「今を生きる23歳女性の珍道中」ANORA アノーラ Eijiさんの映画レビュー(感想・評価)
今を生きる23歳女性の珍道中
彼女は毎日、身を粉にして働いていました。
幸運にも、お仕事を通じて知り合ったお金持ちの男性と結婚することができました。
ところが、親の同意を得た結婚でなかったため、てんやわんやのハチャメチャな騒動に巻き込まれてしまいます。
あげくに、夫のダメ男ぶりに気付かされ、結婚はなかったことになってしまいます。
でも、いろんな経験を通じて、彼女はほんの少し自分を見つめ直すことができたんだとさ。
こうしたストーリーをテンポ良く、コミカルにもみせてくれましたが、途中少し中だるみを感じてしまったのは私だけでしょうか。
それでも、「おしまい」の部分の演出、アノーラの反応と行動が作品をギュッとしめてくれました。怒り、焦り、呆れ、反省、不安、安堵、感謝等といった彼女が抱えただろう複雑なすべての感情を丸ごと体現してみせたマイキー・マディソンの演技が秀逸でした。
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