「スリラーの中の純愛物語」夏目アラタの結婚 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
スリラーの中の純愛物語
予告編とは打って変わって、純愛物語でした。
ヒリヒリするような駆け引きというか、スリラーな展開は、原作や予告編そのままで。
原作を大事にしつつ、純粋な「想い」をしっかり表現していました。
時間経過とともに、容疑者の真珠がどんどん可愛く見えていくよう印象が変わっていくのは、観ている側の心理面も大きいのですが、演出と照明とメイクがかなり上手くやっているなという印象。
宣伝の打ち方から、作者を自死に追いやった『セクシー田中さん』の日テレが製作委員会の幹事のようでしたが、制作主体は堤監督の会社「オフィスクレッシェンド」だったためか、堤色が濃かったです。
真珠の幼少期の姿を見ていたのが、若き宮前弁護士からアラタに代わっていたり、アラタの母の現在とかすっかり飛ばしていたりと、細かい違いはあったのですが、原作の読んだところまでと比べたら、芯を外していなさそうでした。
(私はWEBの無料公開分で20話くらいまでしか目を通しておらず、最後まで読んでないから、物語の着地点が原作と同一かはわからないのですけれども)
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