「原作の漫画大好きな者です」夏目アラタの結婚 大福丸さんの映画レビュー(感想・評価)
原作の漫画大好きな者です
※原作、映画ともにネタバレしていますので閲覧注意です※
原作の漫画は世界で一番と言っても良いぐらい面白いです。
単行本を楽しみに生きて、しかも最終回で今まで追いかけてきて良かった、と幸せな気持ちになれた漫画です。
映画もとても楽しみで、劇場ではなぜか緊張しました。絶対面白いものになっていると信頼していましたが2時間でまとめるとなると原作とは変えているだろうし、未知のものに対する期待と不安がありました。原作通りにしてほしいという願望はなく、漫画と違う点を楽しみにしていました。
柳楽さんはイメージしてたアラタよりは可愛い感じ(喋り方とか)だけど、どんどんハマります笑。
環はもう原作と見分けつかない!笑
真珠もリアリティあって良かった〜
唯一原作通りが良かったかなと思う点は、裁判中の真珠の衣装なんですが、白いワンピースってたしか襟がなかったよね?(細かい)
あとちょっと見てみたかったなあ〜と思ったのは、真珠のアクリル板に手をつく動きのバリエーション(ワンパターンに見えてしまった)、アラタの未成年に手を出せない的な葛藤の表情、カッコ悪い表情で泣くアラタ、真珠の逆告白です。
あと離婚届ももっと細かく千切り倒して紙吹雪みたいにしてほしかったかな〜!笑
意外と狂気を感じる動きは少なかったです(それはそれでリアルで良いんだけど!)
そして検事も裁判長もカッコ良かったです!弁護士は狂気を感じる目をしてくれてたのに最後まで良い人で、裏切られました笑。
エンドロール後に弁護士の秘密が明かされるかな、と思いきやまさかのものすごいハッピーな秘密が明かされ、一気に多幸感に包まれました。
嫉妬するほどXの織り込み方がうまーーい!笑
最高でした。原作でもあったのかも…?!と匂わせる絶妙なエンディング。乃木坂太郎先生監修の和訳も本当に素敵でした。「ボク」って書いてるから真珠の歌?!と思ってたら乃木坂太郎先生監修の文字が出てきて涙ですよ、そこが一番感動したかも笑。
私にとって、どん底から救い出してくれる夏目アラタは「夏目アラタの結婚」という作品そのものであり、本当に原作にも映画にも感謝しています。作ってくれてありがとうございました…!
【追記】
最後の真珠の笑顔…かわいそうな子になったら、またアラタが来てくれる…とかいうサイコパス丸出し動機で事件起こしてないよね?まさかね?笑
地面に座り込んじゃったらアラタがバイクで来てくれたの、子どもの頃のシーンと重なって良かったです。