「劇場で観ないと3割減か」ツイスターズ Yukさんの映画レビュー(感想・評価)
劇場で観ないと3割減か
監督は「ミナリ」のリー・アイザック・チョン。あまりの作風の違いに、監督の仕事って何だろうと考えてしまった。製作陣は不自然なほどの豪華ヒットメーカーメンバー。このテーマでもう1回映画を撮ろうという意気込みは大したものだとは思うが、テーマパークで儲ける魂胆かな、などと勘繰ってしまう(映画館のシーンが使えそう)。
過去に悲劇の傷を抱えるヒロイン(「ザリガニの鳴くところ」の主演ですね)に、ノリの良い能天気なカウボーイチーム、企業お抱えのスノッブな高学歴チーム、そして竜巻と追って追われてのカーチェイス。竜巻を消す技術アイディアが軽快な音楽とともに2分くらいで固まってしまう。
何だか80年代ハリウッドの懐かしいノリを思い起こさせる舞台設定と演出で、ついつい文句を言いたくなるが、このテーマで真面目くさって批評する方が間違っているのだろう。そういう意味では盛り沢山でバランスが取れている緻密な脚本なのかもしれない。
竜巻の迫力は凄いので、劇場で観ないとこの映画の評価は3割減か。
「トップガン マーベリック」で顔が売れたグレン・パウエルは期待通りの仕事をしたと思うが、次は仕事をよく選ばないと、1種類の芝居しか出来ない役者だと批評されそう。
コメントする