劇場公開日 2025年5月16日

「ひたすら息苦しくなる映画」ガール・ウィズ・ニードル アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ひたすら息苦しくなる映画

2025年7月7日
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鑑賞方法:映画館

アカデミー国際長編映画賞候補作で第一時世界大戦の頃のデンマークが舞台のモノクロ映画。暗そうな話は覚悟してたが、ひたすら息苦しい映画だった。救いはラストシーンだけかも、。
「正しいことをしたのよ」と、もぐりの養子縁組仲介(嘘だが)を営むダウマはそう言って泣く泣く自分の産んだ赤ちゃんを手放す母親を慰めるが、自らの犯罪を正当化する為に自分に言い聞かせていたに過ぎない。どんなに国が衰退してても庶民の生活が苦しかろうが、望まない子を宿し産んだ人々を手助けしたと主張しても、彼女の行為は全て許されない鬼畜の所業である。
カロリーネも同情するところはあるが基本的に身勝手であり、彼女の気持ちには寄り添えない。実話であり、表沙汰になった事件なのだが、世界には暗い闇の現実が今でも沢山ある。100年位前のこのような悲劇だけでも激減していることを祈るのみである、。

アベちゃん