シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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戦争映画だが戦争映画ではなかった
恐ろしいものを観た。
傲慢なマスメディアの方々は
どう見たのだろう。
アメリカの大統領選を控えて
タイムリーなストーリーかと思いきや
そこではなかった。
(そもそもカリフォルニアとテキサスが
組むわけがない。)
戦争映画を装った傑作ホラーだった。
もう一度観たいと思う。
庶民の夢
エンディングで「永遠に夢を見続けろ」という歌詞の曲が流れた。
ああ、これは多くのアメリカ人(庶民)が望む夢の話なんだと思った。
主人公の女性報道カメラマンに憧れる少女の成長物語でもあった。
ガソリンスタンドで宙吊りにされて暴行で血だらけで片目がふさがった男。それを見てショックでクルマの中で震え、遺体を埋めるお濠に落ちて這い上がり車内で嘔吐する。
そんな少女がいつしか銃撃戦が行われてる現場で活き活きとし始める。
女性カメラマンと相棒の男性、他社の新聞記者の高齢男性と少女の4人は疑似家族のようだ。
高齢の記者が「ここは危険だ。死を感じる」というのも聞かずに少女を助けようとする主人公。そして死の危険を救ったのは…
中半までは抒情的なシーンが挟まれて若干退屈だったがそれ以降はスリリングで面白かった。ショッピングモールの駐車場に落ちてるヘリや落書きだらけのアメフト競技場、生々しい遺体などリアルだ。
西部軍の集結地にヘリが飛び交うシーンの重低音の迫力は劇場ならでは。
政府軍が簡単に敗れるのは疑問だが、それが多くのアメリカ庶民の夢なんだろう。
STAY OUT
地獄の黙示録+ キルステン・ダンスト
近現代に内戦を経験した国なんてのは結構あるが、これを現代のアメリカに当てはめると背筋がゾッとするものがある。アメリカで分断を促すようなことをやっている人々にはこれを見てほしい。あなたたちは、こうなりたいのかと。
観始めるとパーソナルな映画だと気づく。内戦の行方を描くポリティカル・スリラーな盛り上がりを期待したら全然違った。登場人物の心象描写を切り取った内省的なロードムービー。予告編とは全く違う。「アメリカ最後の日」というサブタイトルは完全なミスリードだ。
そして、映画をある程度観ている人なら、おそらく途中で気づく。これは「地獄の黙示録」(=コンラッドの闇の奥=ダンテの地獄巡り)の焼き直しじゃないかと。
4人の記者が車に乗りワシントンでの大統領インタビューを目指す。これがベトナムでカーツ大佐を目指す旅に重なる。70年代風のロックが流れ、プレイボーイショーや民間船の殺戮、フランス人植民地の人々、それぞれをモチーフにしたかのようなシーンがあり…本作とは無関係だが、キャメロン・クロウが「地獄の黙示録」を撮り直したらこんな感じになるのでは。そんな作風を感じる。
キルステン・ダンストは有名な戦場カメラマンという役柄(カメラの”SONY”ロゴを消しているのは映画会社的にライバルだから?”NIKON”はそのまま)。「エリザベス・タウン」のイメージが強かったが、ちと雰囲気が変わったか。
散文的なシーンが多くて脚本は薄めである。キルステンの無言しかめ面カットも多い。もう少し彼女が何かを語るシーンがあっても良さそうだが。因みに、赤いサングラスの兵士を演じたのはキルステンの夫、ジェシー・プレモンス。撮影時は、カメラを止めると共演者が泣き出してしまうほど緊迫した雰囲気だったそう。
地獄巡りの終着。反政府軍に同行した彼らはワシントンの凄惨な銃撃戦に飛び込む。ホワイトハウスを攻撃する異常なシチュエーションもあってかなりの緊張感。ゲートに戦車砲を撃ち込み、抵抗するシークレットサービスをなぎ倒し、強大なアメリカの力の象徴が崩れ去る現場を目の当たりにする。
地獄の黙示録的ロードムービー
ミリタリーアクションを期待して観に行くとあれっ?ってなると思う。
何の説明も詳細も省かれいきなり戦争状態になってる。
カメラマン目線で描かれていく。
カメラマンとしての拘りが随所に見え隠れしてる。
途中で現像してるシーンとかで振り方とか見ると写真家から見ると完璧ってなるしストーリーがどんどん進み少女が成長していく過程をカメラのストラップの捌き方がプロになってくところとかでさりげなく表現している。
確かにツッコミどころはあるが総じて良いロードムービーだったなと感じた。
途中でインサートされるカントリーミュージックも効果的でしたね!
僕はネイティブなアメリカ人じゃないのでその土地や出身者が何処とかのちょっとしたところのニュアンスが肌感でわからないのでそこはアメリカに住んでる人から聞いてみたい。
エンドールで現れる写真が広角で撮られてるのに劇中では広角使ってなかったなぁ
でもあの写真を見せたかったんだろうなぁ笑
Apocalypse Nowなう
戦場の不条理を目撃しながらの地獄めぐり。
エモい音楽使いとスローモーション。
さながら、2時間以内の「現代の地獄の黙示録」といった印象。
後半の最新兵器が使われるワシントンDC市街地戦が90〜00年台に量産されたの近未来SFアクション映画の様で、人類はあのディストピアの目前まで来ているのかとゾッとさせられた。
色々とアメリカの地理に詳しいともっと楽しめたのであろうと思われるシーンがいくつか。
兵隊たちがフリーのカメラマンが戦場(作戦)の最前線についていくことに寛容すぎたり物凄いリアリティとは言えないが、映画のキャラクターみたいな人が大統領になったりする時代だから、これくらいが本当にリアルなのかもしれん。
“ありえるかもしれない未来”
この映画の設定としては、レッドステート(共和党支持者が多い州)のテキサスとブルーステート(民主党支持者が多い州)のカリフォルニアが手を組んで、大統領に反旗をひるがえすという驚くべき設定となっている。
保守派、リベラル派、右とか左とかでは無く、第三の敵として民衆が権威主義的な大統領・政府に立ち向かう(この設定は共和対民主の戦い、それとどちらかに支持されている大統領と言う現実的なイメージを外す仕組み)。
陥落寸前のワシントンD.Cだが、そんな中で長きに渡って意見を述べていない大統領にジャーナリスト・チームがインタビューにいくと言うロード・ムービー。
分断は世界中に広がっている。
我々は驚くべき情報空間の中で生きていて、そんな中で我々は一体誰と戦っているのか?
分断で注意しなければならないのは、黒か白かの二項対立では無い。
大切なのは中間のグラデーションの部分だ。
今迄以上に、お互いをより良く知ろうとする努力が大切だと思う。
昨今ジャーナリズム環境が大きく変化していて、アメリカでも70年代の様な肌骨溢れるジャーナリズムが(機関・大資本に)去勢されてしまった様に感じるが、「人間にとって医者が必要であるのと同じように、政治を暴走させないためにもジャーナリストは必要だ」
とガーランドも言っている。
心臓に毛が生えている人には 良いかも。(-_-;)
リアリティー強い戦いシーンは戦慄!
リアル版『翔んで埼玉』か(知らんけど)
飛び切りの胸糞悪さを貴方にも😈
タイトルを変えた方が良いのでは?
「war photographer」戦場カメラマン、の話だよw
「Civil War」は設定の添え物で意味がないw
A24制作の「war photographer」という映画です。
このタイトルで観たなら評価は変わる。
最後の言葉。。
全米で大ヒット中?との触れ込みがあったので、見てきました。❔❓(・_・?)って感じです。
近未来の米国で内戦が起きて、西軍がワシントンD.C.まで進攻して最後には大統領がホワイトハウスで射殺されます。それを従軍カメラマンが最期まで撮り続けると言うストーリーですが、なぜ内線が起きたのか、なぜ戦場カメラマン目線なのか理解できないまま終わりました。
今年は大統領選があるので、このような映画が作られたのかも知れませんが、荒唐無稽な設定とストーリーで個人的にはイマイチな感想でした。
命よりも大事な権力、主義、矜持、そして承認欲求の物語
2024.10.4 字幕 イオンシネマ京都桂川
2024年のアメリカ映画(109分、PG12)
内戦状態のアメリカにて、ジャーナリストの視点で戦争を追う様子を描いたロードムービー
監督&脚本はアレックス・ガーランド
物語の舞台は、近未来のアメリカ・ニューヨーク
戦争写真家として活躍しているリー・スミス(キルスティン・ダンスト)とロイター通信の記者ジョエル(ヴィグネル・モウラ)は、14ヶ月間報道の前に姿を現さない大統領(ニック・オファーマン)にインタビューをしたいと考えていた
二人の師匠的存在のサミー(スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン)は「死にに行くようなものだ」と反対するものの、そんな言葉で彼らが思いとどまるはずもなかった
結局のところ、サミーが折れて一緒に向かうことになったのだが、そこにリーに憧れているジェシー(ケイリー・スピーニー)が同乗することになった
リーは戦場を知らない素人カメラマンを連れていくことに反対だったが、とりあえずワシントンの手前までの同行を許可することになった
サミーの助言にて、ピッツバーグからウエストバージニア経由でワシントンに向かうことになった彼らだったが、国内は大統領率いる「正規軍」、テキサスとカリフォルニア主導の「西部勢力(WF)」、独立政府を企てる「分離派」、フロリダを中心とした「フロリダ同盟」などが入り乱れている状況だった
誰がどこの所属かわからず、州によって分断されていて、かつ差別主義者が好き放題したり、部外者を排除する集落などもある
また、内戦とは距離を置く田舎などもあって、彼らの道中は、かつてのアメリカの面影が消えたものになっていた
映画は、ジャーナリストが内戦の実情を見ていくというもので、リーが人間に戻り、ジェシーが戦争写真家になっていく様子を描いていく
これまでに何度も死線を潜ってきたリーが、サミーの死によって生き方を変える様子が描かれ、一線を超えたジェシーは自らの命よりもファインダーの中の世界にのめり込んでいってしまう
かつてのリーはジェシー同様に怖いもの無し状態だったが、近しい人の死によって現実に引き戻されていて、それが最前線で起こっている、という内容になっていた
主要キャストはそこまで多くないが、どこの所属かわからない兵士がたくさん登場する
彼らも「相手が撃ってくるから迎撃している」という感じで、同じ軍服同士の戦いになってしまうと、距離を置く以外に生き残る術はないように感じる
彼らはジャーナリストだから最前線に赴くものの、その場所に向かう格好とは思えない姿で突入したりするので、後半はほぼファンタジーに近い
ラストでは「サブ邦題で完全ネタバレシーン」を観ることになるが、あの邦題を考えた人はバカなんじゃないかと心底思ってしまった
いずれにせよ、いつものアメリカマンセー戦争映画を期待しているとダメな内容で、重機はほとんど登場しない
銃撃戦の迫力はあるが、それ以上に差別主義者(ジェシー・プレモンス)の「本当のアメリカゲーム」の方が緊張感が凄いので、その辺りを楽しむ映画なのかなと思った
トランプ政権が誕生しそうなところで、このようなネタをぶち込んでくるところに、アメリカの映画に対する姿勢が見えてくるのだが、このような映画は日本では作られるはずもないので、その懐の深さには感嘆する次第である
今のところ映画ですよね?
政府軍VS西部同盟みたいなところなんだろうけど、DC以外は誰が何のためにどの位置で戦っているのか???戦争なんてそんなもんなんだろう。
ラストのカメラマンのシーンは新旧交代を分かりやすく表してるように感じました。
ホワイトハウス襲撃シーンは米議事堂侵入を思い起こし、映画だけど本当にそうなりそう。
スリル
弱肉強食
分断や内戦の興奮を画いてるのではない、目の前で撃ち合いを見る興奮を画いているのだ。
記者の先輩や友人が死んだ時は恐怖し怒り悲しむのに赤の他人が死んでもニヤニヤしながら酒を飲む。
なぜ映画を見てるか分かるか?現実の生活でリスク回避してる行動選択をしてるからだ。まぁ映画監督の職業をするのは大胆な行動だけど。スリルを感じたいのには理由がある、黙っていつか来る死を何もしないでただ待つのは嫌だからだ。その囁かな抵抗が「スリル」だろう。
人間は(というか生き物は)生まれた瞬間に死に向かって時間が流れる、生きてるだけでスリルしかないがそれを忘れてるのか考えたくないのか、自分の身が安全な人はその事を忘れる。
ゾクゾクするだろ?生きてるから。人を撃った後ににっこり笑顔ではいチーズ。撃たれても目的のために放置、途中で陽気な音楽を挟む監督も、ポップコーン食べながらニヤニヤして観てる我々も本質は同じだね、滑稽で野蛮で蟻やヤギと何も変わらない、弱肉強食だよ。
ジャーナリストって何?ジャーナリストって何がしたいの?。
身動きが取れないまま火に焼かれるのも銃で撃たれるのも怖いし嫌だよ。
最後の方しか内戦の戦いないやん。
俺は車を真っ直ぐ前に走らせながらふと時々思い浮かぶシーンがある、映画ノーカントリーで犯人が後半真横から赤の他人にぶつけられるシーンだ。そういう意味では、日本に生まれたのも、いま生きているのも、運だろう。
なぜ30年賃金が上がらないか分かりますか?旧GHQに占領されているからです(๑•̀ㅁ•́ฅ✧
なぜ他の先進国と比べて平和か分かりますか?GHQが自由と銃を奪ったからです
……
…しびれるわ〜あ〜
アメリカが内戦を起こして、最終的に大統領を殺害してクーデター成功のイメージ。アメリカ白人の不満が爆発。「どの種類のアメリカ人だ?」のフレーズ大好き。
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