「河合優実を浴びる濃密な時間」ナミビアの砂漠 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
河合優実を浴びる濃密な時間
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通常スクリーンで鑑賞。
すごいもんを観た。紙ストローに不満を漏らす。気怠げに紫煙を吐く。ピアスを開けて不安定な鼻から血を流す。彼氏に掴み掛かり蹴りを見舞う。フッと笑う。スクリーンに映る河合優実の一挙一動から目が離せなかった。河合優実と云う俳優のすごさに魅せられる濃密な時間である。まさに河合優実劇場!
カナは、正直出会いたくないタイプの人だなと思った。何故そう思ったのかを突き詰めると、指摘して欲しくないと内心思っている自分の部分を、グサグサと容赦無く鋭い言葉のナイフで刺して来るからじゃないかな、と…。クレイジーな女だなと感じたが、結構正しいことを言っているのかもしれない。
何をしたいか分からないし、何を欲しているのかもはっきりしない。様様な社会問題のおかげで未来も希望もあったもんじゃない。そんな「今」を生きる若者代表のカナは、ただ生存することのみに重点を置いて動物のように日本砂漠を生きる。共感しきれない部分もあるが、示唆に富む内容が興味深かった。
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トミーさんのコメント
2024年9月10日
共感ありがとうございます。
厄介な女だと思いますが、何故か相手に選ぶのは捕食対象になりそうな、カモシカの様な優男ばかり、間違っても自分が食われそうな相手を選ばないのが、彼女の生存本能なのかもしれませんね。