「前半、後半でガラリと異なる展開。ラストは意味深」ANORA アノーラ ヤマッチさんの映画レビュー(感想・評価)
前半、後半でガラリと異なる展開。ラストは意味深
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ストリップダンサーではなく、性的サービスをする風俗嬢アノーラ。
そこに遊びに来た、世間知らずの金持ち息子。性的サービスに大満足しすぎて出張サービス、さらには7日間の契約まで求めます。金持ちの道楽に付き合う程度でいたアノーラでしたが、この男からのまさかのプロポーズ。遊びの延長か勢いとしかおもえないのですが、あまりの真剣さに同意して結婚してしまいます。「プリティウーマン」ばりの恋愛ドラマ展開と思いました。ところが後半は急展開に、バカ息子のお目付け役が登場して後始末をつけようとします。するとバカ息子は逃亡。お目付け役とアノーラでバカ息子を探すロードムービー展開となります。恋愛とは打って代わり笑い飛び交う珍道中です。オチはどうなるのか?親の反対を押しきり女性を一途に愛する男となると期待するも。生々しい現実でバカ息子はバカ息子のままでした。家に帰るアノーラでした。彼女はシンデレラストーリーを夢みたのではなく、一人の女性として幸せを求めたのでした。しかしそれは叶いませんでした。ラストをどう解釈するかでこの作品の評価となります。お目付け役イゴールがバカ息子に返さなかった結婚指輪を渡します。アノーラはイゴールの上に乗りセックスをします。イゴールがキスをしようとすると拒むアノーラ。そしてイゴールの胸で号泣します。
指輪を戻してくれたイゴールへのお礼がセックス。しかしキスをしたらイゴールが勘違いして愛してくるのではと思い拒んだ。もうこんな恋愛はこりごりという号泣と解釈しました。
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