「攻めている」ナミビアの砂漠 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
攻めている
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攻めの姿勢が強い。主人公の女の子は、とんでもなく自分本位で他者のためにほぼ何もしない。バイトは普通に勤務する。二人の彼氏が、二人とも彼女にへりくだっていて、ますます増長している。特に最初の彼はかっこいいのにまるで相手にされていなくて浮気される。ホストクラブにも気軽に通う。今の子はそうなのだろうか。
あんな短気で怒ることに一切のためらいのないタイプの女性は、実は自分も前に交際したことがあり、本当に地獄だ。それ以来、恋愛に期待する気持ちがない。怒りっぽくない人が一番だ。しかし実際に付き合っている最中はそんなふうに冷静に思えずなんとか関係を壊さないように取り繕って、なだめたりして、共依存のようだった。そのうち怒ることに慣れてきて、またかとしか思わなくなる。
常に何か事件が起こりそうな雰囲気を感じてハラハラしていたのだけど、特に何も起こらない。バイト中に当てるレーザーで、絶対にひどい火傷をさせるはずだと思っていたら、何もなかった。主人公があまりに性格が悪くて最後にはひどい報いを受けるだろうと思ったら何もない。中国人の血筋であることが明らかになったくらいだ。
二人目の彼は、あんな環境でよく作業ができるものだ。自分ならすごく嫌だ。
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