「悪くないんだけどイマイチ乗れず…」エミリア・ペレス リコピン大王さんの映画レビュー(感想・評価)
悪くないんだけどイマイチ乗れず…
ミュージカルだって知らなかったし、予想外の展開ばかりで刺激的!
…なのに正直あまりノリきれなかった。(体調悪かったからかも?)
以下その理由↓
まずミュージカルなのが効果的だとは思えなかった。
ミュージカルパートは心の中に留めているけど言えない事だけに絞るとか、ミュージカルにしている意味がもっと明確だと
モヤみが少ない気がした。
でも個人的に歌手が主役とかじゃないミュージカル映画があんま意味わからなくて苦手なだけかも。
あとギャングのボスが女性になる、という発想はめちゃくちゃ引きがあるけど、
そのあと起こる事がそこまで意外性がないのと、
女性の問題、社会の格差やシステムの問題、人は変われるのか問題など、色々詰め込みすぎで結局何が言いたいのかよく分からなくなって
途中から頭が痛くなってしまった笑
ギャングが女性になった事で、
今まで見えていなかった女性の社会的立場の大変さを知り行動する、という展開は分かるのだが、
女性の立場の大変さを主人公が自ら経験したというより、
そういう人たちを助けるだけなので、何だか説得力が弱い。
主人公の個人的な悩みは
結局ずっと家族や自分の周りの人たちに関する事だけなので、生物学的な性別が変わるという設定にしなくても成立しそうな話な気がしてしまう。
余談だけど
これを観て思い出したのが「ナチュラルウーマン」という映画。
こちらも性別適合手術を受けた女性が主人公で、自分の運命と戦う主人公がかっこいいのでオススメ!
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