「大駄作。こんな映画が評価されるようでは邦画はお終い。」ナミビアの砂漠 なむなむさんの映画レビュー(感想・評価)
大駄作。こんな映画が評価されるようでは邦画はお終い。
お金を返して欲しい。
内容のない脚本、まるで意味のない演出。
あえてなのか?ズームが素人のような急激なズーム。
河合優実の佇まいは素晴らしいが、彼女が主演でなければまるで成り立っていない映画。
というか、完全に河合優実の無駄遣いである。
ここ数年で、あ、星ひとつだ、という映画にはなかなか会わなかったが(自分は映画への評価は甘い方である。)数年ぶりの大駄作。
製作陣は猛省して欲しい。こんなわけのわからない映画が評価されるようでは日本映画はおしまいである。
主人公がメンタルを病んでしまう展開は仕方ないにしても、カウンセリングが始まり、幻覚を観て、スタジオでのイメージ空間が広がり、キャンプだほいを歌い出すシーンでは頭を抱えたくなった。一体、観客にどんな気持ちになって欲しかったのであろう。
私が汗水垂らして稼いだ鑑賞料金を返して欲しい。
ラストシーンもまるで意味がわからないし、ナミビアの砂漠の意味もわからない。おそらくそこに意味はない。
意味はないのにタイトルにしているあたり、観客を馬鹿にしている。
一つ言えることは、私はもうこの山中という監督の映画は2度と観ないという事である。
何度も映画館を途中で出ようと思ったが、それでは正当に評価できないので意地になって最後まで観た。時間を無駄にした。
エンドロール、ナミビアの砂漠の映像が流れるのは苦行であった。
光の当て方、音、声に関するこだわり、若く瑞々しい河合優実を活写しているのは評価に値する、と言いたいが他が酷過ぎて全てを打ち消している。
とにかくずっと登場人物が不機嫌で、怒りまくっていて、観ていて不快。
河合優実と金子大地が、後半ずっと取っ組み合いをしていて、サンダ対ガイラなのか?と思った。(勿論サンダ対ガイラの方が100倍面白い。)
いわゆる雰囲気映画だが、どこにでも居そうな女性を活写した雰囲気映画では「モラトリアムたま子」や「麦子さんと」などの方が断然面白い。そういった映画を期待したのが馬鹿だった。
しかも長い。これで2時間20分は苦行である。
あらすじをログラインとしてまともに説明出来ないのもきつい。「どんな映画?」と聞かれて、
「河合優実がキレまくってて、なぜか脱ぐ映画」そんなかんじである。脱ぎ損ですらあると思う。
色々書いたが、本当に、ラストシーンの何の意味もなさまで含めて、久しぶりに酷い邦画を観た。
スタッフは猛省すべきだし、観客もこんな映画を褒めてはいけない。