「理不尽さを描いてるけどそこまで悲観的じゃない」ANORA アノーラ REXさんの映画レビュー(感想・評価)
理不尽さを描いてるけどそこまで悲観的じゃない
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ほろ苦い現実。
よくみるとポスターのガラスはひび割れているんですよね。
前半のシンデレラストーリーから(のっけから行く先不安しかないが)、一転ロードムービー風になる。一見、なんの共通点もなさそうな四人の珍道中になるが、この四人は「誰からも省みられない」立場にあるという共通点があるのではと思いました。
ちっぽけなプライドにひびが穿たれ、そこから痛みがじわじわとくる感覚。
世の中の理不尽さに社会すべてに憤り、アノーラという仮面をつけて、全身全霊で、がつがつとぶち当たりに行く姿に共感した。
アノーラは、職業人としてイゴールに奉仕したけど、イゴールはアニーの心を求めた。
二人に未来があると信じたい。
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