ボストン1947のレビュー・感想・評価
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実話ものでやっぱり感動
2024年劇場鑑賞222本目。
政治に巻き込まれ朝鮮の選手として走れないマラソン選手たちを描いた作品。
日本が絡んでいるのでちょっと複雑な想いもありますが、素直に良かったなと思える作品でした。
キャスティングが良い
実像はどうだか知る由もないが、
マジメなソンとおちゃらけのナム先輩(二人は同い年だが就学経験の違いで2学年先輩)のかけ合いが漫才のようで面白かった。
ボストンの結果は知っていたが、最後のデッドヒートのところは感動した。
このあとのロンドン五輪や朝鮮戦争の動乱も描いて、
続編「ボストン1950」も作れそう。
日本を必要以上に悪どくいじっていないところも好感が持てた。
ただちょっとドヤ系自慢がくどいところは玉にキズか。
この世代を最後に勝利から遠ざかっているが、現在はどうなん?と。イヤミのひとつも言いたくなる(笑)
祖国のために走った人々
1936年、ベルリンオリンピック。マラソンの金と銅メダルを獲得したのは朝鮮人であった。しかし、日本人の記録として残された。太極旗を胸に走りたい。その思いでボストン大会に挑む奇跡のような実話。真っ直ぐ過ぎるほど真っ直ぐだが、オリンピックの年に公開されるのはいいな。
期待以上!号泣!
実話ベースらしい。(おそらく)大幅な脚色がされていて、それにより「盛り上がり」が演出されているだろう(と思う)
だとしても、本作の「価値」が損なわれることはない。
日本の植民地→戦争終了による独立、と思いきや、米軍占領下、という屈辱・悔しさ、愛国心、独立心、といった「固い」内容を、
説教臭くなく、テンポ良く、上手く盛り上げ&感動作に仕上げてきた手腕はさすが。
日本人として、「日本批判」と思うかもしれないが、それは横において、本作を楽しもう。
演出過多だったが感動してしまった
「ソウルの春」を観たばかりだが、続けて史実に基づいた韓国映画を鑑賞。植民地支配から解放されたばかりの韓国がマラソンでオリンピック出場をめざす話。孫基禎は、植民地時代に日本人として出場したオリンピックで金メダルをとったマラソン選手ということは知っていた。でも、本作は選手ではなく監督として活躍する姿を描く。
当時は国家として成立する前だから、政治的にはかなり混乱している時期。アメリカの統治下だからオリンピック出場も難しかったのだろう。国際大会で活躍が必要という条件はなかなかハードルが高い。しかもそのためのボストンマラソンへの出場にもいくつかの条件が必要。だからドラマになる。
マラソンのレースシーンもなかなか熱かった。感動仕立てにするための演出(犬がらみのトラブル)は若干盛りすぎた感はあるが、ギリギリ受け入れることにしよう。いや、そもそもこの話自体も演出しすぎなんじゃないの?と思える箇所がいくつかあった。でも、なんだかんだで感動してしまうんだから、あまり文句は言えない。
気になったのはユンボクのオリンピック出場。世界記録出して、相当期待されたんじゃないかと想像する。でも、そこはほぼ触れずに終わった、後で調べたのだが、なるほどという結果だった。映画では触れないわけだ。
本作では、日本憎し!の気持ちが抑えめだったように感じる。植民地支配が絡む物語としては珍しい。政治色が強くない、スポーツの話だったからかもしれない。だいぶ観やすい映画になっていた。演出過多なところがなければもっとよかった。感動しただけにもったいなく感じる。
詰めが…
『これが史実?」と思うくらいあまりにも良く出来たドラマだが、その分映画としての詰めが気になった。
例えば、「日本占領時のオリンピックからの名誉回復が次のオリンピックでなくボストンマラソンなのは何故なのか?」について説得力ある説明がなかったのでは?とか、あまりにも主役3人にだけフォーカスしているためにボストンで争う外国人選手がただの障害物にしか見えない、とか。
国内での資金集めのくだりとかもっと詰めて、レースまわりをもっと豊かに出来たんじゃないかな、と思ってしまう…
それで、翌年のロンドンオリンピックはどうなったの?
ボストンマラソンに出場するための保証金を、民衆からの寄付で賄ったり、ボストンが米国独立の地であることを訴えて、ユニフォームに太極旗を付けることを認めさせたりといったシーンには、胸が熱くなる。
特に、星条旗を付けて走ることを断固として拒否する監督の姿には、ベルリンオリンピックで自分が獲得した金メダルが日本の実績になってしまったという彼の過去が重なり、二度と同じことをくり返さないという決意がひしひしと伝わってくる。
ただ、その割には、思いのほか「反日色」が薄くて、やや拍子抜けしてしまった。日本をどう描くのかは別にしても、作劇上は、憎むべき強敵がいた方が話が盛り上がったのではないだろうか?
クライマックスのマラソンにしても、転倒して足が痙攣していた割にはゴボウ抜きで優勝するという展開は、これがフィクションだとしたら「やり過ぎ」で興醒めだし、監督が11年前に樹立した世界記録を、同じ韓国人の若者が塗り替えたという事実も、「出来すぎ感」が強すぎて、逆に感動できなかった。
そもそも、苦労してボストンマラソンに出場したのは、翌年に開催されるロンドンオリンピックの出場権を獲得するためだったのに、エンディングで、そのことに何も触れないことには違和感を覚えざるを得なかった。調べてみると、1948年のロンドンオリンピックでは、韓国はマラソンで良い成績を残せなかったようだが、次のボストンマラソンで韓国勢が表彰台を独占したことなど、自分たちに都合の良い事実だけを紹介するという姿勢には、やはり、誠実さが欠けているように思う。
ところで、ボストン在住の身元保証人は、如何にも胡散臭くて、てっきり、巨額の現金を持ち逃げするのだろうと思っていたのだが、最後まで「善い人」だったところには、何だかホッとしてしまった。
市井の人々のパワーが「国」を動かした
韓国の映画と言うと、銃撃戦や裏社会での抗争、国を牛耳る者達の権力争いをメインストーリーにしている作品が多いが、本作は全く違う観点だ。
日本の支配から解放されても自由を掴むことはできず、先進国から「難民国」と見なされている韓国での人々の生き方を垣間見たような感じだった。
実話だから結末は判っているのに、ぐ〜っと力んでしまった。いい作品だったなあ。
祖国のプライド
これ実話なんですね
ベルリンオリンピックの話も知らなければ、
ボストンマラソンの話も初めて知りました
ベルリンで金銅を獲ったソン選手ナム選手の気持ちは
本人じゃないとわからないけど相当悔しい思いをしたでしょう
過去の歴史って知らないことまだまだたくさんあるんだなあ
前半のボストンに行くまでの過程はそんなにって感じでしたが
ボストンについてからのプライドを賭けた戦いや
途中の犬とかも実話なんですよね
後半は盛り上がって観れましたね
ストーリーは想定通りかもしれませんが
結構熱く盛り上がれますよ
本当にスゴイ実話!
以下で書ききれませんでしたが、イム・シワンも言わずもがなグッドです。
本日は会員サービスデイ。雨が降ったり止んだりの不安定な天気ですが、ヒューマントラストシネマ有楽町の午前回はほどほどの客入りです。
さて、本作は実話を基にしたストーリーでスポーツ(マラソン)物ということで、感動が約束された王道な作品。勿論、裏切らず終盤の涙腺崩壊は必至なのですが、感心するのは流石のカン・ジェギュ監督、映画が巧い。実話と乖離しすぎないバランスの取れた設定や演出は、けしてお涙頂戴だけの陳腐な作品になっていません。端折ってもいい情報はトントン拍子で進め、感動につながる導線となるシーンこそ丁寧に語ることで、109分という短めな上映時間で上手にまとまっていて感情移入しやすい作りになっています。
主演のハ・ジョンウは相変わらず素晴らしい。時代は日本の統治下から独立し大韓民国が成立したばかり。そのため国際的な立場が弱く認知度すら低い状況で、本当にボストンマラソンに出場できるのか中盤まで紆余曲折が続きます。指導者として、また国の顔として出場実現と勝利のために尽力するソン・ギジョン(ハ・ジョンウ)。自身が背負う過去「自分たちのアイデンティティを歪められたくない」一心で語る大会前の演説は、もはや説得力しかありません。
さらに本作の肝は名脇役ペ・ソンウ。彼が演じるナム・スンニョンは「国民の英雄」であるソン・ギジョンの先輩であり、ともにベルリンで戦った同志。若きエース、ソ・ユンボク(イム・シワン)に目をつけ、やさぐれ気味のソンを表舞台に引っ張り出してボストンを目指すきっかけとなる人物ですが、人懐っこい笑顔で難しい状況を巧く取り成したり引き受けたりが尊すぎ。それも相まって、終盤は何ならこの人に一番泣かされた気がします。多くの作品に出演し、ドジだったり正体不明だったり、割とコメディリリーフ的な役割が多い印象がありますが、本作の存在感はとても印象的です。あっぱれ。
すっごく面白かった 隅から隅まできちんとできてるし、 エンターテイ...
すっごく面白かった
隅から隅まできちんとできてるし、
エンターテイメントとして、秀逸
しかも実話って驚き
独立後に独立国として認められないって、
こんなことがあったなんて知らなかった
韓国の昔の時代設定の作品って、なんかしみじみする
イムシワン、
よくたくさん走りましたね、お疲れ様でした
日本は倒されてませんよ
1936年ベルリン五輪のマラソンで、日本代表として金銅メダルだった半島出身の元選手が、1947年のボストンマラソンにKOREA代表として選手を送り込むために奮闘する話。
1948年のロンドン五輪を目指すも国際大会での記録がないことから、ボストンマラソンに出ようとなって巻き起こっていくストーリー。
ベルリン五輪でのマラソンの結果とかその時の国旗に纏わることなんかは知っている状態で観賞したけれど、この話しは知らずに観賞。
独立したとと言っているけれど、当時は独立はまだ却下され米陸軍の軍政下ですね。
どこまでが事実かは知らないけれど、確かに個々人の頑張りは大したものだし、そして成し遂げられた結果はすばらしかったしで、映画として面白かった。
政治的なことへの言及はしないでうまいこと作られているけれど、ある意味この国らしいなという思想やゴネ得感は流石だった。
こっちも実話か❗️
「ソウルの春」で、
全斗煥のクーデターの裏側がこうも私欲に満ちてたのかと打ちひしがれたが、どうやらこっちも実話ベースだと聞き、またWIKIでちょい予習で鑑賞。
話は分かりやすいスポ根映画で、
結果も分かっていたのだが、
ナン先輩を抜いてからのソのラストスパートからはこっちも手に汗握り、
ナン先輩がゴールした所で泣いてしまった😭
ソンももっと泣けよ❗️
ペソンウを久しぶりに観たが、
益々ピエール瀧みたいになってた🤣
ハジョンウも良かったが、
やはり彼は半グレが似合う😜
偶にはこういうスッキリする映画も必要ですね❗️
でないと、桃子みたいにチェーンソー振り回してしまう😱
素晴らしかった!忘れたらいけないこのストーリー
予想以上に素晴らしかった。ハ・ジョンウ、イム・シワンら出演俳優の演技も素晴らしかったし、時代背景から太極旗でボストンマラソンにしたいソンユンボク、ソンギジュンらの熱意、執念がスクリーンから伝わった。
特に、ソンギジュンの名前は韓国に関心がある方は忘れてはいけない。終盤のマラソンシーンは観ごたえあり。歴史背景、アメリカでのアジア差別もこの作品から学べる良作。テーマからして忘れてはいけない出来事でもあり、現在進行形である。
2024年公開の韓国映画ではこの作品がベスト。
映画として面白かった
スポーツ嫌いの私なのですが、マラソンに関する実話が題材の作品なのに、面白いと楽しみ、また感動しました。
第二次世界大戦(太平洋戦争)終戦が1945年。
南北がアメリカとソ連に分割統治され、南側は独立宣言したものの「難民国」扱いでアメリカの属国化が3年続き、1948年には「大韓民国」「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)」が建国されつつ南北対立が激しさを増し、1950年には朝鮮戦争が勃発……
そのはざまの「1945~1947年」が舞台。
戦争に人生を翻弄された、ソン・ギジョン(孫基禎)監督、ナム・スンニョン(南昇竜)選手兼コーチ、若手選手ソ・ユンボク(徐潤福)3人の絆と、世界に朝鮮(=コリア=のちの大韓民国)が独立したこと、強いマラソン選手がいることを示すために、1947年ボストンマラソンに挑む姿を描いたのが本作。
ソン・ギジョンが、当然というレベルの母国への愛と誇り(ナショナリズム)をもった人物として描かれ、自らが引退を強制された過去の出来事を若い世代には繰り返させたくないという熱く優しい気遣いの人という、キャラのバランスの良さに感心した。
そして、「病気がちな母のために、子供のころから寺のある山頂までの峠を走っていた」新人選手ソ・ユンボクが、登り坂で驚異のごぼう抜きをするというドラマチックな脚本は、観ていて血が滾る展開でした。
ソ・ユンボクのボストンマラソンでの活躍で、翌年に建国した大韓民国をIOCが正式な加盟国と認めた歴史的事実をベースにしていて、嫌味がなかった。
どこまでが事実なのかは、正直私には判断がつかないです。
ユンボクの家族のエピソードについて、日本ではあまり文献が見当たらないし。
ボストンマラソンで走ったユニフォームについても、映画には朝鮮太極旗だけのデザインが使われていたが、韓国の言説には「実際はアメリカ星条旗と朝鮮太極旗の2つがあったのに、新聞社が太極旗だけに写真を加工して、それしか記録が残っていない」というものも(翻訳検索で)見つけたが、どちらが真実かも私にはわからない。
ただ、少し前までの韓国等のアジア作品によくあった、反日思想、侵略されたことへの恨み、国家間の分断を煽る形に強調されていなかったのがよかった。
昨今の「南北統一」を呼びかけるような異様な民族意識という風潮もなかった。
夢を追う若者が、自国の国旗を掲げてスポーツ競技に出る、その喜びを純粋に描いていた…
その「映画として」の単純さや演出が面白さを生んでいたように思いました。
韓国の自分勝手な主張と執念深さを知れる
1936年、ベルリンオリンピックのマラソンで日本は世界新記録を樹立し、金と銅のメダルを獲得した。しかしその記録を出した選手は、日本名・孫基禎と南昇竜として参加した朝鮮人のソン・ギジョンとナム・スンニョンだった。そしてその世界記録も日本人の記録となり、第二次世界大戦後、朝鮮が北朝鮮と大韓民国となった後も日本の記録として残っていた。10年経ったある日、ギジョンのもとにスンニョンが現れ、2人は若手有望選手ソ・ユンボクを1947年のボストンマラソンに出場させ、祖国の記録を取り戻そうと行動した史実に基づく話。
韓国からアメリカのボストンまで飛行機で行くのに、ソウルから日本(羽田?)、グアム、ハワイ、サンフランシスコ、ボストンと行くだけで大変な旅だったんだなぁ、と思った。
大韓民国として独立したのは1948年8月であり、韓国はそれまではアメリカの軍事政権下に管理されてた状態であり、正式に国として認められていなかったのだから、アメリカの星条旗での参加は当たり前だと思うが、この辺りを曖昧にしてる様な気がした。
さすが自国に都合よく歴史を作る韓国の作品だと思った。
さらに言えば、ベルリンオリンピックで各国最大3人までがマラソン選手として参加出来、その日本代表としてのオリンピックへの派遣だったのだから、日本の国旗で表彰されるのは当たり前であり、文句を言うのなら、オリンピックの日本代表としての参加を辞退すれば良いだけ。
他の日本人は落とされたのだから、あんな態度は許せない。
何とも勝手な言い分の様に感じた。
政治的な部分が無ければ良い作品だと思うが、あまりに韓国の自己主張ばかりの史実紹介で、こんな偏った作品に普通の星は付けにくい。
「シュリ」の監督さんの作品です
日本でも大ヒットした「シュリ」の監督さんの作品です。
自分が初めて見た韓国映画が「シュリ」で、スケールの大きさに驚いた記憶があります。
本作は日本の降伏後間もない朝鮮を舞台にした作品で、日本が悪役の映画を見るのは躊躇したのですが、お気に入り作品の監督さんの作品なので映画館にて鑑賞。
反日の描写はあるのですが滅茶苦茶酷いというほどではなかったです。
ストーリー的に韓国人にウケる話だと思います(苦闘の末の勝利)。
でも日本人の自分にはそれほど響かず、「韓国の人、おめでと、良かったね」という感想。
ただ、本作の韓国内の興行成績は良くなかったそうです。なんでだろ?
北がほとんど出てこない and アメリカ軍政に否定的だったから?
歴史的には主人公が望んだようにアメリカ占領下の朝鮮(大韓)から独立国になりますが、その直後に起きた朝鮮戦争で国土が灰燼に帰します。うーん。
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