ツイスターズのレビュー・感想・評価
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科学半分、宗教半分って
4DX等で体感すべきアトラクションムービーと思いつつも、リアリティのなさすぎっぷり(日本語ヘン?)にノレず、トルネードに巻かれる気満々で臨んだ割に予想と逆方向へ通り過ぎていった感じ。マーベリックの教え子が竜巻に突っ込むのは、台風で海に行っちゃうサーファー気分でわからなくもないが、気象がデータ解析とコンピュータ予測の時代に、観天望気と勘頼みのザリガニ娘が考案した方法で竜巻が収まるとはまったく思えなかった。
竜巻銀座の町も住人も無防備すぎ。地下に竜巻シェルターとかないの? チェイサーチームも町の人たちを助けなきゃ!と言いつつ映画館に誘導してるだけだし。そもそも初っ端のが友だち3人を失う強烈さで、そこからレベルアップするディザスター感が薄く、122分が同じことの繰り返しに見えた。最後の20分を延々引っ張ったらよかったのに。
いろいろ言ったが、緊急地震速報オクラホマ版な竜巻アラートにはへーと思ったのと、デイジー・エドガー=ジョーンズのケツアゴ美女っぷりはフジワラ5レベル!
それでも映画館に行く価値がある作品があるのか。ハリウッドが出したその答えの一つが本作。巨大竜巻を描くスペクタルシーンは、まさに圧巻です。
竜巻の恐怖を描いた1996年の映画『ツイスター』の続編。超巨大竜巻が多数発生したオクラホマを舞台に、知識も性格もバラバラな寄せ集めチームが竜巻に立ち向かう姿を描いたアクションアドベンチャー作品です。
連日の酷暑、集中豪雨による水害など、日本の夏は気がめいるニュースが絶えません。海の向こうのアメリカもたびたび異常気象に見舞われており、とりわけ竜巻がもたらす被害はすさまじいものがあります。1996年の「ツイスター」は、竜巻に立ち向かう追跡者たちの奮闘を描いた異色のパニック映画でしたが、本作はその新たな現代版。これが実に見事な出来ばえなのです。
●ストーリー
ケイト・カーター(デイジー・エドガー=ジョーンズ)は、5年前の学生時代にオクラホマ州で嵐を追うハビ(アンソニー・ラモス)、アディ(キーナン・シプカ)、プラビーン(ニック・ドダーニ)、そしてボーイフレンドのジェブ(ダリル・マコーマック)とともにストームチェイサーとして働いていました。チームは竜巻の強さを弱め、さらなる研究のための資金を確保することを目指しポリアクリル酸ナトリウムのビーズを大量に竜巻に打ち込むますが、竜巻がEF5にまで激化し一同は退散しようとします。しかしアディ、プラビーン、ジェブは竜巻に飲み込まれて死亡し、ケイトとハビは生き残るのてした。
5年後。ケイトはニューヨークで自然災害を予測して被害を防ぐ仕事をしていました。彼女は、故郷オクラホマで史上最大規模の巨大竜巻が連続発生していることを知ります。 そんな時、学生時代の友人ハビが突然連絡をよこして、ケイトに彼が開発した革新的な竜巻追跡システムをテストするため、手伝うように頼んできます。
ただ、過去の竜巻との忌まわしい出来事がトラウマとなっているケイトは、もう竜巻に関わりたくないと拒絶します。それでも必死に説得してくるハビに折れたケイトは、竜巻が連続発生している故郷の対策のために戻ることを決意するのでした。
故郷に戻った彼女は、竜巻を追いかける姿を投稿することでSNSで大活躍中の人気者でクールだがタフな男タイラー・オーウェンズ(グレン・パウエル)と出会います。竜巻が猛威をふるう中、ケイトとタイラー、そして対抗するチームは、オクラホマ中央部に複数の竜巻が接近するなか、前代未聞の計画で巨大竜巻と命がけの戦いに身を投じることになるのです。
●解説
ある者は科学的な研究のために、ある者は「バズる」動画を追い求めて。それぞれの目的を秘めて竜巻を追う人々はストームチェイサーと呼ばれ、実際に活動中の死亡例も報告されています。しかし本作に悲壮感はありません。「ミナリ」で脚光を浴びたリー・アイザック・チョン監督は、竜巻多発地帯のオクラホマで撮影を実施。畏怖の念すら抱かせる自然現象を視覚効果で映像化しながら、主人公たちの特殊車両が険しい大地を疾走する様を爽快に見せていくのです。まさに追いつ追われつ、怒濤のスリルみなぎる冒険活劇です。
さらに「ツイスター」にも盛り込まれていた「オズの魔法使」へのオマージュをちりばめ、ロデオなどの伝統的な風景を35ミリフィルムに焼きつけた映像世界は、どこを切り取心でもアメリカン。人命を救う使命感と気象への好奇心を大きな瞳にたたえたケイト、一見軽薄だがカウボーイの開拓精神を今に受け継ぐタイラーが織りなすドラマも、ほどよくロマンチックで古き良きハリウッド映画のようです。
ちなみに「ツイスター」では「シャイニング」上映中のドライブインシアターが竜巻に吹っ飛ばされましたが、本作では映画館がクライマックスの舞台となります。暑気払いにもうってつけの快作です。
●感想
話の組み立てが非常にいいのです。竜巻にここまでテンションが上がるのは不謹慎では?と思いましたが、臨場感と熱量に圧倒されて一気に新たな「ツイスターズ」の世界に引き込まれた。
竜巻の中に入って花火を打ち上げたりする、お騒がせユーチューバー集団が、時代の闇をあぶり出す役回りとなっています。これがリアルな現実社会を反映しています。
気象のプロであるケイトの足を引っ張りそうに見えたアマチュアのユーチューバー集団でしたが、ケイトの参加するハビの竜巻観測プロジェクトにスポンサーの疑惑が浮上。それに不信感を抱いたケイトとタイラーが接近していくという意外な展開。
ケイトは仲間を失ったトラウマを抱え、インフルエンサーのタイラーは欲望のままに突っ走ります。違いはあれど誰よりも“竜巻おたく”の2人が、恋愛感情ではなく知識や経験によって共鳴しあっていくのです。そんなフェアな関係が気持ちいいところ。カウボーイが似合うタイラーは、野性味とおちゃめさを持ち合わせていて実に魅力的でした。
日本では巨大竜巻には縁遠く、どうしても他国の出来事と見てしまいがちです。それでも異常気象の猛威に晒されている昨今のわが国の気象を思えば、巨大竜巻が決して他山の石と無関心を決め込むのはどうかと思うのです。
●最後にひと言
コンピューターグラフィックスで何でもできるし、動画配信サービスなら好きなだけ映画も見られます。それでも映画館に行く価値がある作品があるのか。最近のハリウッドは、そんな命題に応えようと懸命です。本作はその答えの一つ。巨大竜巻が全てをのみ込む恐怖と、壮大な自然の神秘とカタルシス。観客は登場人物と一緒に竜巻を追い続け、何か見えるかを体験するのです。ケイトとタイラーは観客を運ぶ乗り物となって、感情の波を作ります。巨大竜巻を描くスペクタルシーンは、まさに圧巻。できれば巨大スクリーンとドルビーアトモスでの鑑賞をお勧めします。大きなスクリーンに没入し、余計なことを考えないで見てこそ楽しめそうですし、これが小さなテレビ画面では面白さが半減することでしょう。
わかりやすいストーリーと迫力のある映像で、非常に良かったです。
お話自体は何か奇抜な内容だとか、特別な印象はないです。
大学生かなにかの研究で竜巻を追いかけていた女性が、竜巻に研究仲間を巻き込まれて失い、一度は竜巻を追いかけるのをやめたけど、きっかけがあってまた竜巻に関わるようになるっていう、主人公の挫折とそこからの復活です。
敵だと思ったら良い奴だった、良い奴だと思ったら悪党だったっていうのは、物語でよくあるパターンです。
再び竜巻を追いかけるきっかけになる、かつて一緒に竜巻の研究をしていた仲間からの誘いは、実はプロジェクトの出資者が不動産の仕事をしていて、竜巻の被害で困窮している人の足元を見て、竜巻で被災して家が壊れてしまった人たちから土地を買い叩いていたし、竜巻を追いかけるライバルチームはYouTuberで、動画配信して、竜巻の中で花火を上げたり、エンタメにしている、多くの人が命を落とし、家財を失う、恐ろしい竜巻なのに、不謹慎な連中だと思っていたら、Tシャツなどのグッズの売り上げで竜巻被災地へ無償で水と食料を配るボランティアをしていました。
再び竜巻を追いかけ始めたけど、それも悪党の手先みたいな仕事で、傷ついて実家のお母さんのところへ帰ったところで、僕は感動して涙が出てしまいました。
お母さんは竜巻の多い地域に住んでいて、物の値段も上がってどんどん住みにくくなるのに、ずっとそこに住んでる。
主人公が引っ越せば良いのにっていうと、お母さんはボソッと、あなたが世界を救ってくれるのを待ってるんだって言うのです。
主人公の方はとっくに竜巻を追いかけるのなんかやめて、普通に就職しているのに。
何かを要求するでもなく、ただじっと、信じて待っているっていう。
あれは、泣きます。
映像も迫力があって、非常に良かったです。
4DXがヤバい
意外にもストーリーがしっかりしてる
竜巻のヤバさがよく分かる!
まず、ストーリーがすごい良き!最初から竜巻退治の話で驚きはしたけれど、そこで竜巻のヤバさがもう分かる!
5年後になってからも、サクサクとだれることなく進んでいくストーリー。陣営?もみんなの考え?もだんだんと分かっていき、協力して竜巻に退治するのは熱い!
俳優さん達も演技が上手いしカッコよくて綺麗!終わり方も凄いいいし、ラストシーンの流れも完璧。ぜひ、大スクリーンで見て欲しい映画かな。定期的にある自然災害系の中では、ストーリーもしっかりしてるし迫力もあるしとてもいいと思う!
赤い州vs青い州
竜巻は怖いので早めに逃げようと思いました。車はダメ!竜巻YouTuberとか竜巻に突っ込んで花火上げるとかアメリカ人ってすごいなあ。
4DXでみたのでぐらんぐらん巻き込まれました。
それにしても竜巻映画なのに気候変動には全く触れず。「竜巻が増えている」「気候が不安定」などと仄めかすのみ。気候変動は政治的イシューになりすぎたのだろうか。
MIT、NASAなど出身の青い州チームと、オクラホマのYouTuberの赤い州チームが対比される。赤い州の方が人種も性別も服装も多様で、対する青い州チームは画一的。青い州は心がなく、赤い州は人情がある。
NYで自分を見失っていた主人公はオクラホマへの帰還を示唆して終わる。
2024、これをどう考えたらいいんだ〜。
取り返しのつかないトラウマを抱えている人は多くて、こうした映画に少しずつ癒されるのかなと思った。同情する、でも竜巻の大きさはあとからしかわからないことだ。
屋外作業は長袖が基本です
どこかで観たような展開で、どこかで観たようなキャラクター、ヒロインのケイトが可愛くて、それだけで満足できそうです。
ただ、屋外での作業なのにピチピチのタンクトップを着ているのが気になりました(笑)。
人類VS超巨大竜巻、みたいな煽り文句がありましたが、いい意味でスケールが小さくなっています。
(ホントにいい意味です)
ケイトたちが救うのは、個性豊かなYouTuberたちと一緒になって、カントリーソングがよく似合う小さな田舎町なのがとても感慨深かったです。
これが、天才気象学者ケイトが、超巨大竜巻の発生を予測しその行路がニューヨークに!?誰も信じてくれない中、タイラー率いる竜巻YouTuber軍団が協力して竜巻に立ち向かい沈静化、そしてラストはケイトとタイラーのキス…。
みたいな流れだったらもう寒気がするくらい白けてたのですが、いい意味でスケールが小さくなっていたのがこの映画の成功だったのだと思います。
安定のパニック映画?!
とにかく素晴らしい
同作は1996年の「ツイスター」と共に面白かった。
ドキドキハラハラでした
本当はULTRA4DXで鑑賞したかったのですが、吹き替え版しかなかったのでやむなく2Dで。
まさに『ジュラシックワールド』の世界観が継承されているなぁと。
だから最初から最後までドキドキハラハラし通しで疲れましたけれども(笑)、とても面白かったです。
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