劇場公開日 2024年10月4日

「いろいろホラーすぎて好き。」シビル・ウォー アメリカ最後の日 ゆたかちひろさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0いろいろホラーすぎて好き。

2024年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

戦争映画のはずなのに、音ですごーく嫌な気持ちにさせてくる映画。音だけだったらこれホラー映画やん。ビックリするような大きな音とかそういうのじゃなく、不安感とか不快感を煽り続ける音響の使い方で、そこはかとなく意地悪。
是非音が良い映画館で見てほしい。ドルビーアトモスが良いんだろうな、IMAXの音響だとパッキリしすぎる気もする。
お話は戦場カメラマンの成長やその対比をしっかりやってるロードムービーで、アメリカ内戦は⋯アメリカ人なら色々脳内補完して楽しめそうだけど、日本人視点で見ちゃうとカメラマンの物語のオマケでした。
グロ苦手な人はキツイかもって描写が結構多い。タイヤネックレスがネックレスじゃなくてスポッとハマってるのタイヤ小さすぎてちょっと面白かった。
キャストはほんとにそこに居そうな人達って感じで良かった。サミー特に好き。山火事のシーンでのサミーが特に良かった。

アレックス・ガーランドは人を不安な気持ちや嫌な気持ちにさせるために映画撮ってるのでは無いかw
あの人の最後の会話は誰と何を話してたっけ。てなる感じとか、こう、人の心無いんかて言いたくなるけど、でもそこが良かったので困る。
過去作も割と嫌な気持ちにさせるの上手いなって思ったし。

戦争映画としても、気合い入ってて面白いんだけど、ほんと、特に音でいやな気持ちにさせられるの、なんなのこれwオモロいw

大統領選挙が近いこの時期に、アメリカの分断の先を語るって設定もなかなかにホラーみが強い。西武勢力が、民主党や共和党支持者が偏って多い州が手を組んでるとかも、その後への不安を残してみたり。うん、全体的にやたらに不安を煽るストーリーだな。ジャンル、ホラーでは?

【パンフレット 税込1000円 本文36ページ A4変形かな?】
写真、あらすじ、キャストスタッフ紹介、プロダクションノート、監督インタビュー、勢力地図、解説や批評6ページは多い気がする⋯。
ジェシーの撮った写真が載ってるの良かった。

ゆたかちひろ