劇場公開日 2024年10月4日

「人間性のリアルな現実」シビル・ウォー アメリカ最後の日 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人間性のリアルな現実

2024年10月4日
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鑑賞方法:映画館

この監督、かなりのリアリストですね。
人間は自分の情動をどれほどコントロールしようと思ってても脳の生化学的な反応には抗えない、ということをよほど経験的に知ってるのだと思います。

だから戦争なんて、所詮はただの殺し合い。

戦場に出れば、崇高な理念も大義もなく、恐怖のタガが外れた者からどんどん残虐になるし、恐怖に負けた者も自分を失い、どんどん残虐になる。

つまり、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなどの脳内伝達物質は一定の状況になれば、程度の差はあるのだとしても、自分の意思とは関わりなく、働いてしまうということ。

たとえ、砲弾飛び交う現場からは遠くても、ドローン兵器を操るだけの者でも、気が付けば人命への呵責などより命中させることへの快感に溺れてしまう(ことだってある)。

戦争は始まってからコントロールすることはできない。そんな当たり前のことが恐ろしいまでにリアルに突きつけられる。

グレシャムの法則
seiyoさんのコメント
2024年10月6日

こんにちは~。共感コメントありがとうございます

朝早いと眠いですよね

たぶん私はこれから寝落ちの予感です

seiyo
talismanさんのコメント
2024年10月5日

コメントありがとうございます。ジェシーがもうかなり最初の段階で「怖くなかったけど、生の高揚感を覚えた」というようなことを言ってたと思います。一方でリーは終盤、仕事としての理性は保ちながらも強烈な恐怖感で動けなくなってました。この二人のそれぞれを思うたび、戦場カメラマンという仕事がなくなることはないんだろうか、戦争そのものがなくなることはないんだろうか、とかなり絶望的になりました

talisman
トミーさんのコメント
2024年10月5日

コメントありがとうございます。
そうですねぇ違う! とは言い切れない。プライベートライアンの終盤が嘘っぽく感じられて、男同士の絆にも疑義が生まれてしまいますね。

トミー
トミーさんのコメント
2024年10月5日

共感ありがとうございます。
遠くでパンパン鳴ってる銃声、こんなのに慣れたくないなぁと強く思いました。

トミー
トミーさんのコメント
2024年10月4日

主人公たちが兵士ではない所がまた、彼等の変化が感じられて良かったです。

トミー
talismanさんのコメント
2024年10月4日

リアル。こんな状況は望まない。でも映画としてフィクションとして震えました

talisman