夏目アラタの結婚のレビュー・感想・評価
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面白かった
淡い純愛だと思っていたら、、、
原作読んでなかったので、妙な先入観なく観ることができました。
最初に登場する真珠の暗闇の中、寂し気に光る眼が印象的で、
闇から助けを求める心の声が聞こえてきそうでしたが、話の流れで真珠が光を取り戻していく姿が圧巻でした。生い立ちや過ちから真珠を受け止めることは非常に重く、現実的には難しいのでしょうけど、アラタの受け止め方の表現が地味だけど自然で観ている側もほっとするというか、救われたような気持で観られました。これは心理映画というか、心の動きの表現が重要なんだろうなと。また、孤独で孤立した子どもという社会の闇も盛り込んでいるので二次元的な役者では「何なんだ!」となりそうなストーリーですが、そこは四次元的というか、深みのある役者さんたちだからこそ、深く共感できる物語になっているなと、しみじみ感じています。ただ、エンディング曲だけはあまり好きではありませんでした。
原作未読です。
原作未読が良かったのかもしれないけど話しがよめないお話し、映画館で観れて良かった。
観ていて真珠の目的がずっと知りたかった。なんのために周りを操るのか。どこまでが真実でどこまでがコントロールなのか。終盤までわからなかった。真珠が怪物のように思えた。
これは全員操られているだけなのかなと思って見ていた。いつか本性を現して高笑いするんじゃないかなと思って見ていた。
今考えてみると一番正直だったのは真珠だったのかもしれない。
上質のサスペンスかと思いきやファンタジーでありラブロマンス、泣いた。
今度は違った目でもう一度観てみたい良作。個人的には2024年暫定1位
リビューの高さで鑑賞しましたが自分にはハマりませんでした。大好きな...
醜い歯並びに込められた死刑囚の愛
同名の人気コミックを、サスペンスの巨匠・堤幸彦がメガホンを撮って映画化。連続バラバラ殺人事件の現場で、現行犯逮捕された犯人の女性と、突如、獄中結婚を決意した一人の男の物語。獄中の面談室や法廷でのシーンを通しての心理合戦を描いた、究極のサスペンス・ラブストーリー。
コミックの原作ということもあり、獄中の犯人に最初に面談したその瞬間に、「俺と結婚しよう」と呼びかけるくだりは、あまりに唐突過ぎる設定で、冒頭はなかなか入り込めなかった。また、法廷シーン関しては、これだけの事件の裁判にしては、弁護士一人、検事一人という裁判は、ちょっとリアルさに欠けていたように感じた。
しかし、死刑囚・品川真珠を演じる黒島結菜の猟奇的な表情の中に浮かべる、愛らしい表情に、いつしか魅了されていった。朝ドラの国民的女優が、これまでとは全く違う狂気に満ちた死刑囚役として、また一段高い女優の幅を広げたように感じた。
日本中を震撼させた連続バラバラ殺人事件の犯人、ピエロの化粧を施した太った醜い女『品川ピエロ』こと品川真珠が現行犯逮捕されるシーンから始まる。それから3年。その事件の被害者の子供から依頼され、死刑囚の真珠の面会に行く児童相談所職員の夏目アラタ。その目の前に現れた死刑囚は、可愛らしく華奢な女。ただ、口を開いた時に見える歯は、虫歯だらけの黄色く黄ばんだ醜い歯並び。その容姿と歯並びのギャップに、彼女の底知れぬ猟奇的な心模様が映し出されていると感じた。
その後、次第にアラタと真珠は打ち解けて、真珠は無罪と信じる弁護士と共に、連続殺人事件の真相を、面談室での会話や法廷で証言によって明らかにしていく。そして、真珠は「自分は誰も殺してない」という衝撃の告白をアラタに告げるのだが…。
アラタ役の柳楽優弥も、真珠の言動に翻弄されながらも、次第に、真珠への愛おしさへと変貌していく、幼少期の闇を引きずる男を見事に演じている。誠実な弁護士役には中川大志が務め、友情出演の佐藤二郎が、いつもの様にコミカルな中にも不気味さを感じさせる演技で、いいアクセントとなっていた。
うーん 踊るのキョンキョンとだぶってしまった。
最後の匂いの記憶 という感じはなんかよかったのだが
途中 連続猟奇殺人 美少女 歯並び からずっとずっと踊る大捜査線のキョンキョンとだぶってしまってなんか頭に入ってこなかったです。
もう一回観るかなぁf(^_^;
しかし殺すところまでは理由わかりますがそれをバラバラにして埋める所をきちんと説明してほしかったな。
導入の顔芸はホラーの冗談かと思った
キモカワイイ(原作未読)
良き作品でした!
ちょっとグロいシーンがありビックリ❗️黒島結菜、怪演ですっ❗️❗️
予告編の印象が悪すぎて
夏目アラタの残香
原作3巻まで予習しての鑑賞。
その先は知らないけど、コミカル要素を排して上手くまとめていたのではないでしょうか。
ある程度は。
冒頭と中盤の✕を重ねる演出はクサく、ラストカットのためとすれば過剰。
面会室でのやり取りも、アラタのモノローグを削ったせいで駆け引き感が薄れたのは残念でした。
キャスティングで無理に見た目を寄せないのは好判断。
黒島結菜、顔芸は素晴らしかったけど狂気の芝居(特に声)は今一歩かな。
所長どころか桃ちゃんの影が薄かったのは意外。
その分アラタ、真珠、宮前の会話劇に絞られており、分かりやすくはなっていた。
佐藤二朗がやや森本レオ風味だったのは面白かったが、今野は無駄遣いで期待外れ。
嫌いじゃないけど存在意義を感じないキャラが多かった。
毎回必ず傍聴席にいる藤田のクジ運は異常。
あれが真実なら、遺体の一部を別で埋めた理由は?
大筋は理解できたが、細部を考え出すといまいちスッキリせず。
事件の真実はまだしも、真珠の真意も分かりづらい。
原作では幼少の真珠に声を掛けたのは宮前だったが、元はどういうオチだったのだろう。
監督の色が出たのかヒリヒリ感が足りず、サスペンスというよりラブストーリーの仕上がりでした。
優しいにおい
児相職員と殺人ピエロの結婚。
品川真珠は、まあ捕まった時は別人だよね。幼少期も。
まさか、その頃に優しく声を掛けて貰い、渡された
タオルを今まで持っていたとは。
そのタオルから感じる優しいにおいが
心の支えとなり生きてきたのだろう。
出生の秘密。父のストーキングはえぐいなぁ。
興味本位だったアラタが少しずつのめり込み
逆に自分を出していく姿が良い。
しかし原作者が拘った歯並びは色々な意味合いが
入っていたんだ。黒島結菜さんだったから可愛く
見えたのだろうか。歯の印象は大切。
志らく師匠も丸山礼も良い塩梅の役処。
二転三転と振り回される内容と声のトーンを
分けている演技は良いし、内容に引き込まれた。
可哀想と言う言葉は受け取る人によって、相当な
思いと気持ちが、リフレインするフレーズ
だと改めて感じた。
終盤ガラリと貌(かお)を変え、伏線回収
黒島さん、よく受けたね
おー怖い。
原作は未見です。
黒島結菜さんの怪演に圧倒。
死刑囚と結婚なんて普通に怖すぎる。
しかも3人殺して4人目かと思われる血痕も見つかっているのに。
被害者の子供の頼みとはいえ、児童相談所職員がそこまでやるのか。
本当に結婚するとは。おー怖い。
真珠の独特な雰囲気にみんな取り込まれていくのが恐ろしい。
真珠の弁護士の宮前もその1人のようであるし。
アラタと真珠。お互いを信じるのか信じないのか。化かし合いのようで 観てるこちらもどっちだ?と目が離せない。
あくまで被害者の首の在処を探るため真珠の放つ言葉通り動きだすアラタ。いや?真珠のためか?
アラタと真珠が会って話しをするにつれて、真珠もアラタに心を許したかのようにいろいろと話しだすが、何がどこまで本当なのか。
これはハッピーエンドなのかバッドエンドなのか。最後本当の結末はどうなったのか。
佐藤二朗さんの役が面白かったですね。ずいぶん変わってるけど あんな人いそうです。
先の読めないサスペンス
連続殺人犯の女性と獄中婚する男。
これは先の読めない、面白い映画だった。黒島結菜さん演じる品川ピエロの感情が全く読めない。
そんな黒島結菜さんと夏目アラタを演じる柳楽優弥さんの駆け引きが面白い。
そして、少々強引な設定も、役者陣の芝居で納得させてしまうという力技!
原作はマンガだとか。マンガだと其々のキャラクターがもっと細かい様なので、読んでみたくなった。
しかし、最期の結婚式のシーンは余計だったなぁ。何か冷めてしまった。
それに何だか感動させようという空気感も。理由はどうあれ、連続殺人犯なのは真実なんだから、許される事ではないでしょ。
#夏目アラタの結婚
落とし所が良かった
原作は未読。
堤監督の作風と言うかタッチと言うか、あの独特の雰囲気が僕はあまり好みではないため今回も迷ったのだが、まずは観てみようと思い直し鑑賞に至った。
話としては非常に良かったと思う。猟奇的殺人と不気味な死刑囚、消えた首を捜すという強烈な設定からの先の読めない展開。夏目アラタの揺れ動く気持ちと事件の真相、そして最後の最後で映画の印象が激変するほどの壮大な「純愛ラブストーリー」に昇華させるという落とし所。これは実に見事だったと思う。エンドロールの出し方などもかなり巧妙で、すっかり油断した所に狙いすました強烈な一撃を食らい、完全に持って行かれた。
また真珠は不気味過ぎて人物像が想像しづらく、アラタは言葉遣いなどから育ちを想像させ、一方で弁護士の宮前は振る舞いなどから育ちの良さを感じる。さらに死刑囚マニアの変態ぶりなど、人物描写は良く出来ていたと思う。ただ個人的には真珠の逮捕時とその後の「姿」があまりにかけ離れ過ぎていて感情移入が難しかった。同一人物として脳がいまいち処理し切れなかったのだ。あと基本的に真珠(黒島結菜)があまりに「美人過ぎた」のも入り切れなかった要因の一つだったかなと思う。もちろん歯茎の強烈さなどで成立させてはいるものの、それでも「女の匂い」までは消し切れてないという印象が拭えなかった。実はこの感じ、予告編の時からずっと気になっていたのだが、結局そこが引っ掛かってしまったのは最後まで変わらなかった。
ここでまた冒頭の話に戻るのだが、個人的に堤監督の演出と言うかタッチがどうしてもあまり好みではないという所に収束してしまう。色んな所が映画的と言うよりもTVドラマ的に感じられてしまうのだ。画的にも映画的な美しさとまでは言えず何ともTV的に見えてしまい、台詞などもあまり映画的な情緒が感じられず響いてこない。なのでどうしてもTVの2時間ドラマを観ているような気になってしまう。まあ単なる好みの問題だと思うのでこれ以上深堀りしても仕方ないんだけど。
ラストは見事な着地だったが、これも本当はもっと振り切ってくれても良かった。そういう意味では真珠がもっと凄まじい「バケモノ」でも良かったかも。その方がラストはもっと泣けた気がする。でもこれも僕の感覚が変態的で少しぶっ壊れているのだとは思う。ちなみにエンディングで流れたオリヴィア・ロドリゴの「ヴァンパイア」はめっちゃ良かった。
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