「デミ・ムーアの体当たりというか、それ以上の演技が凄かった」サブスタンス あんきもさんの映画レビュー(感想・評価)
デミ・ムーアの体当たりというか、それ以上の演技が凄かった
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予告編が面白そうだったので軽い気持ちで行ってみました。
若さや美への妄執に捉われて比喩ではなく自分を喪っていく女性をデミ・ムーアがもう怪演ってレベルで演じてくれました。
デミ・ムーア演じる主人公は若さを求めて怪しい薬で分身を作り、二つの体を行き来する生活を始めるのですが、若く美しい分身(マーガレット・クアリー)としての生活に依存して、リアルの自分を拒絶するようになっていき…。
これでもかという位に若さへのコンプレックスを露わにし、若い自分でいる時間を伸ばす為に薬の用法を守らず、副作用で本当の自分は実年齢以上に老いてゆき、終いにはもう人と呼べない存在になってしまう。女優さんがこういう役をやる事自体が凄いなと思わされましたが、どんどん老いていく姿と狂気を特殊メイクで演じるデミ・ムーアの迫力がもう。
悲劇的な結末に向かうサスペンス的な映画として楽しんでいましたが、終盤はこれでもかという位に暴力的であったりグロテスクであったりのホラー的要素が強くなります。個人的には胸焼けするぐらいのやり過ぎ感がありましたが、今年観た中では”アノーラ”と並んで面白かったです。
私だったらマイキー・マディソンよりデミ・ムーアにアカデミー賞あげたいですね。
あとマーガレット・クアリーが本当に可愛くて魅力的でした。
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