「「シンデレラ・ストーリーって苦手だけど、この作品には、最後の最後までマイった!」」ANORA アノーラ クラウディア🫶さんの映画レビュー(感想・評価)
「シンデレラ・ストーリーって苦手だけど、この作品には、最後の最後までマイった!」
ショーン・ベイカー監督の作品は、だいたい観たけど、「スカーレット」と「アノーラ」は突出していると思った。(あっ!本物ベイカー・ファンの方、ごめんなさい!)
「アノーラ」に関しては、前半ファンタジー、後半リアルという展開が、すごくよかった!あの二人の演技力は相当なもんだよ。若手なのに、どうしてあんなにうまいんだろう、考えてみれば、相当難しい役だよね、監督の演出力かな?
一方は、エスコートサービスからのシンデレラと思ったら、次はそこから……?もう一方は、女の子受け絶大なハンサムな大金持ちの御曹司から、次は……?
同時期に某国のちょっとヒネった恋愛映画観たんだけど、お国柄というか、意気込みというか、プロジェクト自体の時間枠と予算枠というかーーーすべてが全然違っていたような気がした。「アノーラ」を前にすると、女の子も男の子も、ただの「笑顔」とただの「泣く」しかなかったような???
主人公役二人のリアリティ?感情表現の幅?なりきり具合?すべてが想像を超えていた。ヒロインのアカデミー賞は納得。男の子のほうは、オスカーもらえなかったけど、うまかった!
ダメ男役って、実は難しい気がするーーーおれ軽いアピールで、いかにもの演技になったり、逆に、渾身すぎるとか深刻過ぎるとかーーーけど、さり気に究極のバカ息子を演じきっていたような気がした。あの逃げ具合は最高だ!天性のものかもしれないけど、才能あるよね。
脇役も、いい味出していた。ロシア人・ロシア系のこと、ちょっと馬鹿にしている?という感じもあったけど、新鮮だった。
「アノーラ」、ストーリーはシンプルだけど、もう一回観たくなる傑作だよね!!!
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