シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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戦場カメラマンが繰りなす 本格ロードムービー
予告編を観ただけで、鑑賞を決めていたので、封切日に観ました。
予告編(トレイラー)を観る限り、B級TV映画の様な印象がありましたが、内容はきちんと作り込まれており、戦時下の無法地帯を行くロードムービーとして、文句のつけようがない非常に優れた映画でした。
題名のつけ方と、宣伝の仕方が、悪いのでしょう。
この映画は、独立戦争でもなければ、
南北戦争の様に、2局分断による戦争でもなく、
"軍事クーデター"です。
だから、政府軍が独立派を押さえ込もうとしているのではなく、赤(共和党)と青(民主党)の代表的な両州勢力と言うか、米陸軍自体がDCに攻め込んでいるのです。
兵士の記章・装備をみる限り、州兵ではありません。本作に対しての 風当たりを 交わす為に、あえて両州の名を 外に出しています。
リアル世界でも、大統領選挙で、青がエグイ事をすると、赤が起こしかねない近未来予想映画でもあります。
4体に、石灰石を振りかけるシーンがでてくるが、これは、石灰は水分で発熱して腐敗が早まる為です。
音楽と効果音が絶妙に うまく使いこなされとおり、監督の編集能力は、非常に優れています。
白黒写真は、現像液、停止液、定着液(粉末はありえません)を順番に、ダークバック、ピッカー、ドラム、ジョウロを使い
そして大量の水で洗浄するので…いい加減に、テキトーな ソレぽいシーンは、アレです。
この映画では、なくても良いシーンだから、それらの道具を側に置いて、地面を水に塗らし、水筒でも 転がせて
いきなり スマホで現像したネガを読み込むシーンから、始めれば
事は、完璧に済んだでしょう。
若手戦場カメラマンの"目つき"が"逝ってしまった"光景は
「野獣4すべし(1980年)」松田優作さんのように、エクスタシーを感じていたのだと思います。
本作の次に観るべき映画は、「野獣4すべし」です。
有りえるかもしれない現実
これまで独創的な作品を創ってきたアレックス・ガーランドが今作では米国の内戦をリアルに描く。
この作品は米国では4月に公開されたが、少し前の12月にはNetflixでは「終わらない週末」という作品が配信された。これも米国での内戦をテーマにしている。
不思議なことに映画という物は同時期に同じようなテーマの作品が重なる事がある。公開日を見据えてその時の情勢などを監督が未来視するかのように作品を創るのである。
この米国の内戦というテーマは来月11月に控えている大統領選挙を見据えての事なのだろうか。
内戦に至った経緯は詳しくは描かれないが、3期という有り得ない期間の任期を務めている大統領の独裁ともいうべき政府に痺れを切らしたのだろう。
大きくは政府軍と西部部隊の衝突だが、厄介なのはそれらに属さない独自の部隊である。彼等の思考は曖昧で、気に入らないものは排除するような対話が成り立たない、ある意味前線よりも危険な地帯がそこら中にあるのである。
もう一つ今作の特出すべき点としては、近年の作品の中でも群を抜いてサウンドデザインが素晴らしい事だ。
プライベート・ライアンやブラックホーク・ダウンなどの戦闘シーンはよくリファレンスにも挙げられるが、それらを凌駕する程である。
毎回必ず1つはトラウマになるシーンがあるアレックス・ガーランドの作品だが今作もテーマ性の強いリアルな描写はトラウマに匹敵するようなものかもしれない。
どの種類のアメリカ人だ⁉️
この作品は星の数ほど製作されてきた過去の戦争映画とまったく同じ‼️戦争の理不尽さ、虚しさ、残酷さ、そして恐ろしさを戦場カメラマンの視点で描いております‼️ちょっとオリバー・ストーン監督の「サルバドル 遥かなる日々」を思い出しました‼️しかし今作が決定的に違うのは、アメリカの内戦を描いているという事‼️内戦に至る経緯が詳しく描かれないので、いまいちピンと来ませんが、アメリカの市街地での戦闘シーンやホワイトハウスで大統領が殺害されるシーンは、ホントに迫力があり戦慄でした‼️キルスティン・ダンスト扮するリーを主人公に、報道仲間のジョエル、そしてケイリー・スピーニー扮するジェシーら4人のジャーナリストがワシントンDCを目指すロードムービーの形をとっているのですが、道中、兵隊二人に殺害されるそうになるシーンは強烈で、掘られた穴に多数のアメリカ人の死骸がトラックから無造作に捨てられ、ジェシーは恐ろしさに泣き震え、リーとジョエルが必死に助命を訴える中でのやりとり「同じアメリカ人だ」「どの種類のアメリカ人だ?」が印象的‼️そしてラスト、ホワイトハウスで夢中でシャッターを切るジェシーが撃たれそうになり、その身代わりにリーが撃たれる姿を、ジェシーのカメラ越しにモノクロに描いたショットは素晴らしかったし、倒れたリーをジョエルもジェシーも気にすることなく先に進む姿に、戦争の真の恐ろしさを見せられた気がしてゾッとしました‼️
ボーはおそれているで大赤字ぶっこいたA24が巨額の制作費をかけて制作した
映画冒頭から小一時間、ニューヨークからワシントンまで車で向かう従軍記者達。
何も起きない旅で、新人ジャーナリストの少女はデジカメが主流の今、あえてフィルムカメラにこだわり屋外で現像をしているが、これがEDロールの薄気味悪い映像の伏線だったとは予想外でした。
ずっと、地味なロードムービーが続くので、これのどこにお金がかかっているのか疑問だったが、最後の最後でワシントンをぉー、ぶっ壊す!ここで、制作費をぶっ込んだのかぁ。
本当に現地で撮影したわけないから、巨大セットだったのでしょうか。やっぱ、映画監督だったら大都市を破壊してみたいよね?
道中、おじいちゃんがずっと、
「 ここは、危険だ...」
と、呟いているがあんまり相手にされない。途中、謎の車が煽り運転をして逃げようとしたが、ジャーナリスト仲間が、おふざけで追いかけていた事が分かる。
旧知の仲間も増えて楽しいドライブになる。緊張感が和らぎ、このまま、平和にワシントンに到着すれば良かったのだけど、
途中、立ち寄った広大な広場に到着する。広場には大きな穴が掘られていて、その穴には大量の死体が山積みになっていた。
穴の側には、ライフルを構えたエルトン・ジョン似の赤いサングラスの男。男は一向にこう質問する。
「 お前は、どの種類のアメリカ人だ?」
何を答えれば正解なのか、分からないが何とか答える一向。
この後の展開は見てのお楽しみだが、少女は助かるが死体の山に転がり落ちてしまう。
初めて死体に触れてショックで車の中で吐いてしまう。この程度の事で吐いていたら、ジャーナリストやってけないじゃん?
だが、少女は最後の最後に起きた事件がきっかけになって、死体に慣れてしまう...。これが、切ないんだよなぁ。
さて、いつも通り話しは飛ぶけど、自分も葬儀屋に勤めていた時は、水死体とか、首吊り死体とか、腐乱死体を見た時はくるもんがありました。
ところが、昼勤務の正社員達は変死体に慣れてしまいすぎて、人としてありえない発言をします。
自分が葬儀屋の夜勤の宿直をしている時に限って遺体の搬送の電話がかかる事が続いた時期がありました。
いわゆる「 引きが強い」 というやつで、一晩に二回引いて、やっと帰れると思ったら早朝に県またぎの移送があったりして、葬式が出来る部屋が二つしか無いのに、ばんばん引きまくって、もう葬式をする部屋が無い状態になって、
いっぱい、いっぱいになってしまった、とある日、いつも通り、夜勤の出勤時間になり引き継ぎをして、
「 もし夜間に移送が入ったら、最短の葬式は何日ですか?」
と、聞いて何日かを確認した後に、引き継ぎだった支配人代理がこう言いました。
「 今晩、引いたら殺すよ?」
一瞬、何を言われたのか分からなかった。
「 次に引いたら殺すよ?」
は、支配人も言っていた言葉で、死体で飯食っているのに何を言っているのか理解不能で、こんな人非人な発言をする人達が恐ろしくて、恐ろしくて。
でも、こんな人格なのに遺族には評判が良かったんだよなぁ。遺族の皆さん、裏ではコイツらこんな事言ってたんだぜ?
さて、ワシントンに到着してご一行は戦火の中に飛び込む。ロケット弾飛び交う中、大統領が大統領専用特殊車両三台で脱走するも集中砲火にあい、特殊車両は大破して停止する。
大統領は無事なのか?
最初に少女のフィルムカメラの伏線があると書きましたが、デジカメ世代には分からない人もいるかもしれないけど、フィルムカメラは写真の絵が、じわじわ見えてくるのだけど、
EDロールで、何の写真か分からないピンぼけ( 何て言うんだっけ) の写真がフィルムカメラのフィルムが現像されるように、じわじわと見えてくるんだけど、その写真の後味の悪いことといったらないです。
後味悪い系の映画が好きな人にお勧めの映画です。
戦場カメラマン、ジャーナリストたちの物語
今もリアルに起こっている内紛。
大国アメリカが分断され、内乱は過激さを増し
政府軍の敗北が見えてくる。
勝手ながら、内紛が勃発した理由やら、
その経過から激しさを増す内乱を描いたものかと
思っていた。
ジャーナリズムと新旧戦場カメラマンの成長を
描くことに特化されていて
激しいドンパチは思っていたより少なく
内乱の裏側をスクリーンを通して体感している感じ。
リアリティはあって、現実に起きるかも?と
思わせるので恐怖心を煽られるが、
どうしてもここ日本では起きえない。と思ってしまい
どこか他人事、よその国のこととして見ちゃう。
その無関心?さが良くないのは百も承知🙏
戦場カメラマンの渡部さんを思い出し
彼が本作を観たらどんな感想を述べるかなぁ。と
思いながら劇場あとにしました。
期待度○鑑賞後の満足度○ ワシントンD.C.に侵攻してからホワイトハウスに突入するまでは正に戦場にいるような迫真さで魅せる。世界の各地ではこんな事がいま起こってるんだよ、どうよアメリカ?という映画。
①いま、リー・チャイルドの「ジャック・リーチャー」シリーズにハマっている。ジャック・リーチャーはアメリカ合衆国内を放浪していて各州で色んな事件に出くわす。で、いま色んな本を読んでアメリカ合衆国の各州についてお勉強しているところ。
アメリカ合衆国第2位の経済規模のカリフォルニア州と第3位のテキサス州が組めばそりゃ第1位がどんなに頑張っても勝負ついてます、という事ですわ。
でも、映画が始まったらもう内戦は始まっていたし、劇中でも何故こんなことになったのかは一切語られない。
自分には関係ないと思っている国民や、距離をおいていれば良いんだと思っている国民もいる。
その一方、敵が誰でもよくて自分達を殺そうとするからこっちも相手を殺すだけと言う国民もいれば、内戦のどさくさに紛れて大義もなく人を殺す国民もいる。
【shoot】="撃つ"と"撮る"は同じな写真とカメラの暴力性…これは現代の"地獄の黙示録"か!
フロンティアからフロントラインへと、西部劇ならぬ"東部劇"な手に汗握る社会派アクション・スリラー。緩急つけた緊張の展開が続く。興味をそそられる題材だけど、なぜそうなったのかは描かれない(ヒット次第で前日譚製作できそう?してほしくないけど)。キルスティン・ダンスト ✕ ケイリー・スピーニー = ベテランカメラマンのリーと新人カメラマンのジェシーの師弟関係的ロードムービーでもある。アメリカという開拓者精神溢れる起り・歴史とは逆に、西部から東部へ侵攻するWF。戦場カメラマンとして国内に戦争の暴力性・残酷さを伝えてきたつもりなのに、その無力さを露骨に感じては時に打ちひしがれるのか。人間の愚かさ故に様々なキッカケでその発露を求めるような、集団心理的凶暴性(ex.『パージ』)。無論、これが人間の本質だなんて思いたくないが。銃をカメラに持ち替えて、けど結局同じか。
恐怖のショータイム、死のゲームに興じるような赤サングラス姿ジェシー・プレモンスの登場尺に対する圧倒的存在感がショッキング!ヤバイ奴感エグい。キルスティン・ダンストとの夫婦共演と言っても、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』での関係性とは全然違う。恩師の死(※写真を消すの重要)から、カメラを相手に向けることの暴力性を痛感するように、終盤少し躊躇いながらも、報道の役割は時として歪んで伝わることも。逆に新人カメラマンのほうがグイグイと行く。そして、あの最後だから…。その瞬間、彼女は被写体に対する容赦の無さ・ショックな瞬間に対する貪欲さとか"一人前"になったのか、どうだろうか。ラストカットまで本当に引き込まれっぱなしだった。
冒頭A24ロゴから既に、音(楽)がすごい!意表と核心を同時に突くような、思いがけぬ選曲とそのタイミング含め秀逸。効果的な無音…からの心臓に悪い銃声!これはIMAXやDOLBYで見る価値アリ!! その個性的クセ強なフィルモグラフィーで一貫してヘンテコな作品を届けてきてくれたアレックス・ガーランドの新作は、演出意図の伝わってくるような引きのショットや演出が好み。今作でもしっかりとクセがあって、けどそれが超大作らしく幾分か取っつきやすい形になっている気もして、端的に監督前作『MEN』と比べるとより一層。また、力強い役者陣にそれらは支えられて、力強く考えさせられる。曖昧ながら警鐘を鳴らされているのは確かで、本作をどう受け取るかはあなた次第、見る者に委ねられている。ただ、敢えてこう締めくくりたい…"大いに楽しませてもらった"、と。
♪Dream Baby Dseam / Suicide
P.S. "A24最大ヒット"?"全米2週No.1"?…と鳴り物入りな情報など何処吹く風で、前からすごく楽しみにしていた作品の一本。日本では公開順が逆になったけど、『エイリアンロムルス』でも光っていたケイリー・スピーニー!あと、ちなみにニック・オファーマン大統領、眼鏡ソノヤ・ミズノ記者
戦争のリアルを巧妙なプロットで描く大傑作~
米国は世界各地に押しかけて戦争を直接・間接問わず仕掛け、世界の秩序を言い訳に豊富な資金を背景に捻じ伏せてきた。だから北米本土においての戦争は南北戦争にまで遡らなければなせない、すなわちそれ以降は国土が戦争によって汚された事はない。本作は「IF」の前提ではあるものの、近年の社会の分断を背景にあり得るIFを描いてみせた。だからラストシーンで米国大統領自身が「殺さないでくれ」の最後の一言もむなしく、あっけんからんと女性兵士によって銃殺される。そんな馬鹿な?って思うのは甘すぎます、さんざ他国でこれをやってきていたのですから米国は。おまけに死体を前に笑顔の記念撮影! これが戦争なのです。
ハリウッド映画でさんざ描いてきた第二次世界大戦でのヨーロッパ各地での戦争のリアル。のどかなフランスの田園地帯でナチスか否かで疑心暗鬼なシチュエーションで、突然の銃撃の雨と爆撃される家々。それをそっくりそのまま現代の米国の豊穣な農園で展開される恐ろしさ。モールは廃墟と化し遠雷のように戦火が飛び交う。ここはイラクか? ゲームスタジアムはさながら難民キャンプの様相で、遭遇した民兵のような輩に「WHAT KIND OF AMERICAN?」と聞かれる恐怖。同じアメリカ人なんて意識は、もはや通用しない。50年代?と思わせるローカルな商店街で聞かされたのが「関しないようにしている」と。無関心でいられる次元は遥かに超えてしまっていると言うのに。
しかし作者は実に巧妙で、民主党・共和党と2分する現実を取り込まず、カリフォルニア州とテキサス州の西部連合が立ち上がる設定を編み出す。そんな組み合わせあり得ないのが現実だからこそ、架空として観客は受け入れられ、しかも諸々の経緯も一切省略で兵器に訴える結論で本作は始まる。前提条件を描いていたら総ツッコミ必定ですから。描きたいのは本土での戦争そのもの。で、何が起こるか? 極限状態での人間の変わりようなのです。もっとも象徴的なのが赤いサングラスの野郎なのです。アウシュビッツ強制収容所さながらの累々たる死体を前にした狂気の様相なのです。
しかも、ニューヨークがスタート地点で、目的地がワシントンDC、ふたつの市街戦に挟まれるロード・ムービー仕立てってのが冴えてます。狂言回しに戦場カメラマンを据えて、その功罪をも内包し、さらに縦軸にカメラマンの先輩と後輩を配し、軟弱カメラマンを一丁前の報道カメラマンへの成長談として描く巧妙さ。さらにですよ、ピュリッツァー賞のような全世界へ発信する写真の筈が、妙に「その瞬間」のようなタブロイド調に陥ってしまったような描写が一筋縄でゆかない困難さをも描く。
IМAXでの鑑賞ですが、見事に縦も天地までのラージフォーマットで、耳をつんざく銃声の激しさには身が震える程。その銃声飛び交う音響はやはりIМAXならではのド迫力。静逸な田園風景の直後の銃撃音の鋭い事。監督・脚本のアレックス・ガーランドってこんなに巧かった? ドレスを試着する辺りの鏡を多用した撮影は、小娘にほだされる照れまで巧く伝わりました。ラスト近くでは広大な緑地の軍事キャンプでの夥しいヘリコプターや戦車など、相当に大掛かりなロケーションの大作感に酔いしれますが。これで製作費5,000万ドルとは「デューン 砂の惑星PART2」の4分の1とは驚き。
スパイダーマンに逆さキスをされてたキルステン・ダンストがすっかり貫禄増して驚きました。小娘に対する苛立ちを上手く表現して、演技も相当に成長です。その五月蠅い程にハラハラさせ、あまつさえ師匠筋にあたる先輩の死が自らに負うているにも関わらず、その瞬間を撮って悦に入る小娘がケイリー・スピーニーなんですね。「プリシラ」での美少女が、色気もない「エイリアン ロムルス」の少女と同じとは思いもよらず、本作観てやっと繋がった。あちこちで拝見する名優スティーブン・マッキンリー・ヘンダーソンが単なる抑えの役割に留まらない工夫もいい。
そしてなんといっても前述の赤サングラスの男に扮したジェシー・プレモンス(クレジットに記載なし)が圧巻です。近頃いい役で出まくりで「憐れみの3章」でも大活躍。より白っぽい白人でブロンドとくると、往々にして理性を逸脱した〇〇主義者みたいな役が多く。亡くなったフィリップ・シーモア・ホフマンのポジションに収まったかのよう。イケメンとは程遠くアメリカのど真ん中あたりに生息していそうな迷惑男にピタリ。そして彼が実生活では主演のキルステンの夫ってのが凄いよね(結局夫婦愛出演)。
米国本国でも無論ヒットしてますが、今一つ評価が上がらないのは、それはもう我が身を突っつかれている訳で、大統領(3期目とセリフにあるってことは独裁に入ったのでしょう)が情け容赦なく殺されるのもひっかかるのでしょうか。ラストのホワイトハウス攻防は当然に生々しい共和党による襲撃を連想しますが、桁違いの重火器による激しい戦いです。どんな大義も完全無意味、人々は虫けら同然に殺されるのが戦争なんです。
何故内戦を描いたのか?
この作品を見て若いカメラマンが憧れのカメラマンの取材に同行しカメラマンとして成長していくストーリーだと浅はか丸出し感想を書いてしまうとは?何故内戦を描いたかと?対立軸をあえて明らかにしないイデオロギーでの東と西の分断の不明瞭差が言いたいところ。互いにどうでもいいところ共産主義とか極右とか罵りあってるとこんなこと事のななるかもよ?って。
赤いサングラスの男のシーン怖すぎる😱
今回はIMAXで鑑賞。
序盤から丁寧にドラマを描いていて、そのあとアメリカの様子や主人公たちがD.C.を目指す様子が描かれます。
欲を言えばどういう経緯で内戦が勃発したのかも描いて欲しかった。
主人公たちの成長なども丁寧に描かれていてとてもいいと思った。
あと、銃声がリアルすぎていきなり発砲するとき、いちいちびっくりした(笑)
ラストD.C.に着いた時の戦いのシーンは、迫力満点で大満足。
この映画は結構考察しがいもあると思うので、後日よく考えて、自分なりの考察をここに追記したいと思います。
命乞い
世界中に派兵している合衆国が、テロではなく内戦が勃発することを仮想したことを映画化出来ることが驚きであり称賛できる。
でも、
記者ジョエルは内乱後の大統領への最初のインタビューを何にするかと悩んでいて、それが現に現実に実現すると、
ジョエル「大統領、何か一言?」
大統領「殺さないでくれ」
なんと、馬鹿馬鹿しいほど普通の質問に、応答はさらに普通で笑えた。
感情に流されず報道写真家は記録を残すことと言いながら、
新米報道写真家の盾となり命を守ってあげて散っていったベテラン報道写真家リー、
そのリーを亡くし命を守られたジェシーは、覚醒したように脇目も振らず大統領射殺現場に突入し記録写真を撮り収める。
民間ミニタリーマンが、捕獲した記者にアメリカ人とは、どの種類のアメリカ人と詰問する。
さらに南米、中米、何処から来たアメリカ人か?
南北アメリカ大陸、合衆国の成り立ちを想像すると侵略と奴隷のアメリカ大陸が見えて来て笑えてくる。
他にもこの映画は、アメリカ人がアメリカを客観的に俯瞰した謙虚な姿勢で警告を発していることを感じる。
そう、カメラマンもソルジャーのように第一線で任務だけを果たして行くだけでいいのか?
そんな自問に足がすくみだしたリーが取った行動が救いだと感じたが…
大統領の辞世が命乞いだったことも素敵だった。
(・∀・)
シビル・ウォー アメリカ最後の日
劇場公開日:2024年10月4日 109分
「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランドが監督・脚本を手がけ、
内戦の勃発により戦場と化した近未来のアメリカを舞台に、最前線を取材するジャーナリストたちを主人公に圧倒的没入感で描いたアクションスリラー。
連邦政府から19の州が離脱したアメリカでは、
テキサス州とカリフォルニア州の同盟からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。
就任3期目に突入した権威主義的な大統領は勝利が近いことをテレビ演説で力強く訴えるが、
ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。
戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリストは、
14カ月にわたって一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うべく、ニューヨークからホワイトハウスを目指して旅に出る。
彼らは戦場と化した道を進むなかで、内戦の恐怖と狂気を目の当たりにしていく。
出演は「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のキルステン・ダンスト、
テレビドラマ「ナルコス」のワグネル・モウラ、
「DUNE デューン 砂の惑星」のスティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン、
「プリシラ」のケイリー・スピーニー。
シビル・ウォー アメリカ最後の日
劇場公開日:2024年10月4日 109分
娯楽アクション作品ではない。冷たい報道物
109分
おまえはどのアメリカ人
音響がすごい
ですね〜
初っ端から引き込まれました
IMAXかせめてしっかり音に気をつかってる映画館でぜひご覧になって
キルスティンはスパイダーマンのころから好きです。
ラストでびびってた、と思ったら、だてに歴戦カメラマンやってませんね〜
本能的なのは師匠のサミー譲りなんでしょうか。
せっかく大統領にたどり着いたところで新旧交代で、、、
しんみりしちゃいましたが、
若き気鋭の後輩が記念撮影です。
プリシラの彼女だとはわかりませんでした。
彼女の最高のショットはエンドタイトル、スクリーン上で現像、拡大、焼き付けられます。
サミーが語ってた過去の独裁者の現実が想起されました。
一番好きなシーン
山火事?燃える森をプレスカーで突っ切るところ。瀕死のサミーの手が火の粉を追います。
あと、WFと合流してサミーを悼む写真家二人、バックの川面のキラキラ。
音響だけでないですね、撮影も、です。
ライバル的なプレスクルーのビデオマンは
ケビンコスナーの現代西部劇ドラマやシカゴPDに出演してましたねー
映画館でどんどん観たい役者さんです!
今年のベストワンです♪
ソウルの春
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