「社会に追い詰められる女性たちの叫び」ガール・ウィズ・ニードル コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
社会に追い詰められる女性たちの叫び
サスペンス・ミステリーというよりは、連続殺人事件に至る思考と背景を明らかにしていく内容で、ほぼホラー。
陰鬱で重く、こわい。
映画の舞台となった1918~24年くらいのデンマークでは、女性の人権概念もなく、女性への抑圧が当たり前であり、男無しでは女は困窮する時代だった。
そんな国で戦争がもたらす悲劇。
女性たちが人として何の権利も補償もない社会に追い詰められていく、悲痛な叫びを描いた作品でした。
観ながら、現在の日本って、法的にはともかく、社会的な同調圧力の存在や、セクハラパワハラおじさんが跋扈していて、この第1次世界大戦後のデンマークに似てない?とか思っちゃいました。
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