「放漫と浅慮」傲慢と善良 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
放漫と浅慮
定番の恋人失踪映画。
まず素晴らしかったのが、ホームパーティでの友人女子ふたりの目。
一瞬の値踏みの上での嫉妬や見下しなど複雑な感情が、リアルかつ鮮明に表れていた。
あのワンカットだけで助演女優賞あげたい。
しかも、性格悪いながら洞察が鋭いのがまた…
さて、本題として今作の架と真美の関係はとても自然だったと思う。
“婚活”というスタートからしてカタログスペックが前に出るし、それは自分が手を出せない理由のひとつだ。
問題は、一年経ってもそこから抜け出せなかったこと。
七山での真美や、再会した時の架の表情や口調が全然違ったのことが、当時の不自然さを浮き彫りにする。
(あのあたりの演じ分けは素晴らしかった)
個人的に、「どこが好き?」って質問が嫌い。
その視点って、理想(しかも大抵は曖昧な)に対して合致してる部分にすぎないから。
“人”を好きになるって、“項目”じゃなくて“存在”だと思う。
「いつまでもプロポーズされない」って、まだ一年だろとは思うが、そこは価値観の違い。
結婚はタイミングと言われる所以だろう。
高橋からドライブに誘われた時に後ろで蕾を映してたから、ラストは少々意外。
でも、多少なり本音を出せて前進ではあるのかな。
このあと何事もなく上手くいくとは思わないけど、まぁ気持ちがそう言ったなら仕方ない。
しかし吉岡睦雄のキャラ、『Chime』の松岡だろ、怖いわ。
フラレた高橋に寄り添いにいくヤギが癒し。
おはようございます。
コメントありがとうございます。
原作がかなり刺さった作品だった為、少々挙げ足取りな観方になってしまいました。
脚本も構成も演技も悪くなかったのですけどね。。
「 」は私もです(°▽°)
でも、自己肯定感が低く、自分も愛せないよりは良いと思いたいw