「前作「アシスタント」ほどでは無いが、「自分があの場にいたら?」と何度も自問自答させられる作品」ロイヤルホテル みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
前作「アシスタント」ほどでは無いが、「自分があの場にいたら?」と何度も自問自答させられる作品
作品自体のメッセージ性は前作「アシスタント」の方が上なのは正直な感想。
前作の方が「分かりにくい」分、アウト/セーフか考えながら、観客の感性を(良い意味で)「試されてる」気がした。
それに比べると本作は分かりやすい。
分かりやすいは言い過ぎか。
「画」として「動き」があるので「直接的」というべきかな。
舞台はへき地のパブで物理的に「逃げ場がない」がこれは「逃げ場がない状況全般」のメタファーだろう。
「給料不払いの恐れ」も同様。
誰しもそうした「逃げ場がない状況」に追い込まれるコトあるよね、と。
そうした中、どう対応するか、は主人公2人で正反対。
相棒のリヴが間違いで、主人公のハンナが正しい、とは言い切れない。
見た目ゴツいが紳士的な客もいるが、その客にしても安易な「正義漢」にはしない。
「正義漢」と「クソ野郎」の差は紙一重、という意味だろうか、
とにかく、「分かりやすさ」「エンタメ感」「万人受け」という面では前作「アシスタント」より上だが、
作品としてのメッセージ性は前作の方が上、優れていたと思う。
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