「私たちが住む乾いた世の中に憩いとなるオアシスはあるのだろう?」ナミビアの砂漠 Tofuさんの映画レビュー(感想・評価)
私たちが住む乾いた世の中に憩いとなるオアシスはあるのだろう?
日常の生活を描くなかで、特に後半部分でカナの心象表現が何の説明もなく挿入されたりして、リニアな流れだけを期待していると分かりにくくなっているかも知れない。
なお、タイトルになっている《ナミビアの砂漠》は劇中ではカナがスマホで動画を見ているところで数回映る程度。乾いた砂漠で動物が水を飲みにオアシスに集まってくる動画が全画面になるのはエンドロールのみ。私たちが住む乾いた世の中に、憩いとなるオアシスがどれだけあるのだろう?
社会の中の弱者というより、本作では(人によってそれが何かは異なるが)各個人の中の弱さを描いた作品だと言えるであろう。
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