「絶望の庇護」シビル・ウォー アメリカ最後の日 berkeleyさんの映画レビュー(感想・評価)
絶望の庇護
Civil War
戦闘の最中に、大義を語る時間はない、内戦なんてそんなものだ。差別意識はあるかもしれない。
報道の価値を見失っている。
人が死ぬ瞬間ばかりを映し、もう誰も草花の可憐さには目を向けなくなっているからだ。
PRESS(報道機関)の文字、それが含まれた写真は不出来だ、だが最後はそれのみが写った写真が混ざる。その後奥地へと向かう。
百戦錬磨のリーが怯えていたところから、吹っ切れたように動き出し、そして最後は経験から後輩を守る。何かを託しているのだろう、でもそれは誰かが、確かに受け取るものだろうか。
berkeleyさん、コメントありがとうございます。新人カメラマンがだんだんと強くなる姿が強烈だったせいか、ジャーナリズム(ジャーナリスト)を否定的に捉えるレビューが多い印象を受けたので書いたレビューです。日本だと戦場に向かうジャーナリストを「自己責任」で行った、と叩く時がありました。それをすごく思い出しました。私はジャーナリストは考え行動し仲間を見つけ勘を身につけるといった色んな段階を経て育って行く人が多いと信じたい。リーのようなジャーナリスト、カメラマンの役割と使命はとても大きいと思っています。
共感ありがとうございます。
ソレ確かにいただきました! と言えない気分になりますね。全然的外れかもしれませんが、PRESSたちも“消耗品”なのかな? とちょっと思いました。
リーが戦場のカメラマンとして人類に伝えたいこと、それが後輩に正しく伝わっていると私は信じたいと思いました。まずは自分を守る、恐怖に打ち勝つ、射撃のように撮影しても使える写真はごくわずか。ジャーナリズムの力はまだ生きていることを示す映画だと思いました。憲法改正して何期も大統領を続けるホワイトハウスがそもそもの問題、そして国民の中の鬱屈と反発と分断に乗じた訳のわからない殺人者達。心を掴まれた映画でした