「ロマコメというかコメディ要素強し」ANORA アノーラ 矢吹 貴さんの映画レビュー(感想・評価)
ロマコメというかコメディ要素強し
カンヌ国際映画祭のパルム・ドール受賞作ということで、特に下調べもせずに鑑賞。
ストリップダンサーとして働くアノーラが、オリガルヒの息子と出会い、恋に落ちるというストーリーは「プリティ・ウーマン」を思い出させるが、もちろん、甘いだけのおとぎ話では終わらないのだけど…
映画の冒頭は、バカ息子達のどんちゃん騒ぎが長くて、配信での鑑賞だったら早送りするだろうなぁ、作品選びに失敗したか?と思った。
しかし、息子の結婚に反対する親の手下3人衆が登場してからは、作品のトーンが変わって、グイグイと引き込まれるし、思わず笑っちゃう場面もあり。
脱ぎっぷりが見事な主演のマイキー・マディソンが素晴らしいのはもちろんだが(なぜだか、日本人に見える瞬間がある)、最初は印象が悪かった親の手下3人衆も次第に親しみが湧いてきてしまう。 イゴール役のユーリー・ボリソフは見覚えがあるなぁと思ったら、「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」の装填手だった役者さん!
パルムドール受賞作というと期待しすぎかもしれませんが、十分楽しめて差別問題も考えさせられる作品でした。
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