シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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結局なんの映画?
IMAXで観ました。映像は凄いものありましたが、ちょっと期待外れかな。というか、なんの映画?アメリカで内戦が勃発し、それを戦場カメラマンが追いかけるというストーリーなのだが。よかったシーンは予告編である赤サングラスの男のシーンのみ(怖い!)。気になったのは不自然さ。そもそも戦場カメラマンが兵士の後をあのように追いかけるのは現実にあり得るの? それと、最初は若いカメラマン女性がすっぴんのような感じよかったが、途中から他のカメラマン含め顔立ちや服装が綺麗になる不自然さ。長旅ならもっと汚い感じになるはず。邦画によくありがちだけど、そういうなんってしらけるよね。
残酷な世界で目覚める本能
まさかシビルウォーがA24スタジオの作品だったとは
エンタメ系アクション映画だと思い込んでいたけど、最初にA24のクレジットが出てきて驚いた
常に日常に潜む隣り合わせの恐怖をえぐってくるA24が切り込んだアメリカが抱える不穏な未来
ただのアクション映画を越えた恐ろしい映画だった
このまま行けばアメリカにいつか訪れる可能性があるだろう恐ろしい未来
トランプが選挙に勝つため使った戦略が生み出した国の分断
ホワイトハウスが襲撃されたあの日
長い年月を費やし培われてきたアメリカの民主主義がいとも簡単に崩壊する様を眺めた人々が感じた危機感を見事な映画に昇華させたA24の手腕
お仕着せがましさや説教くささなど微塵も感じない、ただ純粋な恐怖
戦場カメラマンに憧れ、自分も戦場カメラマンになる夢を抱いた少女
そして戦場カメラマンとして日々を生き、精神が麻痺してしまったカメラマン達
戦いに随行する少女が成長して、むき出しの本能を研ぎ澄ましたカメラマンとして生まれ変わりゆく様を通して悪政がもたらす恐ろしさを痛感する
かれらの旅路に現れる様々な人々
混乱に乗じて己のルールで平気で人を殺す人達
平和という幻想に包まれて、すぐ隣で起きている悲惨な現実を見ないふりをして関わらず生きる人達
全てはフィクションだけど全て現実に潜んでいる
政治への無関心な日本に訪れる未来は?
そんな日本映画を観てみたい
ハードなシナリオ
理念の先にもし分断が加速したら。
SFテイストな、僕らのちょい先に有るかも知れない物語なんだけど、少女の成長物語としての一面も描かれる。
未熟を乗り越え人としてアップデートするのが成長なんだけど、本作は報道と言う少し特殊な世界のルールな訳ですよ。
ラスト少女の目の前で大変な事が起き、普通なら取り乱し、とても耐えられないような事態に落ち入るんだけど彼女はラスト、静かに客観としてシャッター切るんだよね。
アレを非人道的、心の無い行為と捉えちゃう人も居るでしょうけどアレが報道なんだよな。
世界に事実を伝えると言う仕事は客観で在らねばならない、ただ現実のみを淡々と嘘無く伝え、主観とメッセージを乗せないのが正しい報道なんですよ。
世界に有る事実が応援協力すべき事なのか?否定すべき許せない事なのかの判断は見た側がすれば良い。
だってそこに伝える側の主観主張乗せるのは思想コントロールになっちゃうじゃん。
それはルール違反だよと僕達が戦争の歴史で学んだ事じゃん。
だから報道は時に個人を捨ててでも客観を獲得しなきゃいけないんだよな。
そこを主観と感情、思想で進んだのがそもそものこの戦争なんじゃん。
それを静かに決断、成長と描く少し残酷にもハードで強いシナリオだったな。
「PRESS」の意義と欺瞞
すごい映画でした。
まず、状況がよく分からない。
内戦でアメリカが二分し、非正規軍がワシントンに攻め入ろうとしているって辺りから始まるんだけど、何のことで揉めてるのか、双方の言い分はどうなっているのかなど、詳細が説明されないから、観客としてどっちに肩入れして観ていくべきかの判断基準が示されない。
でも、例えばイスラム教国家の内戦を描いた映画を観る時「どちらに理があるか」なんて関係なく、純粋に人間同士が殺し合うことの不毛さを感じるのに、舞台が多少見知ったアメリカになると、起こっている地獄は同じなのに、日本人の我々でさえ「正義と悪」を探してしまう。
本作では、その辺りの背景が描かれない分、ちゃんとその地獄を感じられるつくりになっている。
特に私が強く感じたのは「報道」という立場について。
もちろん、命の危険を冒してこういう事実を伝えるという人々がいてこそ、我々は世界中で起きていることを知り、考えることができる。
それはわかるのだが、報道記者、カメラマンという存在があくまで「仕事」である以上、そこには会社や記者同士の、収益や栄誉に関する競争から逃れることはできない。
記者の目的である「伝える」という大前提から逸脱し、「スクープを独り占めしたい」「過激な写真を撮りたい」という欲望が一種性的なエクスタシーにも似た喜びに置き換わったとき、それは「報道」と呼べるのか。
建前上、「PRESS」は戦場でも中立の証人として攻撃の対象から除外される。
報道が、憲法でも保証された表現の自由のひとつの形態である一方で、大きな欺瞞と隣り合わせになっている怖さも感じずにはいられなかった。
エンドロールで、現像されるように徐々に現れる写真。
これの意味するのは「地獄」以外にない。
戦場に赴く中で、ジャーナリストという仕事に辟易としていくリーと、逆に取り込まれていくジェシーの対照的な姿も印象に残る。
(ジェシーも良かったね)
あと、あえて内戦を無視して通常の生活を続ける地域。ああいうものの存在を示すことで、グッとリアリティが増す。
いや、もちろんあの赤いサングラスのイカれ兵士のクダリも刺さったけど。
で、このジェシー・プレモンス恒例の「マット・デイモンと見間違える件」ってのもあるんだけど、調べたらキルスティン・ダンストのパートナーなのね。
とにかくずっとピリピリしてて、気が抜けない、ホラーみたいな映画でした。
【追伸】
朝イチの劇場はお客さんも数名という感じでしたが、映画ラスト、ホワイトハウスでの「あの」シーンで、(無音演出の中)ずっと携帯で誰かと話してた年寄りを、私は一生許さない。
絶対に許さない。
中盤から徐々に恐ろしさにアクセルがかかってくる
戦争は残虐
スケールが大きい様で小さい・・・
思ったのと違った
分断
見ごたえ満点の圧倒的な面白さ! 分断された巨大国家の終焉を描く、ド迫力のサスペンス・アクション巨編!!
内戦中ずっとメディアに出てこない大統領のインタビューを敢行するため、戦場カメラマンやジャーナリストのグループが数々の戦場をくぐり抜けワシントンDCを目指して1,300kmを命懸けでドライブする大興奮のロードムービー
重厚で目が離せないストーリー展開とド迫力の映像・サウンドデザインに圧倒され、109分があっという間でした
ストーリーもいいけど、バトルシーンの描写が凄い、全編にわたって描かれる銃撃戦は腹の底まで響き渡る重低音と共に戦場の恐怖を描き、特にクライマックスのワシントンDCでの市街戦は圧巻、最高にエキサイティングでした
主人公の報道カメラマン・リーを演じるキルスティン・ダンストさんの終始苦悩に苛まれる表情が素晴らしく、描かれてはいないがリーのこれまで戦場で見てきた壮絶な経験を黙って表情と立ち振舞いで魅せているんであろう演技はみごとでした
そしてリーに憧れて行動を共にし同じく一流の報道カメラマンを目指し成長していくジェシーを演じるケイリー・スピーニーさんの演技も素晴らしく、しかもメチャクチャ綺麗なので目が離せません、今年『プリシラ(2023)』『エイリアン/ロムルス(2024)』そして本作と3連発で話題作の主役を務め、今ハリウッドで最も勢いのある若手女優さんですね
超美人で演技もできるだけでなくアクションもこなせる素晴らしい方で大ファンです
秩序ある国がひとたびバランスを崩すとここまで酷い状況になるのかと怖くなるストーリーライン
敵とみなすと徹底的に殺し合う人間の愚かさがえぐり出され、狂気に満ちた人間の醜悪な部分が露骨に描かれます、特にヤバい奴オーラ全開のジェシー・プレモンスさんが出てくるくだりは全身に力が入りっぱなしの緊張感でメチャクチャ怖かった、このシーンは早く終わって欲しかった
人間の醜くてとっても愚かな一面で締めくくるラストに妙に納得感を覚え忘れられない作品になりました
果たして我々は銃を向けることができるだろうか。
果たして我々は同じ国民同士で銃を向けることができるだろうか。
国が違えば。
州が違えば。
肌の色が違えば。
宗教が違えば。
信じるものが違えば。
殺すことができるのか。
(同じ高校出身でも)
what kind of American?にいろいろ考えさせられた。
今現在も中東やウクライナでは殺し合いが続いている。
同じ地球に生きる者同士なのに。
戦場カメラマン(ウーマン)と彼女に憧れる若い写真家、
中堅のジャーナリストと足が不自由な老いたジャーナリストの4人が、大統領のインタビューを撮るために内戦状態のアメリカをニューヨークからワシントンD.C.まで旅をするというお話し。若い写真家(エイリアンの女の子)が行く先々で遭遇する事件(戦闘)や巻き込まれる出来事によって成長していくロードムービーという形を取っているため、緊張感が途切れるのが惜しい。
無茶苦茶怖いシーンもありました(ディアハンターのロシアン・ルーレットのシーンくらい怖かった)。
彼女の飛び出し方と、彼女の飛び出し方が、もっとアッ!というふうに描かれてたらなぁ。みえみえ。
そもそも大統領のインタビューを撮りに行くのに動画じゃなくて写真のカメラマン(ウーマン)て。?
吐瀉物には日本のバラエティー番組みたいにキラキラ入れればいいのに。
これが戦場か
ちょっと想像していたのと全然ストーリーが違いました。てっきり大統領が分断を煽り、その結果内戦が勃発するそのストーリーを描く映画だと思っていたんですが、既に内線状態からこの映画はスタートしました。
偶然IMAXシアターで鑑賞したのですが、描写の多くが本当の戦場地のような描写で、結果IMAXシアターで見たことがとてもリアリティーを増してくれました。
よくテレビで戦場カメラマンが登場されますが、まぁ映画とは言え、戦場カメラマンの仕事場はおおよそこの描写のようなのかもしれませんね。
残酷な殺戮が多かったのですが、全編にわたり、小鳥のさえずりや草原の描写が緩衝材となり、少しストレスを和らげてくれました。人間以外の生き物にとっては、人間のやる戦争なんて、全く関心のないことでしょうね。
つくづく戦争は愚かだなと感じさせる一作でした
独立戦記を分裂戦記にした作品。
歴史の独立戦争を逆にして、舞台は現代にしたようなこの映画。アメリカで本当に起こったらをフィクションにしたものだけど、特撮か実機があるのかわからないけどスケールはデカい。レポーターをメインに置いて、戦争には
切り詰めると非常となる人のサガがよく表現されていたに思う。
自分はなんか名作、リビングデッドのストーリー(驚異はあるが淡々と物語が終結)をなぞってるの?って感じがした。
で、戦争映画というより若いレポーターの成長映画のような気もした。
かなり、製作者はドキュメント系にするか物語にするか迷ったような気もする。
……ジョーカーのあとこの作品を観たが、
こっちはインパクトはあるけどあまり印象が残らない作品に思えた。
告知Vに想像を膨らませた結果は、、
映画が終わったあとの空虚感は割と大きかった。
戦場カメラマンの「命がけの戦い」は伝わって来たが、、、
ここまでしなくても描けたのではないか、、と思う。
ではなぜそう感じたか、、、いくつかのことを考えてみた。
戦場の残酷さや現実が伝わってきたのは良かった。
ただ、他の人のレビューでもあったが、、、
この映画には訴えるテーマが小さい。
どうして戦うのか、何のために戦うのか、
そういうラストイメージがあるべきでは、と思う。
ホワイトハウスに隠れていた情けない大統領を
情け容赦なく抹殺したが、、その結果どこに向かうの、
ということは何も見えない、というか想像すらさせてくれない。
1人の報道カメラマンを目指す少女が
成長し、戦場カメラマンとはなんなのか、、学んでいく、
結果、内容はそれだけ、、、しか感じない。
タイトルの
アメリカ最後の日
は全然連想できないが、これは私だけ?
メッセージ性が乏しく、立ち位置が曖昧な映画
結論を先に述べると、鑑賞した後の充実感・満足感がほとんどない映画だった。
私は、沢山の映画を見るようなハードウォッチャーではないが、今まで鑑賞した映画に比しても、かなり下位に位置する。
そして、自分なりに何故そのように感じたのか色々と模索してみた。
まず、感情移入や没入感がほとんど得られない点があげられる。
映像は、無駄な効果音や音楽などはほとんどなく、響くのは、銃声、大砲の音、叫び声だったりして、戦争をリアルに表現している。だけど、ただそれだけ。
一番大事な、戦争を行うに値するだけの大義というか理由が、必要最低限しか説明されていないため、なんとも、感情移入がしづらく没入感が得られにくいのだ。内戦なので、おおよそ政治的な問題であることは想像できるが、この点をもう少し深く掘り下げて丁寧に表現すれば良かったのではないだろうか。
正直、腕のいいプロゲーマーが遊んでいる、出来の良い戦闘ゲーム真っ最中の画面を見せられているようで、とても無機質に感じた。
次に、映画内容が、タイトルの「シビル・ウォー(内戦)」にそぐわない。もしくは、その逆で、「シビル・ウォー」というタイトルが、内容と合致していないように思う。
この映画は、大統領へ取材をするために、ホワイトハウスへ向かう道中、内戦に巻き込まれる師弟関係の報道カメラマン二人の体験が主体となっている。この二人の報道カメラマンが、内戦を通して、徐々にお互いの関係性や距離を縮めていき、一人前の報道カメラマンへ成長していく描写やストーリーとなっている。
私は映画への集中が途切れるので好きではなかったが、戦闘シーンのところどころで、カメラマンの撮影写真がスクリーン上に、スナップショットのように白黒で写し出される場面あった。これも報道カメラマンが映画主体であることを物語る要素でもあると思われる。
なので、私のように、何の予備知識もなく、タイトルから内容を想像して鑑賞すると、「ちょっと違う」「梯子をはずされた」ような感覚が芽生えてしまうように感じた。
「タイトル」・「内容」・「テーマ」の三つが上手に機能せずにバラバラで曖昧のような感じを強く受けた。
私自身は、カメラマンの「成長物語」だと感じたが、人によっては、タイトルどおり「戦争映画」だと思うだろう。
ミステリーやサスペンス映画、ホラー映画とは違うジャンルなので、受け手側、鑑賞側が色々考察・推理するというよりも、もう少しわかりやすいメッセージを込めた作りになっていればと感じた。
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