ツイスターズのレビュー・感想・評価
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竜巻の脅威を克服する努力
感想
作品のベースがオリジナル脚本マイケル・クライトン制作総指揮スティーブン・スピルバーグ、ヤン・デボン演出の前作と同じ世界観であるため、スピード感とスリリングな展開は今作も相変わらずゾクゾクさせられる。気象予報の範疇を越えて不動産買収で一儲を企む悪徳不動産屋が竜巻発生調査のスポンサーとして絡んでいるなど発想が面白いと感じた。脚本は前作より良い出来栄えと感じる。
竜巻の生成過程分析において科学的に研究がどんなに進んでも何処にスティックが降り立つかは予測出来ない事や、地表面の温度上昇と水蒸気を含んだ空気が上空との温度差で上昇気流となり竜巻が発生するところにヨウ化銀を放出、水蒸気から水を精製させて発生したところに自然由来の高分子吸収体を拡散させて水分を吸い取り、回転エネルギーの源を断つという話も具体的で分かりやすかった。
特撮
ILMということで竜巻シーンは圧巻の出来◎。竜巻がコンビナートを通過する際のシーンは広域観を出すために渦の回転はもっとスローでも良かった気はする。(実際にファイアツイスターは急速な上昇渦なのだろう。あまりに早い渦だとミニチュアワークに合成した映像であるように感じる)
俳優
ケイト役のデイジー・エドガー・ジョーンズ◎
か弱すぎす、かと言って強すぎない女性らしい優しくクールな演技が激しい場面展開の中で引き立って良かった。オクラホマ州をよく知らないし、オクラホマに住んでいる人には悪いが、都会的で洗練されているイメージが強い女優さんでオクラホマ出身にはとても見えなかった。どの男優でもハマるタイラー役のグレン・パウエルは可も無く不可もなし。
演出
ストーリーとしては竜巻災害の恐ろしさを伝えると共に自然の脅威に立ち向かう人間の姿や災害を克服していこうという人間の意思が感じられる話の展開で起承転結が簡潔にまとめられていて良かった。◎
当初一見してアナーキーな一団と思われていた人間が災害地に根ざした救済活動を行なっていたという話が上から目線ではない雰囲気を創りだし、オクラホマの風土とそこに生きる人々にフォーカスが向けられていて作品にアクセントが加えられていた。
IMAX with Laser
⭐️4
もう一度見たい映画
絶対安全な映画
2024年。リー・アイザック・チョン監督。竜巻を「かいならす」ことを目標とした大学時代に仲間を失った女性主人公は自責の念にさいなまれている。数年後、かつての仲間に誘われる形でもう一度竜巻と向き合うことになるが、そこには粗野な竜巻マニアの集団がいて、、、という話。
過去を清算して新しい一歩を踏み出すシンプルな成長物語。巨大な猛威を振るう「敵」は倒すにはもってこいだし、自然災害なので誰も傷つかない。資本に対して人間の誠意が優位に立つのもわかりやすい。第一印象が悪い人間は知れば知るほどいい人だとわかってくる(逆もまた真)。生まれるべくして恋も生まれている(がキスさえしない)。正統派美女と典型的な西部の男。。。物語内では何人もが犠牲になり、主人公の危機もあるけれども、映画自体はなんと「安全」でわかりやすいことか。それが悪いわけではないけれども、すべてが収まるところに収まっているよりはどこかに独特な、いびつな、おかしなところがあったらもっとよかったのに。
自然災害(パニック)モノは洋画1択
続編じゃなく現代版リメイク、ヘレンハントは出ないよ。
前作好きで見に来た。
主役のヘレンハントとヴァンヘイレンの"Human being"って曲がかっちょよかった、PVをYouTubeで見て欲しい。1996年かぁ28年も前だぁ、、当時の監督インタビューで"もっと可愛い子にする事も考えたけど、話にリアリティ持たせるためにヘレンにした"って言ってたの思い出した。ちょっとアンハサウェイに似た主人公ザリガニデイジーの本作見て確かに、、と思った。脚の傷はそれに対して負荷かけたのかもね。あと"How to Blow up"で気になってたサッシャレインが見れて良かった。撮影はフィルムにこだわってトーンは美しいが前作超える意味でも、小型のデジタルでもっと挑戦的なアングルやワークがあっても良かったと思う。
話の流れは大きくは変わらない、それでもワクワク感があるよく出来たパニック、冒険物である。前作では竜巻内部のデータ録りに終始したが、新たに被災ビジネス問題や3D映像化、一歩進んで竜巻を消滅させる研究なんかが新しい。実際これで竜巻のエネルギー奪う事が出来るのかどうか知らないが消す方向を模索しているのは間違いはないだろう。
山がちの日本ではなかなか起きない巨大竜巻だが、アメリカでは温暖化でより巨大になり笑えない話なんだと思う。毎年ニュースで町一個吹っ飛ぶその規模のデカさに驚くもん。アメリカで興行成績よいのがわかる。
以前、多摩川土手で風がくるくると巻き始め小さな旋風?と思った物がどんどんデカくなり地面の土を巻き上げて黒くなり、テントや書類が巻き上げて下から触手のように育っていくのを観たことがある。生き物みたいでかなり恐怖であった。
まさに竜巻みたいな映画
牛は飛ばなかったけど人は飛んだ
「行くなケイト!行くなー!」
こんなテンプレで馬鹿みたいなセリフ。久々に聞いたな。
思い返せばディザスター映画やパニック映画が好きになったのは、1996年の前作の影響が大きかったなと。とはいえ改めて前作はもっと良くできていた気がするな、など。もう何年も見てないけど。
ヒューマンドラマに割く時間が長かった印象。もう少し竜巻が見たかったな。なんてパニック映画に抱きがちな感想も含めて、いい意味での「こんなもんだよね」感。
最後の盛り上がりはなかなかでした。吸水ポリマーはなかなかな無茶理論でしたが。
YouTuber達の最初のヒャッハー感がだんだん薄れてしまったのは残念。
また十数年後に、平日テレ東のお昼で見れたら素敵です。パンイチで牛丼とか食べながら見る映画です。
竜巻街道
ほぼ30年前に作られたスピルバーグの「ツイスター」のリメイク作品か、と思わされるような内容でかの作品とほとんど同じストーリー構成。違いは主演女優がかわいいことと、ナプキン素材を使って竜巻を抑えようというアイディアのみ。
竜巻映画もピンからキリまで、「シャークネード」というイロモノから「イントゥザストーム」のような一級のディザスタームービーまで既にやりつくされており、今更また竜巻映画を作る意味があるのだろうか、これはきっと現在地球規模の自然災害を引き起こしている地球温暖化がテーマになっているに違いないと期待してみてみたら、ほんとにただ竜巻の脅威と戦う主人公たちという「ツイスター」そのまんまの内容でありそれ以上でもそれ以下でもなかった。
ディザスタームービーとしても竜巻映像の迫力は「イントゥ」にはるかに及ばない。牛も飛ばないしね。またクライマックスで主人公たちが自分らの仕事をほっぽり出して町の人を救わなきゃあなんて押し問答するシーンがあるけど、彼らがいないと町の人を救えないってどういうこと。舞台となるオクラホマ州ってアメリカでは頻繫に竜巻が発生する竜巻街道のエリアだからその対策を行政はしてるはずだし、シェルターだってあるはずだろうに。避難指示も当然行政がやるでしょうし。強いて主人公たちがやるべきは電話でいち早く危険を知らせるくらいだよね、彼らを無理やり英雄にもっていこうとするストーリー展開が安直すぎる。
竜巻の勢いを本作のアイディアで抑えられるんならいいのかもしれないけど、今地球規模で起きてる災害は竜巻に限らないからね。水害や山火事が年々増えていて、その原因は地球温暖化。人類が生き方を変えない限りもう手遅れになると思うけど。ちなみに私はクーラーを使わないし、極力車も運転しない。私ができる温暖化対策はそれぐらいかな。
「ミナリ」の監督はおそらく依頼受けてこの作品を監督したんだろうなあ。主演女優さんも「ザリガニ」は良かったのに。ちなみに本作のうたい文句で映像の迫力は「トップガンマーベリック」なみって、単に出演俳優がかぶってるだけでしょう。
それにしても今のこの異常な暑さは私が子供の頃に体験したことのない暑さ。テレビのニュースでは毎年のように記録的な猛暑だと報じながら温暖化についてほとんど報じない。地球上の一握りの富裕層が出す温暖化効果ガスは全人類が出す量の半分以上を占めていて、そんな富裕層をスポンサーとする報道各局も富裕層にとって都合悪いことは報じないのかもねえ。
久々のスピルバーグ印ディザスター・ムービー最高
自然災害をテーマにした名作
4DXにて鑑賞。
予告を見たときの懸念。アメリカで毎年猛威を振るっている竜巻、それをテーマにした映画ですが、不謹慎なことになっていないだろうか?亡くなった方も大勢います。遺族の方々に対して失礼な内容になっていないか?当事者でない私は想像することしか出来ませんが、少なくとも不謹慎とは言えない、現実的で前向きなメッセージを込めた内容だったと思います。
被害にあった街の描写は観ていて辛くなります。家が破壊され、人が吹き飛ばされ、何もかも失ってしまった人も。そういった場面は茶化すことなく、シリアスに描かれていますので、本当に胸が苦しくなります。これが現実に起こっているのかと。
これこそ4DXで体感してほしい作品!竜巻直撃のシーンは本当に肘掛けに掴まってないと吹っ飛ばされます!ずっと歯を食いしばって振り落とされまいとしがみついていましたので、上映終了後はグッタリ。実際の竜巻はあんなもんじゃないのでしょうが、それでも恐怖を実感するには十分すぎました。
竜巻のデータ取りたいチームVS被災地へ救助行きたいチームの構図も良かったですね。作中では救助チームが善として描かれていましたが、長期的に考えれば確かにデータも必要。うーん、難しい問題ですね。
俳優陣も最高でした。「マーベリック」ではハングマンを演じたグレン・パウエル、かっこよかったー。本作ではウェーイ系竜巻チェイサーとして登場。後半へストーリーが進むにつれ、ただのイケメンになります(笑)
総じて、全く飽きさせないテンポの良いストーリー展開、緊張の連続、大迫力の巨大竜巻!日本に居ながら竜巻の恐怖を体感させてくれました。自然災害がテーマなだけに、色々と考えさせられるところもあり、是非多くの方々に観て欲しい名作です。うん、大事なことだから2回言うわ。名作です。
スクリーンで観て体感!
反省から入ります
期限が短い(が、割引率は高い)バースデイクーポンをどの映画に使うか考えていましたが、本作『ツイスターズ』の評価が非常に高そうなのでこちらに決定。ただ、個人的にディザスタームービーに対する思い入れは深くないため、アップグレード無しの通常版を選択です。公開週の土曜でしたが、丸の内ピカデリーは本日も空き気味。私、普段は大概前方の席で観ることが多いのですが、余裕をこいて2階席から鑑賞です。
で、早速に反省から入りますが、これはやはりドルビーシネマ案件でしたわ。なめてかかってましたが、単に迫力が凄いと言うだけではなく、普通にストーリーとしても面白く、またキャストの皆さん魅力的。夢中で観た122分はあっという間でした。前作から28年ぶりと言うことですが、気候変動の影響が大きい現代にリブートする価値がある一作だと思います。
と言うことで、まず本作はヤン・デ・ボン監督による『ツイスター(96)』の続編となりますが、こちら観ていない方でも全然問題ありません。取り敢えず、本作の序盤に出てくる古めかしい装置「ドロシー」が何なのか、ってことくらいかな。まぁ現在はアマプラ、U-NEXTで配信していて比較的観やすい状況です。先に観ておけば本作からの「めっちゃアップデート感」も感じるのでもし時間があれば。
注目ポイントとして、個性豊かなキャラクターたちの中から、まずはメインとなるケイト役のデイジー・エドガー=ジョーンズ。Disney+オリジナルの『フレッシュ(22)』、『ザリガニの鳴くところ(22)』と立て続けに長編映画の主演を務め、きっちりと印象に残る演技の彼女、本作でも鉄板です。学生時代、ただただ夢中に追い続けたツイスターに想像を遥かに超える返り討ちで深い傷を負うケイト。故郷を離れてNYでデスクワークをする彼女ですが、5年が経ち、仲間との再会、新しい体験と新しい出会いの中で自分を取り戻していく彼女に感情移入が止まりません。そして、自分がやるべきことを再認識し、終盤には無心でツイスターに立ち向かう彼女を見て、もうこれこそ上がらざるを得ません。ディザスタームービー+ケイトの成長物語として、見事に「紛れもない主役」を体現する活躍です。
そしてタイラーを演じるグレン・パウエル。1週間限定で現場に復帰したケイトの対抗馬としてのタイラー。この対立構造に前作『ツイスター』を思い出すわけですが、このタイラーのキャラクターがケイトと真逆の対比に見えて実は・・・、という関係性と距離感が絶妙。タイラーは一見軽薄に見えつつ、実はとっても信念のある人間で、しっかりグレンと重なり違和感がありません。また、このタイラーにみるバランス感覚こそが、ディザスタームービーとしての本作を単なる「作り物」にはせず、現実の気候変動を真剣に考えさせる意図を感じさせてくれる気がします。
さらに、他にも皆さん素晴らしいのですが特に、お気に入りの俳優サッシャ・レインがリリーという素敵な役を演じ、けして登場シーンが多いわけではないのにしっかり印象に残るシーンが複数あって嬉しい限り。今後も活躍を期待しております。
夏休みに合わせて大作の公開が続いておりますが、個人的にはこの夏一番になりそうな本作。言うまでもありませんが、これは配信じゃないでしょう。興味があれば是非劇場でどうぞ。
巨大竜巻の映像&迫力が凄かった。
『ツイスターズ』鑑賞。
*主演*
デイジー·エドガー=ジョーンズ
グレン·パウエル
*感想*
ツイスターは、過去にヤン·デ·ボン監督の作品を観たことがあります。
予告編を観て、あまりの迫力に度肝を抜かれて、これは絶対に映画館で観るべきだと感じました!
オクラホマを舞台に、過去にトラウマを抱えた主人公とややクセのあるチームが巨大竜巻に立ち向かう姿を描いた映画。
最初は巨大竜巻に命知らずに平気で突っ込むストームチェイサー達のハイテンションっぷりについていけず、思ってたと違うな〜って思ってたんですが、面白かったです。気象学の知識はちんぷんかんぷんでしたが、ちょっと気になる所もありましたが、面白かったです。
気象学の天才ケイトは、あるトラウマを抱え、ストームチェイサーから一線を引いてましたが、ある出来事をきっかけに巨大竜巻に立ち向かう事になります。
竜巻カウボーイのタイラーは、ライバルのストームチェイサー。陽気なキャラでしたが、個人的にはもっと過去を掘り下げて欲しかったかな?
巨大竜巻のスケールはハンパなく、緊迫感がありましたし、とても興奮しました。
総じて、巨大竜巻の映像&迫力が面白かっです!(^^)
個人的にクライマックスシーンが最高でした!
猛暑にぴったり涼しくなる映画
美しきトルネード・チェイサーのトラウマ
『ツイスター』と言えば、1996年にスティーブン・スピルバーグ製作の元で公開され、牛が竜巻に吹きとばされるシーンが印象に残っている。本作は、その作品のリメイクではなく、別のシチュエーションとして、オクラホマのトルネード・ロードが舞台。命知らずのトルネード・チェイサー達が、巨大な竜巻を鎮めようと、果敢に挑んでいく物語の流れは同じ。
オーソドックスなパニック・アクションで、特に大きなサプライズの展開はないが、5年前の巨大竜巻に巻き込まれたトラウマを抱えていたトルネード・チャイサーが、新たな仲間に支えられて再起していく内容。次々に発生する巨大竜巻に挑んでいく中で、対立するライバルのトルネード・チェイサー・チームとの競り合いを絡めていくことで、アメリカ好みの困難に立ち向かう、サクセス・ストーリーにも仕上げている。
そのトルネード・チェイサーで、若き天才気象学者・ケイトを演じるのが、『ザリガニの鳴くところ』で、主演のカイアを演じたデイジー・エドガー=ジョーンズ。愛らしく美しい顔立ちの中に、芯のある強い女性を演じ、個人的にも今、一推しの女優さん。本作の様なパニック・アクションでも、トラウマを抱えながら、最後は自分の信念を貫き、その壁を打ち破っていく、逞しく美しい女性を演じ、その姿に魅了された。彼女を観ているだけで、癒される作品のため★4.5。
ケイトは、学生時代に自分の失態から竜巻の調査チームの3人を亡くす過去背負っていた。そんなケイトに、嘗てのチームの1人のハビが、彼の新たなチームに、ケイトを招き入れる。しかし、当時のトラウマから抜け出せないで、思うように動けないケイト。そんな時、ライバルチームで型破りのトルネード・チェイサーのタイラーに出会い、刺激を受けることで、調査への意欲が高まり、自分に課せられた使命に気づき、再び巨大竜巻に立ち向かっていく。
巨大竜巻の映像はCGを駆使して、その猛威と恐怖を煽ってきたが、改めて、アメリカ大陸での竜巻被害は、桁外れの規模に驚かされる。日本では、これほど巨大な竜巻は土地柄、起こることは無いのであろうが、最近では、日本でも竜巻被害のニュースを耳にすることも多くなり、この所の猛暑も含めて、気象が大きく変動していることは、間違いないようだ。
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