ANORA アノーラのレビュー・感想・評価
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底辺に置き去りにされた人々への温かい希望が救い
奇想天外なドタバタの挙句の最後の最後に心が解き放たれる瞬間こそ映画鑑賞の醍醐味でしょう。「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」「レッド・ロケット」などの監督ショーン・ベイカーは本作も含め、制作・監督・脚本・編集までも一人でこなす独自のフィルムメーカー。基調は底辺に住む貧困層に寄り添い、気遣い見守り、僅かな希望の芽を探り当て、人間の優しさの本質を開花させる才人。いよいよもってカンヌ国際映画祭でパルムドールに続き、アカデミー賞に作品、監督、主演女優、助演男優、脚本、編集と6部門にノミネートの快挙。果たしてこのインディベンドな荒々しさの作品、言い換えれば品格なく、下品の極みがオスカーに輝くか? 個人的には上辺だけの調和より遥かに私の心にすっと入り込む大好きな作品なんですがね。
大きく分けて4っのパートに、最初がストリップクラブに訪れたロシア人御曹司との出会いと夢のような享楽、続いてロシアの両親の知るところとなり手下が急行しドタバタ追跡劇、そしてプライベートジェットで遂に登場の両親による強硬離婚騒動まで、最後はエピローグで狂乱の騒ぎが祭りの後のように引き潮に、ここで思わぬ希望が見えるのが素晴らしい。
当然ですがなにより悪いのはこの道楽馬鹿息子であって、20歳のガキに総てが振り回されるわけで。そもそも何ゆえにロシア系のセックスワーカーがいて、ロシアの大金持ちが豪邸を米国に構えているのか。米国内でロシア正教の司祭まで務める男が手下とは。ウクライナの件で言うまでもなく独裁プーチンのロシアなんぞ関わりたくもないはず。しかし多分監督は精緻に聞き込みを行った挙句の設定ですから、本当にこんな話があったと思われる。
女にしてみれば、高架電車の振動受ける安アパート暮らしの身に、1週間の独占指名で1万5000ドルってことは約230万円、一日あたり約32万円なら、受けるでしょうね。男が馬鹿イコール純真ってことで、コロリと信じかけたのも、結婚の言葉に一瞬でも心が揺れたのも、後悔はしたくないですね。そこで互いの親に合うシーンを想像してしまう女が可哀そう。きっと独裁プーチンの隠し金たんまりの横流しの両親でしょうから、ド派手な金遣いにシンデレラを夢見てしまうのも致し方ない。この辺りの豪勢な振る舞いに、あの嫌らしい「プリティ・ウーマン」の前段を思い出す。4カラットの婚約指輪にセーブルの毛皮、エレベータのある邸宅、宝くじにあたったも同然です。
それにしても中盤の馬鹿息子捜しのドタバタコメディ描写にはちと驚きで、サービス精神過剰にも。この辺りからラストの至福に向けて伏線描写がチラチラ登場し、よもやそっちに向かうの? そうあってほしいのエピローグになだれ込む作劇。坊主頭のイゴールの視線が柔らかく変化しているのがポイントで。
ラストは雪降りしきる車中で、荒々しさのまま突入し一瞬で涙に代わる瞬間こと本作の白眉です。これを描きたいがために逆算したようにも思えてしまう。しかしこの二人がこの後幸せに・・・なんて思いたいけれど思えない。でもその瞬間に映画を終え、そうあって欲しい夢を見させてくれる優しさが胸をつく。
アニーの母親はフロリダに彼女の姉と住んでいるなんて、「フロリダ・プロジェクト」の少女のその後のようで、心が痛みます。アニーの仕事柄際どいシーンが多々ありますが、決して露悪的ではなく、逆に新星マイキー・マディソンがよくぞここまでの役を受諾したものだと驚きもする。主演のマイキー・マディソン、ちょっと日本人にも見える風貌で、ド派手美人じゃないところがポイントかもですね。主演女優賞とってほしいものです。
私にとってこの作品はイゴールにスポットを当てれば☆4、アノーラでは☆1
観た日から時間が経って、この作品に対する自分の思いが変わってきたので最初のレビューに付け加えてます
観た日はアノーラが受け入れがたくて仕方がなかったのですが、イゴールの存在が本当に良くて、だからあのラストで忘れられない作品になったように思います。
という事で☆4に変えました。
ここからは観た日のレビュー
「フロリダ・プロジェクト」がとっても良かったし、身分違いの恋のシンデレラストーリーとあったのでドラマチックなラブストーリーかと思っていたのですが全然違いました。
高評価ばかりの中申し訳なく思いますが、私は全然ダメでした。
アノーラが好きになれなかったんです。
イヴァンの両親は嫌な人のように描かれているけど、息子の結婚相手がアノーラみたいな人だったら普通反対するとは思うし、アノーラは自分が快く受け入れられると思っていたのかとも思うし、泥酔しているイヴァンに離婚しないよう説得している姿は痛々しかったし。
こんなレビューをしている自分がすごく性格悪く思えて「こんなレビューやめろー」って感じなのですが。
登場人物で唯一良い人に思えたイゴールがホント優しい。
ラストで「えぇぇぇ」でした。
ずっとそばにいてくれたイゴールの優しさへのアノーラの感謝みたいなものかのも。
あんな形でしか表せないのだとしたら、それまでどんな人間関係の世界にいたのかと思えて、なんだか可哀想にも思えました。
アノーラはお金のために離婚したくないというより、イヴァンの母の自分への扱いに対する抵抗だったのかなと思います。
でもあのラスト、車のエンジンとワイパーの音だけのエンドクレジットは余韻が心地よく良かったです。
劇中の音楽も良かったです。
ロマコメというかコメディ要素強し
カンヌ国際映画祭のパルム・ドール受賞作ということで、特に下調べもせずに鑑賞。
ストリップダンサーとして働くアノーラが、オリガルヒの息子と出会い、恋に落ちるというストーリーは「プリティ・ウーマン」を思い出させるが、もちろん、甘いだけのおとぎ話では終わらないのだけど…
映画の冒頭は、バカ息子達のどんちゃん騒ぎが長くて、配信での鑑賞だったら早送りするだろうなぁ、作品選びに失敗したか?と思った。
しかし、息子の結婚に反対する親の手下3人衆が登場してからは、作品のトーンが変わって、グイグイと引き込まれるし、思わず笑っちゃう場面もあり。
脱ぎっぷりが見事な主演のマイキー・マディソンが素晴らしいのはもちろんだが(なぜだか、日本人に見える瞬間がある)、最初は印象が悪かった親の手下3人衆も次第に親しみが湧いてきてしまう。 イゴール役のユーリー・ボリソフは見覚えがあるなぁと思ったら、「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」の装填手だった役者さん!
パルムドール受賞作というと期待しすぎかもしれませんが、十分楽しめて差別問題も考えさせられる作品でした。
考えさせられるも悲しき納得
貧困な若い女性が金持ちな男性に見そめられハッピーエンドな話しは今までにも沢山あります。
やはりストーリーとして痛快だからでしょう。
実際に娼婦が成功した富裕層と結婚など有りはしない現実ををわかってるからでしょう。
この映画も最初そんな感じで見ました。
ただ有りはしないけどもしあったらこの様な展開でこういった結末になるだろうなと納得させられたのは初めてでした。変な落ちがある訳でも無いエンディングが悲しく考えさせられました。途中から自分が映像にどんどん引き込まれて行くのがわかりました。
主役女性が暴れるアクションシーン?も迫力もあり作られたアクション映画の格闘シーンよりよっぽど良かったです。
ショーン・ベイカーの抜群の構成力
タイトルなし
ちょっと凄すぎたか…。
ガラスの靴でぶん殴ってくるシンデレラ・ストーリー。娼婦に対する容赦ない目線と、進むも戻るも悲哀な未来を想像してしまうラストの切れ味に打ちひしがれる。けど思い返すとロシアのギャング風3人組を中心に超コメディ。
こんなに救いようがない御曹司いる?完全にお金と結婚したんだなと。
ラストシーン切なかったなあ。結局こっちに行くしかないというか。自分的には男性器が反応しなかったことによる涙かなと解釈したんだけど、これが真実の愛とは思わないというか。同情的にではあるけれど、性対象として見てくれなかった時の打ちひしがれ方のように思えたけど。指輪へのお返しで。男側が発情してたんかな…。ちゃんと見れてないかも。
5分歩く→私は歩かない→5分以上歩いたじゃない!の流れ最高。こういう会話があるからリアリティを保てる。自分にとってクラブもストリップもリアリティがないけど、こうなんだろうなと思える。
アノーラもそうだし御曹司もそうだし、過去に何があったかを描きそうで描かないのも良い。
劇伴もしつこくないし、ラストがワイパー音で終わるのも良い。
ポップでキュートでゴージャスでビター
現代版「プリティーウーマン」リアルバージョン、爽快でハイテンションでビターでした。
突然娼婦から大富豪の妻になるシンデレラストーリー、現実はそんな上手くいくわけねーだろと言われた感じ。アニーはとても魅力的だし頭も良いけど、やっぱり普通の若い女の子で、そりゃ舞いあがっちゃうし冷静ではいられなくなる。多分、頭では分かっていたけど、認めたくなかったんだろうな。
本作は予想よりもポップでユーモアたっぷりで、娯楽作品として楽しかったです。全ての元凶であるイヴァンのチェリーボーイ感たっぷりのバカ金持ち息子っぷりや、ガルニク&トロスが社畜過ぎてどんどん不憫に思えてきたり、イゴールが一歩引いて第三者の感覚で見ていて激情するアニー達に冷静に対応しようとして逆に罵声を浴びせられる感じとか、ラストのご両親登場(特にママ)のいかにもな感じ。全部絶妙で、何やってんのと思わず笑っちゃいました。
そしてアニーの表情もまた勿論素晴らしかった。序盤のセックスや会話での全然楽しくなさそうな笑顔とか、プロポーズされてからの「マジで玉の輿イケた?!」的な半信半疑の浮かれ方とか、絶対逃さないとブチギレてイヴァンを探すも電話に出もしないことから色々察して夢から覚めていく陰り方とか、全てがリアルで共感できるものでした。
若くてキラキラ輝くアニーは可愛くて美しくて魅力的だけど、男性に奉仕してお金を得るセックスワーカーが故の、無条件に優しさを受け取れない様が哀しく憐れで、なんとも言えないラスト。でも、同時に納得感もある。イゴール…頼んだぞ。
最後が何かに響いたので
独特な映画ですが、引き込まれました
シリアスな映画かと思ったらそうでもなく、コメディかと思ったら最後はなんともしみったれたクソデカ感情を残していく。すごい映画。途中までの爆走するエネルギーが半端じゃない。普通なら喋らせないモブキャラまで自己主張させてセリフが聞き取れないくらい、盛大なカオスを繰り広げる。
一生懸命頑張ったよ!が伝わってよかったです。
きっとアニーはいつか幸せになれるし、イヴァンだっていつかは自立できると信じてる。今はその時じゃなかった、ってだけ。
映画によくある、こいつマジで根っからのクズだろ、とは思いませんでした。
イヴァンにはイヴァンの主張があり、アニーにも主張があり、イゴールにもあり、トロスにも、弁護士にも、イヴァンのそれぞれの親にも、ダイアモンドにすら、それぞれの思い、信条と主張があると思います。
それがわかっちゃうからこそ切ない映画でした。
でありながら、それぞれの想いが空回りする度に、「わかるけど笑ってしまう」のでありました。
切ないコメディ映画という感じです。
それと同時に、誰が正しいかなんて誰もわからないという、メッセージがあるなと思います。
想像通り
二人が破局するのは想像通り。
あの、親の脛齧りボンボンがアノーラの手を取って真っ向から親に立ち向かう姿なんて想像出来ない。
遊び相手としては良いだろうけど、良き夫で良き父になれるかな?
一応はアノーラを連れて逃げようとはしていたけど、結局彼女を一人残して自分だけ逃げたしなぁ。
自分だったら置いていかれた時点でブチギレてるな。
慰謝料はたんまり貰って、ついでに顔面殴りつけてサヨナラしたい。
始まりこそあんな感じだったけどアノーラがボンボンを想う気持ちはホンモノだったのかな。
彼女には幸せになってもらいたい。
クソエロガキの巻き起こした大騒動
うるさい
勢いのある新感覚なビターなコメディ
美男美女のラブコメでもなく宣伝文句にあるようなシンデレラストーリーでもなく
だからこそ意外性があってラストの展開まで目が離せないジェットコースタームービーのようだった
決して誰かに共感しやすい内容ではないが、最後にイゴール目線で見てしまった人ならこの作品見てよかった思えるのでは?
でも、アノーラ役の女優さん体張っていたな、久しぶりに本物の女優を見た気がします
照明でキレイに見えることばかり考えたり、いい人を演じることが女優よって思ってる人たちとは全然違う、ブレイク前だからこその覚悟と輝き
それを大きなスクリーンで見れただけでも作品の価値がありましたね
ぜひ賞レースも頑張ってほしいなと マイキー・マディソンのファンになりました
*スクリームでも見てたはずなんだけどこんないい作品に出れたなんて
今後のキャリアにも期待です
いい映画だなと思ってしまう個人的ポイントはその作品の世界観をずっと見ていたいと思わせてくれること
おとぎ話のシンデレラ同様あの二人のその後のストーリーを見てみたい
続編を作れなんて野暮なことは思ってません、ただあの後の二人がどうなるのか非常に興味深かった 素敵な余韻を残したまま映画館をあとしました
脇の登場人物もみんなキャラ立ちしてました、富豪の息子なんて本当にそうしか見えない・・用心棒二人も牧師さんもスクリーン越しに息吹を感じるほどのはまり役
役者さんも監督もはじめての人が多かったので過去の作品やこれからの作品を見るのが楽しみになりました
蛇足ですが、ヘッドクォーター実在するなら行ってみたい・・・
シンデレラ症候群?
昔、そんな表現があったが、現実、現代のシンデレラ症候群にはキツイしっぺ返しが…
アノーラ(アニー)はニューヨークで逞しく生きるストリップダンサー。娼婦とは違う。ロシア富豪の放蕩息子イヴァンに好かれて、あくまでビジネスと割り切っていた気持ちが揺らぎ出し、つい甘い夢に溺れてしまう。
放蕩息子の衝動的な結婚を知ったロシア人の両親とアルメニア人の監視役(神父)、用心棒たちとのドタバタ劇の中、アニーは本来の逞しさと矜持を取り戻し、毅然とした姿をみせる。
一縷の希望を捨てきれずにいながらも、アニーは一度もイヴァンを愛していなかったのでは?母子への最後の捨て台詞が痛快!
無口で間抜けに思えた用心棒イゴールの存在が途中からずっと気になっていたのですが、最後は一番まともに見えた。ラストシーンは、それまで気丈に振る舞っていた彼女の心の決壊だったのか…色んな意味でやるせなかった。
アニーを演じたマイキー・マディソン嬢に拍手👏
ちなみに、品に多少の違いあれど、アメリカのストリップバー(Gentlemen’s Club)は、ストリップ嬢とセックスできる場ではありません。なので、アニーは娼婦(prostitute, hooker, whoreなど)呼ばわりされる事を許さなかったのは当然です!
[追伸、追加]
現地3/2@LAで授賞式があったアカデミー賞にて、作品賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞と主要部門のオスカーを独占!おめでとうございます㊗️👏🏻👏🏻👏🏻
朝でも夜でも真昼でも恋は
予告トレーラーにて、大人の女性の気持ちいいリベンジ劇かと思いきや、雪だるま式のドタバタコメディにエンタメ意識した、ちょっとロードムービーだった。
ストリップダンサーって職業に身を置くアーニャは、シンデレラストーリーの人生一発逆転に淡い思いを乗せ生きてたんだろうな。
彼女がドタバタに巻き込まれる姿は、彼女が生きて来た人生そのものを形容してたんだろうな
別に俺もセックスワーカーが汚れた者とは思って無いさ、必要悪でも無いし、そもそも悪でも汚れた存在でも無い。
ても本作見る限りヒロインのアーニャもそこまで美しいシンデレラじゃ無かったんだろな、彼女含め登場キャラ全員が自分の都合しか主張していないw全員わがまま迷惑w
もうね最初の設定説明終わったら、ラストカットまで見やす楽し笑えるドタバタ新喜劇です。
てもね、ラスト20分から人の心、アーニャの孤独、悲しみを流し出す。
差し出されたロックグラスに注がれるウォッカの透き通る美しさよ。
50度は有るだろう強い酒に向こうも見える程の透明感。
分け合う紙巻きタバコに灯る、3分で消えてしまう運命の小さな火。
やっと気づいた近くに居た理解者。
名前の意味には拘らないと言ったアノーラの切ない人生を全て絵にしたカットのラストシーンよ。
声も出せずただすがり泣きたかった彼女の弱さと本心。
エンドロールにサントラBGMも無く、無音に淡々と白文字のスタッフロールは心に余韻を刻み込む、彼女はバカで愚かだったけど、美しく本心を捨てないステキな女性だったな。
エンドロールで泣く
ほんと、馬鹿息子だよな
ニューヨークでストリップダンサーをやってるアニーことアノーラはロシア系アメリカ人。客としてやってきたロシア人の金持ちの息子イヴァンからの高額報酬の契約で彼女になる。仕事かなって思ってたら、結婚することに。えっ?2人とも、惚れた理由は何だったの?中盤までずっと楽しい2人の関係。そもそも映画館でこんなにセック○シーンを観たの、初めてだったかな。何人ものオッパイに驚いた。ちらっと見えたチ○コにもビックリ。あまりに楽しくてオチが全く想像できなかった。なんて思ってたら、結婚して2週間後にイヴァンの父親の手下がやって来て、2人を別れさせようとする。あぁ〜、この戦いがラブコメの締めくくりになるんだろうなって想像。あれ?イヴァンが居なくなったぞ?探し回るアニー達。モヤッ!次の日にはロシアからイヴァンの両親がやってきた。そりゃ息子がアメリカの娼婦と結婚するなんて嫌だよな。そして予想外のラストへ。えっ!ハッピーエンドじゃなかったのね、残念。ラストは納得出なかったが、ずっと楽しかったです。
全てはオ・カ・ネ!!?
親の金、資産を利用し飲み遊ぶクズ御曹司イヴァンとニューヨークのクラブで働くストリッパー源氏名アニーことアノーラの話。
アニーの働くクラブ、ロシア語絡みで出会い出張を頼まれイヴァン宅まで、あまりの豪邸にお金の匂いを察し徐々にイヴァンへ詰めるアニー、1週間1万5千ドルで契約彼女となり後に結婚となるが…。
毎日飲んだくれてセックスして仲間達と毎晩のようにパーティー、親の力で顔が利くラスベガスのホテルと…、いい男を捕まえ、申し分のない生活を手に入れたと思ってるアニーの心情の序盤。
ストーリーは進み一枚の写真が出回り一緒にいるのは娼婦と噂?…からのイヴァンの両親に支える手下が現れ序盤の雰囲気から一変、一族というかヤバイ組織?とずっと匂わせ、アニーとイヴァンの結婚は不釣合と手下のイゴール、ガルニクとのバトルになるけど暴れる彼女に爆笑。
生活を守りたいで戦ってたアニーも母とのバトル、親の前では何も言えないイヴァンに呆れ疲れ…、情?!違った感情で少し遠目から見てアニーの気持ちを察したイゴール、彼がアニーへ渡す機内での一杯には涙。
全て解決し4カラットの指輪、“おばあちゃんの車”と話す車内、何か心が揺れ動きの行為展開には仕事が染み付いてるのね!と、一瞬ガッカリしたもののイゴールの真剣な眼差し、ハグでアノーラの心が金ではなく、心で動き素になり泣き悔しがる彼女の姿に涙。
どんな職業でも働く人、利用する人と成立してる訳だから、イヴァン両親の様な見方には違和感とあまり好きではない。個人的には合間合間に入るアニーの素の表情、金の為にオマエといるんだよ!という表情、一瞬出る冷めた目、野心の心情部分が面白かった。
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