「これはもはやファンタジー」ナミビアの砂漠 エロくそチキン2さんの映画レビュー(感想・評価)
これはもはやファンタジー
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思ってもいない展開。観る人を選ぶ作品になった。自分的には今年の日本映画のベストワン候補だ。
河合優実さん演じる主人公のカナ。
わがままで奔放なイメージでスタート。
Mな自分は気持ち良くもあり。
とことん尽くすタイプのホンダ(寛一郎くん)からクールな印象のハヤシ(金子大地くん)に同棲相手をスイッチ。ハヤシに対するあざとさにカナの別の一面を見る。恋のマジックというべきか。
堅いものほど折れやすい。
カナの尖った部分が社会と抵触した。
カナの心の振れを逃げずにグッと受け止めたハヤシにびっくりした。もっとチャラい奴だと思ってた。
後半は「ぐるりのこと。」や「生きてるだけで、愛。」を思わずにはいられない展開。カナの心が静まれとひたすら祈った。
ちなみに中島歩さんが演じたメンタルクリニックのクソのような医師がリアル過ぎた。実際こんなクソばっかなので治るもんも治らん。
と激怒していたら天使のような医師と遭遇。「悪は存在しない」に続き渋谷采郁さんの神がかった言葉に癒された。手を合わせて拝みたくなった。カナがお茶☕️に誘ってしまうのもやむを得ず。
もう一人の天使は唐田えりかさんが演じたお隣さん。とてつもない優しさでカナを包み込んだ。二人で焚き火🔥を跨ぐシーンはビクトル・エリセの「ミツバチのささやき」。この世のものではない天使だったのかも。
思えばカナには決して見捨てないハヤシと二人の天使がいた。これはもはやファンタジー。甘過ぎるかも知れんけど甘過ぎていい。
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