「リアル「プリティ・ウーマン」現実はそれほど甘くない!」ANORA アノーラ ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
リアル「プリティ・ウーマン」現実はそれほど甘くない!
アカデミー作品賞にノミネートされたって事で注目していた本作品。まぁ9割がたエロ目当てなんだけど・・・
残念ながら公開中は予定が合わず、大画面で観ることができなかったので、今回WOWOWを録画して鑑賞したんですが、う〜んどうでしょう。何で、これがノミネートされたんだろう?
娼婦が富豪と恋仲になるっていうと「プリティ・ウーマン」が真っ先に頭に浮かぶんですが、世の中そんなに甘くない?シンデレラストーリーがファンタジーな夢物語だってのをマジマジと実感させてもらった感じです。
【ネタバレ】
最近の映画で、これほど女性のセクシーカットが拝めるってことで、スケベオヤジは大満足です。
冒頭からヤリ放題。若いっていいな〜の連続です。主役の女性、ヌードが綺麗でしたよね。
さて、ストーリーですが、この御曹司が娼婦相手にのめり込んていくところは、結構好きでした。金の使い方が半端ないな〜とは思いながらも、アノーラに対する優しさみたいなものも感じられて、ホンっと「プリティ・ウーマン」のシンデレラストーリーみたいでワクワクしちゃいました。
バックに流れる音楽も良かったです。
ところが、勢いで結婚したあたりから、ほんとに大丈夫か?って不安が押し寄せてきました。そもそも結婚に至った理由が不純でしたよね。
極めつけは、富豪の親から命令された息子のお目付役が出てきたところでガラッと雰囲気が変わります。
逃げた息子を探すところからは、まさにコメディですね。登場人物みんなが普通じゃない。話し方から何から、常軌を逸している。
富豪の息子の印象も一気に変わった気がします。やっぱりただのぼんくら息子だったのかと。
泥酔した息子が見つかって、両親が現れたところで、また何か変わったような・・・
娼婦が富豪と結婚するなんて、夢物語だというリアルを突きつけられます。ハッキリ言って腹立たしさしかなかったです。
両親の見下した態度といい、息子の無責任な言動といい、何だこいつら!って感じ。アノーラが可哀想で、可哀想で・・・
最後まで、何かしっくりきませんでしたね。夢物語なんてありえないってことを突き付けられたようで。
夢のような物語から、最後には苦い現実を突きつける。それがショーン・ベイカー作品の良いところですね。決して幸せな気分では見終わらないけど、それでも主人公たちの気持ちが、じわっと伝わってきましたよ。
共感ありがとうございます。
皆、金に毒されてるのかバカボンは豹変してしまうし、純情ヤカラは金が無いし、アノーラすらお返しがアレ・・ああ~上手く行かないね世間って感じですかね。



