「ぶっちゃけインテリぶってるだけの凡作」シビル・ウォー アメリカ最後の日 Ko Fuさんの映画レビュー(感想・評価)
ぶっちゃけインテリぶってるだけの凡作
触れ込みや内容は面白いのだが、ところどころで監督か脚本のインテリぶろうとして大きく躓いている部分が目立つ。
報道を主体にして報道マンのあるべき姿!みたいなのを描こうとしているが、報道ドキュメンタリの映画など腐るほどあり、そのどれにも追いつけていない中途半端さ。戦争映画としても半端で、迫力もそこまでではない。
そもそもアメリカで内戦が起きたら?という触れ込みなのにその内戦事情がほとんど語られておらず、その内戦により世界や国民にどういった影響があったのかも出てこないのでパッとしない。設定が宙に浮いてるのだ。単に撮影場所がアメリカなだけの中途半端なクオリティのドンパチが続くだけで伝わってくるものがない。
差別による殺傷非殺傷も描き方が雑で、真摯さがなく、これもまた何も感じさせない。空虚なのだ。シーン一つ一つに制作陣のカッコつけたい感がにじみ出ており鼻につく。
ボロカスに書いたのだが、触れ込みやタイトルで失敗しているパターンと取れなくもない。普通によくあるA級手前の予算で作ったドンパチ映画として構えずに観れば、決して駄作ではないだろう。しかし凡作以上になることはまずない。
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