シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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映画としての力がとても強かった
前線の恐ろしさと爆音と死が支配する空間を無音も含めた物凄い音響効果で本当に体験したような気持ちになった。上から下から意外な地点からとさまざまなアングルの映像もシャッター音の後の写真画像も、目を背けたくなる、逃げたくなる、悲しくなるだけでなく、ずっと眺めていたくなるものもあって目が離せなかった。台詞は少ないのに粒だっていた。 音楽もよかったし、笑える場面、楽しい場面もあったのに映画を見終り映画館を出てからも体の震えがしばらく止まらなかった。 キルステン・ダンスト、素晴らしかった。キルステンの夫のジェシー・プレモンス(赤サングラス)、こういう役を演じるタイプではないのに心底怖く見事だった。カメラマンの卵のジェシー、最初は右靴の靴ひもがほどけていてそんなんで大丈夫か!と思ったが、それを超えた後は靴ひもがちゃんと結ばれていた。
面白くない。
全てが想像の斜め下をいく作品でした。 せんそうはよくないんだよ!というテーマだけで見るならそれは十分に伝えられのではないでしょうか。それだけです、それ以外の全ての要素の噛み合いが悪く最後を含めてなんだこれはという感想しか抱かない駄作であると思います。 見終わってから反芻してしばらく考えてますがいいところ本当にどこだろう...役者さんの演技くらいじゃないですかね。 サブスクやレンタルで見てもいいレベルですね、劇場にいかなくてもいいと思います。
若き従軍女性記者の成長物語か。
ベテランで著名そしてなりたての従軍女性記者二人が主人公となってストーリーが展開されます。アメリカ内戦を描いているとはいえよくある戦争映画ではないですね。内戦に至った理由(劇中では不明瞭でした)や二つの勢力の切り分けはアメリカの歴史や文化を知ってる必要がありそうです。ただ見どころは二つあり一つは兵士に同僚が拘束され救出を試みる場面と一つはラストシーンです。進行につれて新旧女性記者の気持ちの強さや行動力は反比例するかのようでした。ただ新米女性記者には無軌道なところもあり最後はそれが仇となりました。もっと戦争ものとしてドラスティックな映画かと期待してましたがどちらかと言えばドラマチックでした。
アメリカ的な能天気さにイライラさせられる
字幕版を鑑賞。原作はなく、監督が執筆した脚本に基づいたストーリーで、アメリカで 19 の州が連邦を離脱して独立しようとして内戦となり、その戦闘を報道しようとするジャーナリストと戦場カメラマンの話である。独立運動を始めた州はカリフォルニアとテキサスが中心で「西軍」と呼ばれており、政府軍は相対的に東軍となる。西軍が独立しようとしている動機などは触れられておらず、映画はアメリカが内戦状態に陥った状態から始まり、いきなり自爆テロが起こって、観客は否応なく戦場の真っ只中に置かれる。 時期的に大統領選が発端かとも思ったが、カリフォルニアは民主党支持でテキサスは共和党支持なので、大統領選が原因ならばこの2州が連合するとは考えにくい。また、民主支持は西海岸のみならず東海岸のバージニア以北の州もそうなので、西軍という分け方にはならず、海岸軍と内陸軍という括りになると思われる。 主人公らは内戦状態にある国土を西軍に従ってニューヨークからワシントン DC に向かって移動し、大統領にインタビューするという無謀な目的を持っている。政府軍ではジャーナリストを大統領の暗殺を目論む危険人物と断じていて、大統領に接近しようとするジャーナリストは無条件で射殺されるというので、無茶にも程がある。一行はベテランのジャーナリストとカメラマンなのだが、そこに若い女性カメラマンが加わる。 その若い女性カメラマンは、今時フィルムカメラを使っていて、現像してフィルムスキャナでスマホに取り込むという手間のかかることをやっている。速報性を求められる戦場カメラマンがフィルムカメラを使うことなど何のメリットも感じられず、一体何のための設定なのかと非常に困惑させられた。 この若い女性カメラマンは、典型的な現代的なアメリカ女性で、緊張感のなさと未熟さが許し難いほどである。仮にも内戦状態にある市街地で簡単に単独行動を行ったり、ふざけて別の車両に乗り込んだりと、到底付き合いきれない。車内が血まみれになってしまったのを他人が綺麗に拭き掃除しているのを目にしながら、全く手伝おうとしないなど、未熟にも程がある。しかもその血は、自分を助けてくれようと体を張ってくれた人の血だろうに。流れ弾にでも当たって早々に消えるのではと思ったが、予想は大きく裏切られた。やがて未熟な行動の代償を支払うことになるが、その相手が戦争犯罪者というのはあまり釈然としなかった。 戦時下であっても、意図的に戦闘員以外を殺害するのは殺人であって、重大な犯罪である。軍服を着た者が、敵か味方かわからないまま民間人を大量に殺害しているというのは、アメリカの民度が問われる表現だと思うのだが、これで問題にはならないのだろうか?この犯人がアメリカ人とそれ以外に対して明確に違う態度を見せるのは、トランプ批判のように感じられた。このシーンで赤いサングラスをかけた兵士役は、当初別の俳優が当てられていたが、トラブルで降板したため、急遽リー役のキルステンの実の夫が代役を務めたらしい。代役とは思えない迫力ある演技だった。 この映画のタイトルは「シヴィル・ウォー」ではなくて、「戦場カメラマン」だろうと思ったが、いくら何でも突入部隊の先頭集団と一緒に行動するというのはやりすぎだと思った。ヘルメットも身に付けずに銃弾の交錯する中に身を晒してシャッターを押すなどというのは、時代遅れのヒロイズムにしか感じられなかった。この時代なのだから、ドローンを飛ばして遠隔で撮影すれば十分ではないか。ベテランの男性ジャーナリストも、戦場の真っ只中で飲酒して寝落ちするなど、正気かと言いたいほどの能天気さが神経に障った。 戦時下であるのに水道や電気などのライフラインがほぼ正常というのは緊張感を欠いていたし、副題の「アメリカ最後の日」とは何を指すのか意味不明だった。虚偽広告と言われても反論できないレベルである。そもそも兵士でなくてジャーナリストが主役というのには鼻白むものがあった。戦場の事実を報じるとかご立派なことを言いながら、所詮は他人を出し抜いてスクープをものにすることしか考えておらず、報道の自由とか綺麗事を言いながら、自分に都合の悪いニュースは報道しない自由を行使する連中である。この映画の主人公が新聞記者だと知っていたら観に来なかった。音楽もまた緊張感を欠くばかりで、何の役にも立っていなかった。もっといくらでも面白くできた話だろうにと、残念な思いを持て余した。 (映像5+脚本3+役者3+音楽1+演出3)×4= 60 点。
戦争映画だが戦争映画ではなかった
恐ろしいものを観た。 傲慢なマスメディアの方々は どう見たのだろう。 アメリカの大統領選を控えて タイムリーなストーリーかと思いきや そこではなかった。 (そもそもカリフォルニアとテキサスが 組むわけがない。) 戦争映画を装った傑作ホラーだった。 もう一度観たいと思う。
庶民の夢
エンディングで「永遠に夢を見続けろ」という歌詞の曲が流れた。 ああ、これは多くのアメリカ人(庶民)が望む夢の話なんだと思った。 主人公の女性報道カメラマンに憧れる少女の成長物語でもあった。 ガソリンスタンドで宙吊りにされて暴行で血だらけで片目がふさがった男。それを見てショックでクルマの中で震え、遺体を埋めるお濠に落ちて這い上がり車内で嘔吐する。 そんな少女がいつしか銃撃戦が行われてる現場で活き活きとし始める。 女性カメラマンと相棒の男性、他社の新聞記者の高齢男性と少女の4人は疑似家族のようだ。 高齢の記者が「ここは危険だ。死を感じる」というのも聞かずに少女を助けようとする主人公。そして死の危険を救ったのは… 中半までは抒情的なシーンが挟まれて若干退屈だったがそれ以降はスリリングで面白かった。ショッピングモールの駐車場に落ちてるヘリや落書きだらけのアメフト競技場、生々しい遺体などリアルだ。 西部軍の集結地にヘリが飛び交うシーンの重低音の迫力は劇場ならでは。 政府軍が簡単に敗れるのは疑問だが、それが多くのアメリカ庶民の夢なんだろう。
STAY OUT
ひとりでも多くの方に鑑賞していただき、深く考えていただきたい作品 現在、日本にも数多くいる差別主義者 彼らはこの映画の「ふたりの間に立つ男」や「赤いサングラスの男」のように知性もなく、自分たちの言動がどれだけ恥ずべきことなのかに気付いていない こんな現状を見事に描いていた ただ、ファーゴのあのふたりが、こんな形で共演、、、 What kind of American are you?
地獄の黙示録+ キルステン・ダンスト
近現代に内戦を経験した国なんてのは結構あるが、これを現代のアメリカに当てはめると背筋がゾッとするものがある。アメリカで分断を促すようなことをやっている人々にはこれを見てほしい。あなたたちは、こうなりたいのかと。 観始めるとパーソナルな映画だと気づく。内戦の行方を描くポリティカル・スリラーな盛り上がりを期待したら全然違った。登場人物の心象描写を切り取った内省的なロードムービー。予告編とは全く違う。「アメリカ最後の日」というサブタイトルは完全なミスリードだ。 そして、映画をある程度観ている人なら、おそらく途中で気づく。これは「地獄の黙示録」(=コンラッドの闇の奥=ダンテの地獄巡り)の焼き直しじゃないかと。 4人の記者が車に乗りワシントンでの大統領インタビューを目指す。これがベトナムでカーツ大佐を目指す旅に重なる。70年代風のロックが流れ、プレイボーイショーや民間船の殺戮、フランス人植民地の人々、それぞれをモチーフにしたかのようなシーンがあり…本作とは無関係だが、キャメロン・クロウが「地獄の黙示録」を撮り直したらこんな感じになるのでは。そんな作風を感じる。 キルステン・ダンストは有名な戦場カメラマンという役柄(カメラの”SONY”ロゴを消しているのは映画会社的にライバルだから?”NIKON”はそのまま)。「エリザベス・タウン」のイメージが強かったが、ちと雰囲気が変わったか。 散文的なシーンが多くて脚本は薄めである。キルステンの無言しかめ面カットも多い。もう少し彼女が何かを語るシーンがあっても良さそうだが。因みに、赤いサングラスの兵士を演じたのはキルステンの夫、ジェシー・プレモンス。撮影時は、カメラを止めると共演者が泣き出してしまうほど緊迫した雰囲気だったそう。 地獄巡りの終着。反政府軍に同行した彼らはワシントンの凄惨な銃撃戦に飛び込む。ホワイトハウスを攻撃する異常なシチュエーションもあってかなりの緊張感。ゲートに戦車砲を撃ち込み、抵抗するシークレットサービスをなぎ倒し、強大なアメリカの力の象徴が崩れ去る現場を目の当たりにする。
地獄の黙示録的ロードムービー
ミリタリーアクションを期待して観に行くとあれっ?ってなると思う。 何の説明も詳細も省かれいきなり戦争状態になってる。 カメラマン目線で描かれていく。 カメラマンとしての拘りが随所に見え隠れしてる。 途中で現像してるシーンとかで振り方とか見ると写真家から見ると完璧ってなるしストーリーがどんどん進み少女が成長していく過程をカメラのストラップの捌き方がプロになってくところとかでさりげなく表現している。 確かにツッコミどころはあるが総じて良いロードムービーだったなと感じた。 途中でインサートされるカントリーミュージックも効果的でしたね! 僕はネイティブなアメリカ人じゃないのでその土地や出身者が何処とかのちょっとしたところのニュアンスが肌感でわからないのでそこはアメリカに住んでる人から聞いてみたい。 エンドールで現れる写真が広角で撮られてるのに劇中では広角使ってなかったなぁ でもあの写真を見せたかったんだろうなぁ笑
Apocalypse Nowなう
戦場の不条理を目撃しながらの地獄めぐり。 エモい音楽使いとスローモーション。 さながら、2時間以内の「現代の地獄の黙示録」といった印象。 後半の最新兵器が使われるワシントンDC市街地戦が90〜00年台に量産されたの近未来SFアクション映画の様で、人類はあのディストピアの目前まで来ているのかとゾッとさせられた。 色々とアメリカの地理に詳しいともっと楽しめたのであろうと思われるシーンがいくつか。 兵隊たちがフリーのカメラマンが戦場(作戦)の最前線についていくことに寛容すぎたり物凄いリアリティとは言えないが、映画のキャラクターみたいな人が大統領になったりする時代だから、これくらいが本当にリアルなのかもしれん。
“ありえるかもしれない未来”
この映画の設定としては、レッドステート(共和党支持者が多い州)のテキサスとブルーステート(民主党支持者が多い州)のカリフォルニアが手を組んで、大統領に反旗をひるがえすという驚くべき設定となっている。 保守派、リベラル派、右とか左とかでは無く、第三の敵として民衆が権威主義的な大統領・政府に立ち向かう(この設定は共和対民主の戦い、それとどちらかに支持されている大統領と言う現実的なイメージを外す仕組み)。 陥落寸前のワシントンD.Cだが、そんな中で長きに渡って意見を述べていない大統領にジャーナリスト・チームがインタビューにいくと言うロード・ムービー。 分断は世界中に広がっている。 我々は驚くべき情報空間の中で生きていて、そんな中で我々は一体誰と戦っているのか? 分断で注意しなければならないのは、黒か白かの二項対立では無い。 大切なのは中間のグラデーションの部分だ。 今迄以上に、お互いをより良く知ろうとする努力が大切だと思う。 昨今ジャーナリズム環境が大きく変化していて、アメリカでも70年代の様な肌骨溢れるジャーナリズムが(機関・大資本に)去勢されてしまった様に感じるが、「人間にとって医者が必要であるのと同じように、政治を暴走させないためにもジャーナリストは必要だ」 とガーランドも言っている。
心臓に毛が生えている人には 良いかも。(-_-;)
残虐なシーンの連続です。 戦争とは こういったものなのでしょうね。 アメリカは 分断されたら 南北戦争に逆戻り そんな感じの 戦場カメラマン物語。 リアルは知りませんが リアル感有。( >_< )/ ソニーのカメラの ネームが塗りつぶされているのに 違和感ございました。
リアリティー強い戦いシーンは戦慄!
内戦下のアメリカが舞台だが、何故?この様な事になってしまったのか?最後まで何も説明のないままに進行して行くので理解出来ないシーン(人殺しが続く!)の連続。 誰が味方で誰が敵なのか?そんな事はどうでも良い? 非常にリアリティある銃撃戦は迫力があるし、目を覆いたくなる様な悲惨で過激な本物の戦場らしいシーンも多く、ドキュメンタリータッチ感があるが! だが?危険を承知で大統領に会いに行くカメラウーマンの動機に疑問が残る。 ラストの5人の兵士の笑顔は何を意味しているのか? 理解出来ないので不完全燃焼となる。
リアル版『翔んで埼玉』か(知らんけど)
フィクションとは言えシークレットサービスをはじめ大統領まで殺しちゃう事を映画にしちゃうアメリカって凄い。 疫病神にちょっとムカついてしまう作品。 トレーラーでF35?が飛び交うシーンに空中戦も期待したんだけど… 実際には劣勢になって市街戦に突入する前に降伏するんだろうなと思いながら観てました。 あそこまで街中ボロボロになったら両軍の指導者だって立て直すの大変だとわかるよね(笑) 最後まで抵抗って帝国軍人かよ⁈って。 血がドバドバ飛び散るので苦手な人は避けた方が吉。 結局は人なのよ。って思い知らされます。 今現在日本は平和なんだけど(遠い目)
飛び切りの胸糞悪さを貴方にも😈
目を覆いたくなる人が人を容易く殺す凄惨な殺戮場面の連続だ 戦争や分断に大義や正義が無い事を人間は過去の歴史から学んでいても争いをやめられない止まらない 監督が描きたかったことなんかオレの知ったこっちゃないけど、鑑賞後のベットリと血糊のように残った胸糞悪さはトラウマの如く当分の間、残り続けるな もしそれが狙いなら見事に達成した、その点は賞賛出来るとんでもない映画だ👏
タイトルを変えた方が良いのでは?
「war photographer」戦場カメラマン、の話だよw 「Civil War」は設定の添え物で意味がないw A24制作の「war photographer」という映画です。 このタイトルで観たなら評価は変わる。
最後の言葉。。
なるほど、ロードムービーだったんだ。ニューヨークからワシントンDCまで千数百キロ。西部連合軍が、ホワイトハウスに突入するまでの内戦を追う戦場記者たちの物語。世代交代や、オールドメディアの死や、何と戦っているかわからない内戦の実相や、ナチ的なるものを連想させるシーンもあり、さまざまな視点を持つ作品。 おそらく前回の大統領選挙のあとに、事件となった議事堂乱入などからインスパイアされているのかもしれない。 語られるのは、『分断』が細分化して、正義が空中霧散してしまっている中で、当事者は誰もその在処を見失っている。そして、目の前の敵らしき相手を抹殺して、生き延びることだけが目的となってしまっている悲劇。
今のところ映画ですよね?
政府軍VS西部同盟みたいなところなんだろうけど、DC以外は誰が何のためにどの位置で戦っているのか???戦争なんてそんなもんなんだろう。 ラストのカメラマンのシーンは新旧交代を分かりやすく表してるように感じました。 ホワイトハウス襲撃シーンは米議事堂侵入を思い起こし、映画だけど本当にそうなりそう。
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