綺麗で愛おしくなってしまった序盤。行ってみたい!スカイツリーよりも行ってみたい!佐藤二朗みたいなオタクとも出会ってみたい!この美しく撮るのも、暗く狭い拘置所内とかけ離れていて、外に出たいというピエロの心情が表れていたような気がする。
しかし、純愛とはいえ、両者の態度が身構えていて本音を隠す心理戦。特に真珠(黒島結菜)の恫喝ぶりは凄い。文通していた相手とは違うと見抜き、色々言葉の罠を仕掛けてくるすさまじさ。最後の最後までどこまでが本心だかわからない。最初からずっと殺人者だと思っていたと告白されて喜ぶのもね・・・
そんな心理劇の中、「待っている」という言葉が重要な意味を帯びてくる。クンクンと匂いを嗅ぐ性癖も鍵となって面白いけど、嗅覚が優れているならば、切り刻んだ死体と一緒にいるのはちょっと勘弁してください。
個人的に一番のキモは上訴権放棄だったのですが、そのシークエンスがちょっと理解不能でした。真珠が未成年だったことで死刑は無くなるという決定も放棄されないの?と悩むほど、久しぶりに難しいリーガル展開でした。ううむ・・・
原作ファンです
柳楽優弥の色気、反則級にかっこよすぎる。
黒島結菜演じる品川真珠も、不気味さと可愛さが絶妙に共存していて圧巻。ただ、あえて言わせてもらうなら、もう少し幼さがあれば原作の危うさがさらに際立ったはず。真珠に漂うロリータ感は、物語の核として欠かせない要素だ。個人的にももちゃん役の丸山怜がぴったりとはまっていて良かったな。丸みのある可愛らしい女性のももちゃんでイメージ通りだった。
物語は原作の長大なストーリーをひとまとめにしているため、端折られる部分も多く、それゆえ「こんな上手くいくかよ」「そんなバカな」と突っ込みたくなる瞬間もある。迫力やテンポ、スリルの面ではやや物足りなさも感じたが、それでもミステリーとラブストーリーの融合がどう映像化されるかをワクワクしながら見守れるのは、原作ファンだからこそ味わえる醍醐味だ。
映画から入る人には、ぜひコミックスにも手を伸ばしてほしい。繊細で美しい作画、二人の細やかな心の動き等。映画では描ききれなかったディテールの数々が、原作には息づいているから。
原作漫画を読めば補完できる?
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