「なぜバラバラに?」夏目アラタの結婚 ココヤシさんの映画レビュー(感想・評価)
なぜバラバラに?
原作未読だが、平均点の高さに惹かれて鑑賞。
連続殺人犯「品川真珠」(黒島結菜)が捕まるが、完全黙秘を貫く。被害者たちはバラバラにされて捨てられていた。被害者の一人の息子が、父親の首を見つけ出したくて、児童相談所の職員「夏目アラタ」(柳楽優弥)を名乗って真珠と文通を始める。それを知ったアラタ本人が、「俺が見つけてやる」と少年に約束し、拘置所を訪ねて真珠と面会。首の行方を訊き出そうとするが、はぐらかされる。これは一筋縄ではいかないと感じて、「お前と結婚してやる」と申し込む。すると真珠が「自分は誰も殺してない」と言い出して――といったストーリー。
柳楽さんは、ただの「正義の味方」ではない、不良少年上がりのひと癖ある男を好演している。朝ドラが酷評された黒島さんも、本作では底の知れない容疑者を怪演している。
伏線もよく回収されている。ただ、真珠の殺人は1件を除いて自殺幇助なのだが、ではなぜ遺体を解体しなければならなかったのかという疑問は残る。
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