「喜怒哀楽ジェットコースター成人映画」ANORA アノーラ 青樹礼門さんの映画レビュー(感想・評価)
喜怒哀楽ジェットコースター成人映画
脚本演出撮影演技、高い芸術性
そして娯楽性が両立した類まれな作品
昔の映画からたくさん研究し、学んで見事にアップデート!
50年代のクラシック白黒ドラマ劇作、70年代ニューシネマのロケーション夜間撮影、いいとこどり!
裸のままシーツにでんぐりがえりして入る!
この粋な表現たら!
ところどころに洗練されたものが光る
しかし、実際存在するワーカーさんを傷つけないため、
今村昌平みたいに、綿密なリサーチに基づき作られたらしくかなりの社会派作品です
フロリダプロジェクトもそうでした
背景地理場所で起きてもおかしくないこと、リアリティ
ですが、映画の面白さ、虚構性を忘れてはいません!
そして、田中登の㊙️色情めす市場の芹明香のような
ヒロインのまぶしいばかりの魅力!
映画は、強烈なアクトレスがひとりいれば
あとはどうにかなるものですが
対する男たちもなんのその
味わい深く、おかしく、かなしい、愉快な奴ら!
ワンダとダイヤと優しい奴ら、
カサヴェテスなどなどありますねー
滲むのは、おおらかな父性
母性だけでは、女がつらいよ、悲しすぎて
ショーンベイカー監督は、女囚さそりだけでなく
日活ロマンポルノ、結構観てそうな感じがします
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