「ひねりが効いていた😎」ツイスターズ カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
ひねりが効いていた😎
「ザリガニの鳴くところ」で沼地の孤独な自然児を演じたデイジー·エドガージョーンズが今度も大自然に体当たり。
竜巻に高分子吸水ポリマーを吸いこませ、湿気を吸着させて勢力を弱めることができるかというアブナイ実験をボーイフレンドたちとチームを組んで行っていた高校生のケイト。
いかにも女子の発想。
多い日も安心。
湿地の娘が湿り気に挑む今作品。
TOYOTAのランクルでドラム缶を乗せたリヤカーを引っ張る。ノートパソコンはパナソニック。カメラはNIKON。予想に反し急激に発達し実験するには大きすぎるEF5クラスになった竜巻に仲間が3人も犠牲になってしまう。
そして、5年後ニューヨークでOLをやっていたところ、レベルの高い構成員からなる竜巻研究チームを率いる元仲間の生き残りのハビくんと再会し、チームに勧誘される。
その役割は自然の変化を瞬時に察知し、竜巻の進路を予測することだった。ザリガニの鳴くところでの才能か゚生かされていた。
オクラホマは大きな竜巻の発生で有名なところ。竜巻街道なんて言われている場所か゚ある。テンガロンハットを被って 竜巻カウボーイを気取る薄っぺらいイケオジのタイラーが率いるユーチューバーグループと競り合う展開がしばらく続いて、南部のカントリーロックが流れる。今どきアホな映画だなぁと思っていたら、ハビのチームのパトロン的スポンサーが実は竜巻の被害にあった人にすり寄って、巧妙に土地を奪うデベロッパーだと知り、ケイトはハビから距離をおいて、イケオジの仲間になってしまうのだった。如何にもなヤリチンオヤジの毒牙にかかってしまうのか?それとも見事撃退するのか?と思って観ていたら、オヤジは彼女の研究に興味を持ち、彼女をバックアップしながら、バディの仲になって行くのだった。
人工雨を降らせるAgI(ヨウ化銀)ロケットと高分子吸水ポリマーの缶をトレーラーに載せて町に襲いかかる竜巻に立ち向かったケイト。果たして竜巻に飲まれてしまうのか否や❗
ニューヨークに帰って行くケイトを空港に送り、見送るタイラー。
タイラーの背中を押したのは意外にもケイトに気があったはずのハビだった。
竜巻カウボーイが竜巻カウガールの心を地面に深くひねり込んだ回転スクリュードリルよろしく、ガッチリホールドするエンディング。オジサンにはちょっとウレシイ映画だった。