「唯一無二、例えようのないタイプの映画」エミリア・ペレス カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
唯一無二、例えようのないタイプの映画
新鮮で刺激もあったが、映画としての完成度はどうかと思う。
ミュージカル映画は大好きだが、バイオレンス描写もそこそこあり、無慈悲で凶暴だった元麻薬王がいつ元に戻ってしまうのだろうかと思って観ている状況下で、合間にミュージカルが入ってしまうと話の腰を折るだけでなく、緊張感が削がれてしまうので早く先に進んでくれ!と叫びそうになった。
また感情表現が溢れてしまい歌って踊るはずが、その感情に全く共感出来ないのだからただ余計に感じるだけだった。
家族の安全のため腹を括って全てを捨てたのに、結局子供や奥さんと一緒に住みたいというのはストーリーとして面白く、同じ親として夫としても理解はできるが、本当の愛情があればほのめかすことさえ我慢ができるのではと思いながら観ていた。
アカデミー助演賞(主役ではないのねw)を獲ったゾーイ・サルダナはしなやかな肢体でダンスもキレており素晴らしい歌唱を見せ、海外俳優の奥の深さの様なものを見せつけられた感じがした。
セレーナ・ゴメスはああ言った役はピッタリハマっており凄く良かったと思った。
主演のカルラ・ソフィア・ガスゴンの存在感はエゲツなくw、秘めている狂気を抑えようとする、あと一歩で破裂しそうな危うさみたいなものをその佇まいと威圧感?で見事に表現し強烈なインパクトを残したと思う。
スペインのマツコデラックスw
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