「経験したことのない強烈な映像」サブスタンス ボブさんの映画レビュー(感想・評価)
経験したことのない強烈な映像
とんでもなく強烈な映画だった。まるで高級クラブでビンタを食らい続けているような感覚だ。ファルジャ監督の執念は凄まじい。前作「リベンジ」同様の執拗なまでの描写に恐れいる!今回はそれが数段パワーアップして冒頭から気を抜くことを許してくれない。人物のアップやスロー映像。効果音とサウンドトラックの衝撃。またはセットのど派手さ。突拍子もないストーリー展開。すべてにショックを受ける。もはやトラウマ級の作品でR15じゃ甘いんじゃないか。また女性から見える男のアホさがおもしろい。「女性ってこういう風に男を見てるんだなぁ」と勉強にもなる笑。またその男どももろくでもない奴らでね。ハラスメント当たり前の悪夢のようなキャラクター。TVプロデューサーがレストランでエビをむさぼり食うシーンのどぎつさ。一瞬でどういう人間なのかを見せる。上手い。考えてみたらここまで振りきった映画はなかったかもしれない。Netflixの「ブラック・ミラー」にビタミン剤を大量注入したような作風だ。それにいろんな映画のパロディも楽しめた。個人的には終盤に流れるヒッチコック「めまい」のサントラ(Bハーマン)のアレンジ、からのRシュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」の冒頭部分。この辺りの展開にはムリがあるけど、もうずっと笑っていた。
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