ANORA アノーラのレビュー・感想・評価
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最後が何かに響いたので
独特な映画ですが、引き込まれました
シリアスな映画かと思ったらそうでもなく、コメディかと思ったら最後はなんともしみったれたクソデカ感情を残していく。すごい映画。途中までの爆走するエネルギーが半端じゃない。普通なら喋らせないモブキャラまで自己主張させてセリフが聞き取れないくらい、盛大なカオスを繰り広げる。
一生懸命頑張ったよ!が伝わってよかったです。
きっとアニーはいつか幸せになれるし、イヴァンだっていつかは自立できると信じてる。今はその時じゃなかった、ってだけ。
映画によくある、こいつマジで根っからのクズだろ、とは思いませんでした。
イヴァンにはイヴァンの主張があり、アニーにも主張があり、イゴールにもあり、トロスにも、弁護士にも、イヴァンのそれぞれの親にも、ダイアモンドにすら、それぞれの思い、信条と主張があると思います。
それがわかっちゃうからこそ切ない映画でした。
でありながら、それぞれの想いが空回りする度に、「わかるけど笑ってしまう」のでありました。
切ないコメディ映画という感じです。
それと同時に、誰が正しいかなんて誰もわからないという、メッセージがあるなと思います。
想像通り
二人が破局するのは想像通り。
あの、親の脛齧りボンボンがアノーラの手を取って真っ向から親に立ち向かう姿なんて想像出来ない。
遊び相手としては良いだろうけど、良き夫で良き父になれるかな?
一応はアノーラを連れて逃げようとはしていたけど、結局彼女を一人残して自分だけ逃げたしなぁ。
自分だったら置いていかれた時点でブチギレてるな。
慰謝料はたんまり貰って、ついでに顔面殴りつけてサヨナラしたい。
始まりこそあんな感じだったけどアノーラがボンボンを想う気持ちはホンモノだったのかな。
彼女には幸せになってもらいたい。
クソエロガキの巻き起こした大騒動
うるさい
勢いのある新感覚なビターなコメディ
美男美女のラブコメでもなく宣伝文句にあるようなシンデレラストーリーでもなく
だからこそ意外性があってラストの展開まで目が離せないジェットコースタームービーのようだった
決して誰かに共感しやすい内容ではないが、最後にイゴール目線で見てしまった人ならこの作品見てよかった思えるのでは?
でも、アノーラ役の女優さん体張っていたな、久しぶりに本物の女優を見た気がします
照明でキレイに見えることばかり考えたり、いい人を演じることが女優よって思ってる人たちとは全然違う、ブレイク前だからこその覚悟と輝き
それを大きなスクリーンで見れただけでも作品の価値がありましたね
ぜひ賞レースも頑張ってほしいなと マイキー・マディソンのファンになりました
*スクリームでも見てたはずなんだけどこんないい作品に出れたなんて
今後のキャリアにも期待です
いい映画だなと思ってしまう個人的ポイントはその作品の世界観をずっと見ていたいと思わせてくれること
おとぎ話のシンデレラ同様あの二人のその後のストーリーを見てみたい
続編を作れなんて野暮なことは思ってません、ただあの後の二人がどうなるのか非常に興味深かった 素敵な余韻を残したまま映画館をあとしました
脇の登場人物もみんなキャラ立ちしてました、富豪の息子なんて本当にそうしか見えない・・用心棒二人も牧師さんもスクリーン越しに息吹を感じるほどのはまり役
役者さんも監督もはじめての人が多かったので過去の作品やこれからの作品を見るのが楽しみになりました
蛇足ですが、ヘッドクォーター実在するなら行ってみたい・・・
シンデレラ症候群?
昔、そんな表現があったが、現実の、現代のシンデレラ症候群にはキツイしっぺ返しが…
アノーラ(アニー)はニューヨークで逞しく生きるストリップダンサー。娼婦とは違う。ロシア富豪の放蕩息子イヴァンに好かれて、あくまでビジネスと割り切っていた気持ちが揺らぎ出し、つい甘い夢に溺れてしまう。
放蕩息子の衝動的な結婚を知ったロシア人の両親とアルメニア人の監視役(神父)、用心棒たちとのドタバタ劇の中、アニーは本来の逞しさと矜持を取り戻し、毅然とした姿をみせる。
一縷の希望を捨てきれずにいながらも、アニーは一度もイヴァンを愛していなかったのでは?母子への最後の捨て台詞が痛快!
無口で間抜けに思えた用心棒イゴールの存在が途中からずっと気になっていたのですが、最後は一番まともに見えた。ラストシーンは、それまで気丈に振る舞っていた彼女の心の決壊だったのか…色んな意味でやるせなかった。
アニーを演じたマイキー・マディソン嬢に拍手👏
ちなみに、品に多少の違いあれど、アメリカのストリップバー(Gentlemen’s Club)は、ストリップ嬢とセックスできる場ではありません。なので、アニーは娼婦(prostitute, hooker, whoreなど)呼ばわりされる事を許さなかったのは当然です!
[追伸、追加]
現地3/2@LAで授賞式があったアカデミー賞にて、作品賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞と主要部門のオスカーを独占!おめでとうございます㊗️👏🏻👏🏻👏🏻
朝でも夜でも真昼でも恋は
予告トレーラーにて、大人の女性の気持ちいいリベンジ劇かと思いきや、雪だるま式のドタバタコメディにエンタメ意識した、ちょっとロードムービーだった。
ストリップダンサーって職業に身を置くアーニャは、シンデレラストーリーの人生一発逆転に淡い思いを乗せ生きてたんだろうな。
彼女がドタバタに巻き込まれる姿は、彼女が生きて来た人生そのものを形容してたんだろうな
別に俺もセックスワーカーが汚れた者とは思って無いさ、必要悪でも無いし、そもそも悪でも汚れた存在でも無い。
ても本作見る限りヒロインのアーニャもそこまで美しいシンデレラじゃ無かったんだろな、彼女含め登場キャラ全員が自分の都合しか主張していないw全員わがまま迷惑w
もうね最初の設定説明終わったら、ラストカットまで見やす楽し笑えるドタバタ新喜劇です。
てもね、ラスト20分から人の心、アーニャの孤独、悲しみを流し出す。
差し出されたロックグラスに注がれるウォッカの透き通る美しさよ。
50度は有るだろう強い酒に向こうも見える程の透明感。
分け合う紙巻きタバコに灯る、3分で消えてしまう運命の小さな火。
やっと気づいた近くに居た理解者。
名前の意味には拘らないと言ったアノーラの切ない人生を全て絵にしたカットのラストシーンよ。
声も出せずただすがり泣きたかった彼女の弱さと本心。
エンドロールにサントラBGMも無く、無音に淡々と白文字のスタッフロールは心に余韻を刻み込む、彼女はバカで愚かだったけど、美しく本心を捨てないステキな女性だったな。
エンドロールで泣く
ほんと、馬鹿息子だよな
ニューヨークでストリップダンサーをやってるアニーことアノーラはロシア系アメリカ人。客としてやってきたロシア人の金持ちの息子イヴァンからの高額報酬の契約で彼女になる。仕事かなって思ってたら、結婚することに。えっ?2人とも、惚れた理由は何だったの?中盤までずっと楽しい2人の関係。そもそも映画館でこんなにセック○シーンを観たの、初めてだったかな。何人ものオッパイに驚いた。ちらっと見えたチ○コにもビックリ。あまりに楽しくてオチが全く想像できなかった。なんて思ってたら、結婚して2週間後にイヴァンの父親の手下がやって来て、2人を別れさせようとする。あぁ〜、この戦いがラブコメの締めくくりになるんだろうなって想像。あれ?イヴァンが居なくなったぞ?探し回るアニー達。モヤッ!次の日にはロシアからイヴァンの両親がやってきた。そりゃ息子がアメリカの娼婦と結婚するなんて嫌だよな。そして予想外のラストへ。えっ!ハッピーエンドじゃなかったのね、残念。ラストは納得出なかったが、ずっと楽しかったです。
全てはオ・カ・ネ!!?
親の金、資産を利用し飲み遊ぶクズ御曹司イヴァンとニューヨークのクラブで働くストリッパー源氏名アニーことアノーラの話。
アニーの働くクラブ、ロシア語絡みで出会い出張を頼まれイヴァン宅まで、あまりの豪邸にお金の匂いを察し徐々にイヴァンへ詰めるアニー、1週間1万5千ドルで契約彼女となり後に結婚となるが…。
毎日飲んだくれてセックスして仲間達と毎晩のようにパーティー、親の力で顔が利くラスベガスのホテルと…、いい男を捕まえ、申し分のない生活を手に入れたと思ってるアニーの心情の序盤。
ストーリーは進み一枚の写真が出回り一緒にいるのは娼婦と噂?…からのイヴァンの両親に支える手下が現れ序盤の雰囲気から一変、一族というかヤバイ組織?とずっと匂わせ、アニーとイヴァンの結婚は不釣合と手下のイゴール、ガルニクとのバトルになるけど暴れる彼女に爆笑。
生活を守りたいで戦ってたアニーも母とのバトル、親の前では何も言えないイヴァンに呆れ疲れ…、情?!違った感情で少し遠目から見てアニーの気持ちを察したイゴール、彼がアニーへ渡す機内での一杯には涙。
全て解決し4カラットの指輪、“おばあちゃんの車”と話す車内、何か心が揺れ動きの行為展開には仕事が染み付いてるのね!と、一瞬ガッカリしたもののイゴールの真剣な眼差し、ハグでアノーラの心が金ではなく、心で動き素になり泣き悔しがる彼女の姿に涙。
どんな職業でも働く人、利用する人と成立してる訳だから、イヴァン両親の様な見方には違和感とあまり好きではない。個人的には合間合間に入るアニーの素の表情、金の為にオマエといるんだよ!という表情、一瞬出る冷めた目、野心の心情部分が面白かった。
わがままを通せるほど強くない
エロの欲望を突いてからの珍道中
中々面白い。
前半はエロエロイケイケで華々しく突っ走る。
豪華なアメリカが満載。アメリカはこんなんでいいのかと思えるほどのどんちゃん騒ぎ。
しかし、ロシアのボンボンは金の力で男の欲望を全て満たして、うらやましいと思った。
中盤はボンボン探しの珍道中。
この道中が中々面白い。
そして最後は現実に戻る。
この監督は社会の下層の人々を優しく描いてくれる。
レッドロケットもフロリダプロジェクトもそうだった。
今回のラストは前二作より余韻が残るラスト、ワイパーの音の余韻が心に染みる。
イゴーリが寡黙でまともな人で、全般的に馬鹿騒ぎ感の中のおもりとなっている。味がある役者だと思って調べたら、「コンパートメントNo.6」の人だった。
あの作品でもいい味出していた。しかもどちらもおばあさんを大事にしている。
その後彼にはハッピーになって欲しいが、そうは単純に終わらないのがこの監督。これもラストの余韻に響いている。
お国柄の違い(笑)
この作品、2024年・第77回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。第97回アカデミー賞では作品、監督、主演女優、助演男優、脚本、編集と6部門にノミネートされている、いわば「名作」の香りがする作品です。が、しかし日本ではR18です。アメリカでは残酷な描写にR指定が付きますが、日本ではエロにR指定が付きます。しかし、正直言えばそれほどエロくなかったし(これは私がもう老人の域に達しているからかもしれませんが)少なくともR15くらいの指定にできなかったのかな?R18はいわば「成人映画」です。R15なら高校生以上は観ることができるわけですし。
映画の内容よりも、まずこのR18というレイテイングに疑問を感じました。
お話の内容は伝統的な「シンデレラストーリー」ですが、変な言い方をすれば「クズはやっぱクズ」っておちだったので、途中から彼女の味方っぽい雰囲気を醸し出しながらも掟には逆らえない屈強な男の一人が言った一言に激しく同意し、この物語が終わって以降は彼とのいい関係が生まれそうな予感もなかなか良かったです。主演を演じたマイキー・マディソンがまだ25歳ってことにも驚いた次第です。
ないまぜになった想いが
リアルみとコメディの切ないハーモニー
タイトルなし(ネタバレ)
初っ端からポルノテイスト満載、バカップルのイチャイチャを長々と見せられた後の、ドタバタバイオレンスと絶妙なユーモアのセンス。この先どうなるのかハラハラをキープさせながら、クライマックスはそこかい!と、まさにジェットコースター・シンデレラストーリー。どの登場人物もどこか憎めない設定も面白く、特にアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたユーリー・ボリソフ演じる朴とつなロシア人が良い(ロシア人俳優のノミネートはミハイル・バルシニコフ以来50年ぶり!)。カンヌ映画祭パルム・ドール受賞は納得。この開放的過ぎる性描写をアカデミー会員がどう捉えるか気になったが、見事、アカデミー賞作品賞、ショーン・ベイカーが監督賞・脚本賞・編集賞、マイキー・マディソンが主演女優賞受賞。兼プロデューサーのベイカーは1度に4つのオスカー獲得という快挙を達成(ウォルト・ディズニーの記録に並んだらしい)。にしても、昨年のエマ・ストーンといい、過激なSEXが主演女優賞への近道なの??
幸せは歩いて来ない、だから歩いて行くんだよ
前半と後半の一変する展開が象徴するように現実社会の哀感を表していましたね。
クラブで店員と客として偶然出会った二人。しかし生活環境がまるで違う二人。
ロシアの御曹司と過ごす時間はアノーラにとってまるで別世界。
そこから結婚までの流れも若い二人ならあり得ないことでは無いでしょう。
でもあの時二人には間違い無く愛が存在していました。
でも自らの力で富を手にしたわけでもなく何の力もないイヴァンが親に逆らう術などある訳もなかったですね。
イヴァンを信じ、愛を信じて語るアノーラの声はもう届きません。
もしかしたらと願う思いと、やっぱりそうだよなと納得する思いが見ていて交差しました。
まあ現実はこんなもんだ。そりゃ巨万の富の元に何不自由のない生活は誰しも憧れの世界。
でもちょっと待てよ。それと人間として豊かに暮らすと言うこととは又別の話だそ。
アノーラにとっての幸せはアノーラ自身がこれから作っていけばいい。
何かとアノーラに好意的だったイゴールの胸で流した涙は切なさだったか悔しさだったか、あるいは後悔だったのか。
でも大丈夫。人は忘れると言う素晴らしい技を持っています。
いつの日かあの時の出来事も笑い話になる日がきっと来る。
そしてアノーラはアノーラらしく力強く生きて行くでしょう。
いい映画を見ました
終わって呆然
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