夏目アラタの結婚のレビュー・感想・評価
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ぶっ飛んだ設定を思いのほか骨太にまとめ上げている
児童相談員と死刑囚が相手の素性もよくわからないうちに獄中結婚する同名コミックを原作とした映画版。私は原作未読なので脚色面についてどうこう言うことはできないが、しかし一本の映画として面白く観た。それもこれも主演二人のブレのない確固たるキャラ構築ぶりと、面会室の閉所状況を活かした気の休まらない攻防、それにダークなミステリーでありながらラブストーリーでもあるという合わせ鏡的な構造が観る者の感情を惹きつけるからだろう。単なる設定の妙だけでなく、社会の掌からこぼれ落ちてしまった人たちを見つめる視座もしっかりしている。私にとって堤作品は当たり外れのある存在だが、シーンによって隠にも陽にも表情を変える本作では監督の長所がいつも以上に発揮されているように思えた。密室劇という逃げ場なき状態でも次々と湧き出す演出のアイディアや後半部の抜け感は、原作が持つ強みと堤監督の経験値の豊かな化学反応の結果と言えそうだ。
怪物
主人公の真珠を演じる黒島結菜が大怪演。トップクレジットの柳楽優弥も相当な演技派だが、この作品では立ち位置上、完全に受け役に回っているし、脇を固める中川大志らもあくまで主人公の真珠=黒島結菜を中心に動いている。真珠の不気味な印象を与える特徴的な不揃いな歯はマウスピースによるもので、接見室の独特なライティングなども駆使されているが、やはり何よりも底知れぬ恐怖を感じさせる一方で接する人々を抗いがたい引力で引き寄せて魅了していく複雑な魅力を持つ人物像を演じ上げた黒島結菜の演技力の賜物だろう。同世代女優の中ではピカ一と言っていいんではあるまいか。実際、映画を完全に真珠=黒島結菜が支配しており、彼女がいなかったらこの映画は成り立たなかったんじゃないだろうか。
ストーリーはスプラッタホラーっぽく始まり、サスペンス・ミステリー的に展開し、最後には異形のラブストーリーになってしまう。映画では妙に凝りまくって外す印象のある堤幸彦監督だが、本作はもともとのストーリーがぶっ飛んでいるためかそのような印象はなく、なかなかに面白い映画でした。そもそも黒島結菜の怪演だけで観る価値がある映画だ。いやはや黒島結菜は怪物です。
心理劇
獄中結婚!しかも、恋人とかではない単なる児童相談所職員である金目アタラ(柳楽優弥)が「くび」の在りかを聞き出す口実として思わず口走ってしまった、という設定が面白いですね。ただ、一歩間違えれば単に突飛なだけで陳腐な話にもなりかねないところを、柳楽優弥と品川真珠役・黒島結菜の演技、そして堤幸彦監督の演出が冴えていたお陰でぐいぐい引き込まれました。堤幸彦監督は、「くちづけ」(13)を筆頭に、「イニシエーション・ラブ」(15)、「ファーストラブ」(21)など好みの演出です。人と人とが心を通わせるデリケートさも巧く表現されていて、見応えがありました。「可哀相」という言葉が両刃の剣になるという法廷でのシーンも心に刺さりました。エンディングロールでオリヴィア・ロドリゴの「ヴァンパイア」が流れたのも驚きでした。物語とは違う内容の歌詞ですが、しかしながら、たった今観た映画と同じ匂いを感じました。しかも、ここで初めて登場する過去シーンが染みました。脚本なのか編集なのかわかりませんが、本編だけでなくエンドロールの出来が素晴らしく、おぞましい連続殺人犯の話でありながら、心温まる余韻が残りました。
アラタの心
予告のミスリードに完全にやられた!
やっぱり目を覆うシーンがあった
黒島結奈の殺人鬼役、なかなか不気味でよかった。 太ったピエロなどは...
後半に向けて人間像が説明されてく系サスペンス
土曜日である😁
無駄に広いマ王邸(5LDKもあるのに3部屋しか使用してない)且つ生活にダラシない独り身マ王にとっては掃除やら洗濯やらで朝から土曜日を満喫出来ないのが最早定番化している🌀
兎に角、掃除が嫌いなので各部屋にロボット掃除機を配備で任せているし(計4台が愛猫の抜け毛を処理してくれてる)自炊の面倒事である食器洗いは食洗機にブチ込んでいる←食洗機=食器棚化してるのは食洗機あるある
なのに洗濯だけは自分で干したい拘りがあるので、乾燥機なんか買わずにせっせと1週間分の洗濯物を片付けてたりしている🤣(この為だけに大型ドラム式を購入)
これら全てのマ王の土曜日ルーティーンに何ら不満は無いんだけど昨日の映画「ミッキー17」に若干の消化不良を感じてたのもあったので、U-NEXTのポイント残りを「夏目アラタの結婚」に投資したのよね😚
片手間鑑賞のつもりだったのに何時の間にか腰を据えて観てたくらい(まぁ良くあるマ王あるある)面白かったわ✨
マ王的には柳楽優弥も黒島結菜も嫌いではないので邦画にしては珍しく鑑賞意欲が高かった作品だったけど、思ってた内容よりも違った味付けに(特に死刑回避の年齢制限の落とし穴)思わず唸るくらい意外性があったのは拍手もんだ👏
また黒島結菜のメイクが汚くてそれでも尚美しく映像に溶かし込んでいるトコも良かった🌟
原作ファンからしたら不満があったかもだけど原作を知らないマ王としては充分に楽しめた映画と思っています👍
ただし、やはり邦画の域からは抜け出せてないというかTVとかネトフリやアマプラドラマレベルではある😐
あと作中の事件発生当時、品川ピエロのデブヴァージョンと痩せヴァージョンがゴッチャになってる部分には時間的説明がほしかった印象が残ったけどね💦
マ王、個人的な話だけど日本に限らず芸能人全般に興味が無い。
特にファンになった挙句に推し活動や追っかけまでする心理がよく理解出来ないのよね。
芸能人にどれだけ貢いでも熱意を表現しても自分へ振り向いてくれる事はほぼほぼ皆無である。
確かに0%では無いとは思いたいが0%に限りなく近い行為を続ける時間を、マ王は勿体無いと感じてしまうのよ。
しかし全ての人類が芸能人を無視してしまうと、結果として芸能そのものが廃れてしまうのも事実。
やはりファンあっての芸能人なのはマ王も気付いているので、その点に於いてはリスペクトしています。
故にこうしてレビューを書けるのもファンの存在あっての事だし映画やドラマが途切れずに公開されているのも然りなんだよね。
改めて感謝です。
と、観終わった後に洗濯物を慌て干すマ王の足元には愛猫が彷徨いている😺
普段は素っ気ない態度なのに休日は一日中こんな調子なのよ❤️
そんな可愛さの所為で当面のマ王の推しは猫しかいない🤣
映画館での鑑賞オススメ度★★★☆☆
そんなマ王も黒島結菜みたいな女性がタイプ度★★★★★
いや品川ピエロがタイプではない度★★★★★
冒頭から引き込まれる
実はこの映画昨年9月に映画館で観ました。このサイトに感想を書く前だったのですが。
去年観た映画の中でかなり良かったので、DVDで再度観た次第です。
冒頭から引き込まれる映画です。(正直驚きました)
サスペンスホラーだけど、主演の柳楽優弥さんと黒島結菜さんの拘置所の接見室と法廷での駆け引きのシーンはどれも圧巻。観てる途中で思わず「あっ!」と声をあげてしまったシーンもありました。
ヒロイン(?犯人役)黒島結菜さんの演技が怖かった。目が怖かった。凄まじい気力での演技。
NHKで「アシガール」とか朝ドラ演じてたときの天真爛漫さは微塵も無く。。。
2人とも子供の頃の厳しい環境を背景に持つ人物。でも自分より厳しい環境に置かれた人を助けるつもりが、無意識に「かわいそう」と見下してしまうことの悲劇の行く末が結末だったように思います。
(だから起こってしまった残酷な事件と、驚愕の真実)
原作は漫画(読んでないけど)だけど、内容は小説顔負けの重くて深みのあるストーリーでした。
映像とずば抜けた演技力で見せる作品。
漫画ならではのオチと展開なのに違和感がなかったのは、俳優陣の巧さ。
背景に虐待というのが多すぎて、この時代の問題の深さに暗澹たる思いはする。
唐突過ぎるストーリーと、不穏さや不明瞭なまま進む展開の匙加減が上手く、飽きることなく鑑賞することができた作品。
ラストの笑顔がやはり不気味というところが、ありきたりだけど妄想を掻き立て、効果的で良かった。
昨今の映像化されている人間模様の背景にある、共通する問題点に、国も、地方行政も、もっと目を向けて欲しい。その為の映像化なのだから、映画会社はエンタメでない働きかけもして欲しい。これらを作る上でそういう意義を持たせないなら、ただの感動ポルノ系ということになって、不快さだけが残ってしまうのではないだろうか?
宣伝に使われてるような、インパクトで引き込む作品ではないと思う。そこは効果的ではなかった。私に限ってはそれで映画館で観なかったので。
ドストレートな純愛モノなのね🥰
物語が完結していることが好感触
ジャンルが曖昧
久々に映画鑑賞。
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