シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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まさに今!という感じの作品
想像していた以上にリアルで凄く怖かったけれど、少しも目が離せなかった。見終わるまであっという間なのに、凄く凄く密度の濃い時間。戦場でのジャーナリストはこういう風に戦っているのだな、と思うとすごすぎる、、。
様々な分断を感じる現代で、こんな今すぎる映画をつくったガーランド監督、凄すぎます。
音の迫力が凄いので、絶対に映画館で見た方がいい映画です!
リアルに戦争を感じる
「撃つ」と「撮る」は同じ
アメリカでは大統領選が行われる年に、現職大統領もしくは次期大統領候補をリンクさせる作品が必ずと言っていいほど作られる。ドナルド・トランプの半生を描いた『ジ・アプレンティス』なんかはモロにそうで、本作もその系譜なのは明らかだが、ちょっと違うのは混沌や無秩序、人種対立といった今のアメリカが内包する要素をディストピアとして描いている点。そこにはハト派もタカ派も関係ないカオスが渦巻いている。
カメラマンは、目の前で死にそうになっている人物や、危ない目に遭っている人物を救えない。それをしてしまうと職務放棄になってしまうからだ。「目の前に起こった事を撮影する」のが生業だと、ベテランカメラマンのリーは若きカメラマンのジェシーに説く。それを踏まえたラストの顛末がシニカルすぎる。
「銃を撃つ」と「写真を撮る」は英語では「shoot」、つまり同じ単語。銃は人を殺められるがカメラにはその効果はない。が、時としてカメラには命以上のものを捉えるのだ。
寄せ集めを簡単に仕上げたアグリゲーション・フィルム
Lee: 300. For half a tank and two cans.
Pete: 300 buys you a sandwich.
We got ham... or cheese?
Lee: 300 Canadian.
Pete: ... Okay.
ガス・ステーションでの何気ないやり取り... 信頼性から国際決済通貨や基軸通貨として、世界で最も多く利用されている通貨グリーンバックス (greenbacks:俗称)が作中、映画の出だして、アメリカのインパクトのある惨状を物語っている。
VAMOS, STEELERS
ワシントンDCへ行くまでに彼らは迂回すると言っていたけど... 橋の横にかかれた手書きによる横断幕より... 2度の連覇を達成した唯一のチームPittsburgh Steelers、(略称: PIT)より
だからロード・フィルムってか?
ところでイギリスの新聞 "The Guardian" の電子版では、こんな事も
More than 40% of Americans think civil war likely
within a decade
彼らが知らないように日本人も
そして無関心なロンドン出身の監督は...
The director added that the journalist’s job is
to make other people ask questions — and
that “Civil War” is acting as that reporter,
provoking questions from the audience.
亜流モキュメンタリー・フィルムとしての存在が、人間の尊厳を憐れむ普遍的な心とそれとは真逆に極端なコンサバさが、ゴア表現で人を描き、人の残忍性を視聴者は直視できない。その振り切った左右の両極性をジャーナリズムのプロとして視聴者に伝える行為そのものが、彼らの感情や心の揺れ動きを一切かなぐり捨てた冷酷なほど冷徹さへと人間性を無くしていく過程をこの作品は、シンボライズしている。
全編を通じて作中の一つのタグラインとして主人公達の最終目的が達成された瞬間... 疑似モキュメンタリーとしての安直さがはき違えたプロパガンダへの違和感を生むシーンとなっている。
Joel: I need a quote.
Don't let... Don't let them kill me.
Joel: Yeah, that will do.
カルト至上主義を悪者にすることで反って彼らに快感を与える。この言葉を聞けばのお話...
Joel: There has to be some mistake.
We're American, right?
Soldier: Okay. What kind of American are you?
You don't know?
映画の本質として、黒か白か、右か左か、保守かリベラルかという次元ではない。そして、ある意味、その事が説得力と "box-office" の裏付けとなっている。なぜなら、本作は、自分たちと映画の主人公たちとの考え方がどれほど明確に漠然としていてパトリオティズムをくすぐり、内戦の危険性を楽しむだけに観客の注意を向けさせている為に!? でも製作者の無関心ぶりは浅はかで、まるで部外者から聞いたかのように感じられる。
第二次南北戦争
Major Cinema Robinson Chalongと言うプーケットの南にある映画館で見る
23/04/2024 14時40分THEATER 3 E9である。
僕のヒヤリングが悪くなくば、タイ語の吹き替えみたいだ。どうせ英語も分からないので良かろう。 A24って気になるが、分かりやすい方のA24を望む。
タイ語の吹き替えだった。でも、凄く良く分かった。内容は題名通りかなぁ。
ネタバレしない方が良い。
僕はどストライクに感動が伝わった。
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