「映画としての力がとても強かった」シビル・ウォー アメリカ最後の日 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
映画としての力がとても強かった
前線の恐ろしさと爆音と死が支配する空間を無音も含めた物凄い音響効果で本当に体験したような気持ちになった。上から下から意外な地点からとさまざまなアングルの映像もシャッター音の後の写真画像も、目を背けたくなる、逃げたくなる、悲しくなるだけでなく、ずっと眺めていたくなるものもあって目が離せなかった。台詞は少ないのに粒だっていた。
音楽もよかったし、笑える場面、楽しい場面もあったのに映画を見終り映画館を出てからも体の震えがしばらく止まらなかった。
キルステン・ダンスト、素晴らしかった。キルステンの夫のジェシー・プレモンス(赤サングラス)、こういう役を演じるタイプではないのに心底怖く見事だった。カメラマンの卵のジェシー、最初は右靴の靴ひもがほどけていてそんなんで大丈夫か!と思ったが、それを超えた後は靴ひもがちゃんと結ばれていた。
その夫婦の出演で鑑賞を決めるって超絶マニアック過ぎます(笑)
ちなみに「カラオケ行こ!」は非常に評判が良いと最近知り、近日中に鑑賞予定です。でもこのタイトルで劇場へ観に行こう!とはさすがに思えない(笑)
共感とコメントありがとうございました。
実は僕も戦争ものはあまり得意ではないんです。ただこの映画は色んな側面が織り込まれているため非常に手応えのある作品になったように感じました。
そういう意味では他にもおっしゃってる方が居ますが、予告編は本当にあれで良かったのか?と思わずにはいられません。予告編ではジャーナリスト目線である事やロードムービーであるという事も一切伏せられており、あれじゃ単なる戦争ものだとしか思わないからそれを期待した人はガッカリするだろうし、そもそもこの作品の特徴や良さを全くアピール出来ていないと思うんですよね。だから「思ったのと違った」と感じた人は多かったのではないかと想像しました。
talismanさん、共感&コメントありがとうございます。いやー、怒ってますねー。最後の大統領のセリフ、『俺を殺すなと言え』、もう最低の男でした。なんか、今の共和党候補をちょっと若くしたような役者さんなのがリアルでした。
共感、コメントありがとうございます。
リーは苦悩の果てに映画の始まりの状態に辿り着いていたと思うので、ジェシーにもその道筋を歩む宿命があるのかもしれません。確かに、合間を縫った現像などのシーンは希望を示唆していますよね。
3期目を続ける大統領と混沌とした殺人者の比較、確かに真実を描けるのはジャーナリストだけだと思います。
モザイクの代わりにキラキラが入ります。それまではそこに至るまでも含めて全部カットされていたのが、キラキラで隠すことによって大変だったロケもカットされずに使ってもらえるようになったって、宮川大輔だったか出川哲郎だったが語ってました。画期的なことだったみたいです。
この監督って前作のMENとかも風景とか綺麗に撮るのを意識してる部分がある人だし静と動の配分が絶妙に上手いと思います!
あと予告ってかなり重要で実際はめちゃくちゃ面白いのに予告だと見る気に一切ならないのもあるし逆に予告以上の事は全く起きないから予告だけ見れば本編の必要無いし笑
ってパターンもありますからね🤓
赤いサングラスの男。
自分だけの支配区域を作って恐怖で統制する。恐怖=権力に置き換えれば、そんな大国や独裁国家があっちこっちにある。
地球が一つの国家なら、もうほとんど〝シビル・ウォー〟の状態ですね。