「共感できない登場人物達の織りなす物語」ナミビアの砂漠 Japanese_Idiotさんの映画レビュー(感想・評価)
共感できない登場人物達の織りなす物語
山中監督の感性が前面に押し出された作品。主要な登場人物には醜悪な性質(性格)が与えられています。私はどの人物にも共感が出来なかったです
聴衆から一切共感されない役柄で固めることが作品の狙いだとすれば、監督がそうする目的はなんだろうと考えました。私は双極性障害2型の保有者なのでカナの荒んだ生活態度や気分の急上昇・急降下を理解できます。監督が双極性障害者の苦しみややりきれなさを描きたかったのだとすれば、失敗だったと思います。「カナのように苦しんでいる人を助けてあげたい」とは誰も思えないからです。「関わり合いたくない」と思わせるのが目的なら成功かもですが、そういうテーマ建てがそもそも社会的に許されるのか?うーん
結論:考えたけど分かりませんでした
冒頭30分は正直退屈です。「1時間もすれば盛り上がるだろ?それまでガマンだ」と聴続けましたがいつの間にか終わってました。映像・構図・カット割りは好きですよ
p.s.
河合優実主演の映画を観るなら「ルックバック」、クライム物で「あんのこと」を薦めます。私はルックバックを30回以上観たせいで河合優実の声が聞こえると藤野の顔や仕草が浮かんでしまいます(ルックバック症候群)
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