ANORA アノーラのレビュー・感想・評価
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ANORA (映画の記憶2025/3/9)
アカデミー取ったということで普段観ない系作品を観たつもりだったが、恋愛映画ではないな。
総じて言えばコメディ映画か?
ちなみに当たり前だがお子様はNGだな。
内容的には実話ベースだから良くできてる。途中からこのペースで前半部分やったら飽きられるなと感じたのかコメディ化が始まった。
実話と比べて脚色部分がどこか調べてみたいよね。この話。
前情報入れてなかったから、もっとロミオとジュリエット的な流れかと思ってたわ。
主演女優の方はポールダンスやら風俗店での振る舞い方だったり覚えるの大変だっただろうな。
思いの外悪くなかったが、これがアカデミー賞で良いのか?(本命のSNS炎上で消えたとかあったとしても)
(個人的評価6.5点/10点中)
マイキー・マディソンのファンになった
カンヌでパルム・ドール(審査員長はグレタ・ガーウィグ)、アカデミーで作品賞その他数々の輝かしい成績をおさめているので、勝手に期待し過ぎていた。
セックスワーカーとして働く主人公。シンデレラを夢見て、客としてやってきた大富豪のバカ息子と結婚したものの、大富豪夫妻の猛反対にあって、主人公が頑張るものの、当の夫であるバカ息子は親の言いなりで、結婚はあっさり取り消され、主人公が泣いて終わる筋書き。「シンデレラストーリーの先へ」「これが現実」「セックスワーカーへの優しい眼差し」…?安全で優位な立場から物語を消費してるだけじゃないの?
セックスシーンのあまりの多さに辟易する。退屈きわまりない。セックスワーカーを主人公に据えるにあたって、職業的プロなのだ、セックスで男に支配されたりしないのだ、と説明するために必要と判断したセックス描写なのかもしれないが、それにしたってこんなに何度も何度も必要?単純に「アホなんじゃないか」と思った。
とはいえ、仕事を終えた帰り道の電車でウトウトする主人公マイキー・マディソンを真正面から捉えたショットはすごく良かったし、『コンパートメントNo.6』に出ていたらしい(観ていない)ユーリー・ボリソフがキャンディー屋のショーケースを金属バットでど突いて割る、あの唐突で過剰な暴力は映画としてとてもよかったと思う。
映画自体はそこまで好きになれないものの、しっかりマイキー・マディソンのファンになってしまった。
午前0時を過ぎて魔法が解けたシンデレラが、舞踏会から逃げ出した王子を追いかけるお話です。登場人物の置かれた状況や特殊性を把握して観ないと、理解が難しい作品かも。
予告を観て、或いは作品紹介を読んでは、観ようかどうしよう
かと悩んだ作品です。内容は好みの感じなのですが、予告の
冒頭部分を観た限り、作品紹介とのギャップを感じてしまい…
観るか止めるか脳内会議。…なんか
している内に、アカデミー賞取っちゃいました。・△・ナント
アカデミー賞の受賞作品を毎年観ているワケではないのですが
これもひとつのご縁かな という訳で鑑賞することに。
…したのですが
作品紹介を読んでいた中に、「シンデレラのような」という表現
かあり、いわゆるシンデレラストーリーなのだろうかと思って
観たのですが、どうやら違ってました。
「身分違いの恋」という点を表現したものだったようです。
ストーリー的には、うーん。何と表現するのが適正なのか…。
「午前0時過ぎのシンデレラ」のお話。とでも言いますか。
# 期限が過ぎても魔法が解けない代わり、王子が逃亡。 ・△・
# 行方不明の王子様を、シンデレラと王様の手下が追いかけ回し
# その結果、ようやく王子発見。
# …したのですが、この王子、身を潜めていた訳で無く、実は
# 酒場をハシゴして飲んだくれてました。 ・△・;;
# シンデレラへの愛情も責任感も感じられない残念王子の正体に
# 愛想を尽かして三行半を叩きつけ、傷心のシンデレラ。
こんな感じになってしまうのでしょうか…。
うーん、何とも実りの無いお話。
一体なんなんだろう…。
と、鑑賞後しばらく呆然自失。@▲@; シマシタ
◇
何とか立ち直って、以下考察。 ・-・デス
ストーリー全体の構成が良くない気がしました。
ストリッパーが踊る場面と性行為中の描写がかなり
多めに描かれるるのですが、その場面が多すぎ。
冗長にすら感じてしまいました。(意図したものなのか?)
それを短縮しても、作品のエッセンスに影響が無いように
感じました。あと2~30分短く作れるのでは? と。
以下、疑問点 …@△@ デス
あのバカ息子の行動が理解不能。
あのバカ息子がアメリカに残りたい理由が不明。
なぜ、あのバカ息子を連れ戻す必要かあるのか不明。
連れ戻し担当の3人組の立場も不明瞭。
よって、話の芯がどうにも通っていない印象が、
最後まで拭いきれないまま鑑賞終了。といった感じです。
不完全燃焼感ありあり。です。+△+
更に考察。@▼@desu
アメリカに豪邸を持つに至るロシア富豪?の位置づけを
把握した上で鑑賞しないと、作品の理解が及ばないのでは
ないか。そんな風に感じました。
あのロシア親子の、ロシア内での身分とかステータスとか。
ロシア国内では敬意をもたれているのか とか
ロシア国内でも成り上がり者の扱いをうけているのか とか。
どうなんでしょう。・~・ うーん…
鑑賞後5日経過。
何を描きたかった作品なのか、やはり分かりません。
観る人を選ぶ作品だったということにするしか無さそうです。
悶々とした状態、継続中です。 ・-・;;
◇あれこれ
■イゴールの存在感
アノーラとの出合い方は最悪。
なのに、あのエンディング。
最後にアノーラの手元に残った(ように見える)もの。
何となく、同性愛者のような感じがしなくもない…。
なので、その後にアノーラとどうにかなることは無いのかも
しれませんが、彼が、アノーラに最後に残った希望のような
そんな気がしてなりません。
■イゴールを演じた人
何処かで観たような気がして確認してみたら、鑑賞済みの作品に
何作か出演してました。
・「コンパートメント No.6」 の、おせっかいロシア人
・「T34」 主人公イヴシュキンの戦車クルーの一人かな?
コンパートメントNo.6の人に、風貌的には煮てた気が。坊主頭だし。
■なんてったってアノーラ
脱いで踊って、いざとなったら戦っちゃいます♪
こうみえてワタシ、強いんです ♫
縛ったくらいで安心してたら、ヒドイ目に会いますよ。
取り押さえようとした男たちの方が、多大に被っていたような…
毎日鍛え上げたダンサーの肉体を甘く見てはダメということか☆
この娘には、本当の王子様がこの後に現れてほしいなぁ と
切に願います。
■最後に
登場人物はその後、結局どうするのだろうか といったことを
いつもなら気にするところなのですが、このバカ息子の行く末
に関しては、全くどうでも良いという心境にしかなれません
でした。*△*
むしろ気になるのは、アノーラとイゴールのその後。
一緒に暮らし始めたりしないのかな…。とか思ってマス。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
え!?これが?!
面白い。前半と後半、最終盤で異なる空気
普通の映画ならスカッとする終わりかたをしそうだが、この作品は最後までアニーが報われることはなかった。信じていたものが段々壊れていく気持ちの変化がつらい。
プーチン似の男、最後まで良い奴でこの映画の救い。
あと、絶対に18歳以下には見せられない(笑)
マイキー・マディソンの体はとても綺麗だし、日本人受けする魅力に溢れてる。
まるで落語!!
廓話の様です。
遊郭に遊びに来た大店のアホボン。
ノリで女郎を請け出したものの、その身代金は親の金。
怒った親が来ると聞いて、尻尾を巻いて逃げ出しちゃったからさあ大変。
大旦那の言いつけで若旦那を探す番頭さん手代さんの面々が、どいつもこいつも間抜けで、本当に落語!
そして実は、大旦那より怖いのは女将さんだし。
ヒロインのアノーラが、これまた、ちっとも大人しくしてないよ、あんたはチャキチャキの江戸っ子かよ!!
大笑いしながらも、しんみりもさせられる人情噺に仕上がってましたね。
この映画をアカデミー賞に選んだ審査員に、川島雄三の映画を見せて感想を聞いてみたいと、ふと思いました。
ヒロインが、タイタン太田光代社長の若い頃にちょっと似てるので、太田光さんにも(勝手に)おすすめしたい(笑)
おしゃべりなセックスワーカー
ココロに響くかはあなた次第。
アカデミー賞
A285 予告編のこの声の方は変な方向に想像をもって行く
2025年公開
全然シンデレラストーリーでない。
私の立ち位置は風俗嬢としてそんな甘いものではない。
日々戦っているんだよ!というポリシーが垣間見れる。
普通ならあーそうだよね、風俗嬢と大富豪となら
釣り合いとれないよね。両親が怒るのも無理ないわ。
と諦め気味になるところを
やかましいわー
契約優先やろうが!
徹底的に抗ってやるぞ!と常に対決姿勢。
客に惚れられるのも行き過ぎはどやろか?と躊躇しながら
あーやっぱコイツはマザコンのヘタレやな
最後はプロとしての意地見せて落とし前つけたるわ、感が
凄い。
けどそれでも悔しいんだよ、悲しいんだよの
ラストシーンは胸打つ。
テンポは速いものの端折ることなく、時系列をグダグダにせず
丁寧な演出もイイ。
エロシーンも多いもののF文字の連発がR18さもありなん。
凄く正統派の現代ドタバタ劇。
なんですがオスカー獲るほどかな、とも思うのだが。
75点
鑑賞 2025年3月9日 イオンシネマ草津
配給 ビターズエンド/ユニバーサル
見事だが、120分にまとめなきゃ。
ついに観ました。アノーラ。
ストーリー、脚本はショーン・ベイカー監督の構想が見事。アカデミー賞監督賞も納得。
アメリカの性風俗業界のスタッフに光を当てるのは見事。作品全般は見事。
ただ、減点は時間と主演の2人。
主演のアノーラとイヴァン役の俳優の演技が軽い印象を受けた。
もう一点は時間。時間は長すぎる。120分にまとめられた作品。
マイナス材料は多いが、良かったのはラスト。アノーラの涙と用心棒役のユーリー・ポリゾフの優しさは素晴らしいラストだった。後は我々観客がどうラストを解釈するかだろう。この作品は用心棒役のユーリー・ポリゾフが素晴らしかったのでおまけの4点。
シンデレラストーリーの意味を考え直す
主人公と御曹司の生活の超絶格差を見せつつ結婚まで盛り上がり、そこからの落差とブラックなコメディ展開も面白かったですし、そこからのラストも胸を打ちます。
冷めた表情を垣間見せたり、主人公も愛がないことは分かっていたとは思いますので、結婚のラブラブぶりやロマンチックな演出も皮肉なのかと。
露骨に差別的な態度の金持ち家族も醜悪ですが、御曹司のクズっぷりも酷い……
エンタメ的には偉そうな金持ちを見返してスカッと、みたいなストーリーになりそうですが、この理不尽なラストが現実なのかと思うとやはりやるせないです。
主人公だけでなく、金持ちの命令に振り回されるお目付け役たちにも同情してしまうところが。
怪我をしたまま病院にも行けず、命が危ういのではという状況にハラハラさせられましたが、結局どうなったのか……
ラストの主人公の行動は、用心棒に対価を払おうとしたとか、用心棒もどうせ下心があるのだろうと疑っていたとか、そういう感じかと解釈しましたが。
しょせん人間性は無視され性的な欲望の対象としてしか見られない、これまでもそうだっただろうけれどそれを徹底的に突き付けられた、そのやるせなさなのかと。
しかし、やるせなさの中にも、用心棒との関係性に光も感じるラストだと思いました。
主演のマイキー・マディソンの演技も素晴らしいですし、御曹司のボンボンっぷりや用心棒の朴訥さもそれぞれの人物像が際立つ演技で良かったです。
ポスターなどでは「シンデレラストーリーのその先へ」というコピーがついていて、シンデレラストーリーとは何か違うような……とも思いましたが。
しかし、考えてみるとシンデレラも、蔑まれながら働かされている、舞踏会で地位と財産のある王子様に見初められて結婚する、という流れで。
舞踏会は財力を使って女性を集めて品定めをしているものと思われますし。
シンデレラは王様の息子という肩書以外は王子様のことは知らない、王子様も多くの女性の中から美しさでシンデレラを選んだ、お互い相手の人間性で選んだわけではなく地位や外見など表面的な部分で選んでいると思われますし。
シンデレラストーリーというのは、かなり合っているのかもとも。
とは言え、シンデレラのストーリーについては絵本の知識のみなので、厳密には分からないのですが。
ロードムービーとロシアと
底辺層の人々へのエール
アカデミー作品賞を取った映画だからと身構えて観るとたかが外れる。風俗嬢と富豪のバカ息子のから騒ぎを描いたおバカコメディですから。
風俗嬢だけど実は過去に××〇があって身を粉にして働いているとか、バカ息子に見えて実は小説家とか役者になりたい夢があるとか、そんなのは一切なし。
風俗嬢はよくある家庭環境の問題からなっただけで教養もしつけない女性。バカ息子はただ遊びたいだけの本物のバカ。だからこの映画のカップルはまさにバカップル。
お金とセックスのために生きてるだけ。
だけどだけど、これがこの映画の要で良いんですね。
彼らは偽りのない本音の生き方。
もしお金とセックスが不自由なく手に入れられたら、毎日朝から晩までベッドの上でセックスして疲れたら寝て、セックスに飽きたらテレビゲームする。
そんな裏のない生き様を長々と描くから、観る人によっては冗長と感じてしまうだろう。
でもそんな人生甘くないのが後半のテーマとなる。必死に抗うアローラの人間性が爆発しまくり、それが何とも言えないチャーミングさを感じさせてしまう。これが映画マジックだろう。
監督のショーン・ベイカーは60〜70年代の東映映画のエロ・グロ・ナンセンス映画が大好きらしいが、アノーラにはその影響が強く出てますね。それはかつて日本映画が得意としていた底辺層への人間讃歌でもあり、この映画が愛される理由だと思う。
世間からゴミ扱いされる人間だって一生懸命生きてるんだ!
日本の予告編が随分とミスリードに感じたThe Japanese trailer felt quite misleading
そういう世界を全く知らないので、
全編に亘って共感する部分は皆無だった。
予告編のキッチフレーズにもあった
「シンデレラストーリーのその後・・」
のつもりで見に行った身としては、
ずっと「?」だったので、
一体何を見せられているんだろう?
という疑問が頭から離れなかった。
映画としては、
面白かったのかもしれないけれど、
自分には全く合わなかった。
知り合いに、
主人公のような仕事をしている人がいれは
もう少し見方が変わったのかもしれない。
その意味では、
まだ知らない世界がかなりあるんだろうな
とも考えてしまった。
Since I have no knowledge of that kind of world, there was not a single part throughout the entire film that I could relate to.
I went to see it expecting “What happens after the Cinderella story…” as suggested by the trailer’s catchphrase, but I kept feeling puzzled the whole time. I couldn’t shake off the question, “What am I even watching?”
As a movie, it might have been interesting, but it just didn’t resonate with me at all.
If I had a friend who worked in a job similar to the protagonist’s, maybe my perspective would have been different.
In that sense, it made me realize that there are still so many worlds I know nothing about.
アルメニアに帰りたい
イヴァンの捜索中、疲れ果てたガーニックがつぶやく。故郷から遠く離れた悲哀は、作品全体を通底するテーマだと言える。
ヒロインのアノーラやイゴールも含めた皆が、祖父母世代の選択や社会の要請によってたどり着いた自由の国と故郷の巨大資本のわがままに振り回され、心と体を疲弊させていく様がゆっくりと、丁寧に描かれていく。
この作品の白眉たる点は、やはりそれらを悲惨に描きすぎることをせず、「みんなそれぞれ大変だよね。」くらいのメッセージに止まらせ得るコメディ性と、イヴァン君も世界に振り回される、満たされない1人の男の子だということを、キャラクターを通して描き切っていること。
アカデミー作品賞を取ったことで色眼鏡を通して鑑賞されるようになるでしょうが、アメリカ社会のあり方を丁寧に写した名作です。
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