「ヘラヘラ見てるこちらも加害者になっている」サブスタンス 〓〓〓さんの映画レビュー(感想・評価)
ヘラヘラ見てるこちらも加害者になっている
若さ! 美しさ! ...に執着する愚かな女! の映画、と見せかけて、
「何が女を抑圧しているのか」を要所要所でめっちゃ刷り込んでくる。審査員の目線、プロデューサーの目線、オヤジたちの目線、自分たちは老け散らかしてるくせに若い女若い女...
あのモンスターになった後にオシャレをしようとするところが本当にグッときてしまう。自分の顔を必死で肯定しようとしている人たちを無碍にしない場面だ。モンスターになっちゃいました、おしまい、だとB級映画だ。この映画はここからが大事なのだ。
化け物だなんだといって彼女を袋叩きにする客席の連中へ、血飛沫を撒き散らす! カタルシスがすごい。散々女体を性的客体化し値踏みしてきたオヤジ社会への全女性の叫びに見える。報復! 叛逆! もっとやれ!
その時に気づいたんだけど、そういえばこれを見てる映画館も「客席」だよなと。前半やたらとヒップや若い女体を画面いっぱいに映してしつこいくらいプルンップルンにやってたけど、ああなるほど、そういうことか。
「エロッw」って声を漏らしてた隣のおじさん、俺たちにも血飛沫かかってますよ
これさ、よく考えたら異形化していく主人公よりも遥かに不愉快なのがエビにむしゃぶりつくプロデューサー。「有害な男らしさ」には肯定する余地がないよね。
オマージュがどうとか熱演がどうとか偉そうに評論しているここのおっさんレビューたちも全部滑稽に見えてきますな。あなたたち今エビにむしゃぶりついてるのと同じなのでは?? ハッハッハ
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